SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「ヒューゴの不思議な発明」

2012年03月15日 | 映画(ハ行)
 2D派だが、時間の関係で3Dで鑑賞した。が、これが正解。直接ストーリーと関係ない情景描写も、駅の雑踏もずっと見ていたくなる。

 マーティン・スコセッシ監督にしては珍しく暴力とも狂気とも無縁の世界だ。代わりに映画への愛が満ちている。映画創世記の幻の監督ジャック・メリエスについての秘話の趣である。

 リュミエール兄弟が撮った最初の映画を作中で見ることができる。単に汽車が目の前を通っていくだけの短いフィルムに、当時の人たちは轢かれやしないかと肝を冷し、狂喜した。その技術革新の新しいステージを現代の観客は3Dで経験していることになる。映画のテーマと表現がぴったりと寄り添った稀有の映画だ。

 どんな人にも存在する意味があるという主題に、元気をもらえた。心から見てよかったと思える、今のところ今年一番の作品になった。


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2 コメント

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Unknown (mach)
2012-03-22 13:30:06
 iinaさん、ご訪問ありがとうございます。
 ベスト10は本当に十人十色ですね。映画好きの友人と持ち寄ってもまったく重ならない時があります。
 特に2011はバラツキ傾向大の印象です。
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映画はいいものですね (iina)
2012-03-22 09:24:37
映画通の方ですね。
「2011 映画ベスト10」に目を通しましたが、邦画&洋画中で1本も観ていません。(^^ゞ
昨年は大震災以降、観る気が失せたせいもありますが、そもそも指向がちがうようではあります。
http://www.geocities.jp/ina570/cinema.html

SEA sideさんご指摘の汽車が向かってくる映像に逃げたように、3Dに臨場感を抱けるテーマ性にブレ
はなく、好い映画でした。
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