
おすすめ度 ☆☆☆☆
R15 人間を描こうとすれば当然
前編は、シンジとケンジがボクシングにのめりこんでいく姿でしたが、
後編は、いよいよ、そのボクシングがメインの展開で、ケンジにもスポットが当たります。
念願のユウジとの戦いで決着をつけたシンジ。
それに対し、シンジを愛するがゆえに、身を分かつケンジ。
そしてケンジもボクシングを勝ち上がっていきます。
当然ラストは、シンジとケンジのボクシング対決。
シンジの父親の自殺に、ケンジの父親が関係していたことがわかり、複雑な心境に。
一方、東京オリンピックが終わった世界では、貧困や介護など
世の中は、何ら改善されない状態でした。
世の中の反対運動と、個人の対決。
前後編を通しての世間のしがらみが、一気に炸裂する。
それにしても、菅田将暉の狂気の演技とそのパンチを受け続けるヤン・イクチュンの愛あるガード。
何時かしら涙がこぼれて。
物語のすべてが回収されるわけではない。
でも、ラストに込めたメッセージは十分伝わる。
後編も147分の長尺。
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