おすすめ度 ☆☆☆★
自分の好きなサッカーチームを決めるため、ドイツ国内のスタジアムを巡る自閉症の少年とその父親の旅を実話に基づいて描き、本国ドイツで100万人を動員するヒットとなったヒューマンドラマ。
アスペルガー症候群のジェイソンは、日常生活では、「ジェイソンに触れていいかどうかは、彼自身が決める」、「食べ物は捨てずに残さず食べる」、「使い捨てプラ容器は使わない」、「ジェイソンの皿の上で異なる食材が接触してはいけない」、「食べ物は分け合わない」等の独自のルールがあり、それらが守られないとパニックを起こしてしまう。
ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれるも答えることができなかった彼は、ドイツ国内の56チームを全て自分の目で見てから好きなチームを決めたいと家族に話す。
父ミルコは息子の夢をかなえるべく、ドイツ中のスタジアムを一緒に巡ることを約束し、多忙な仕事の合間を縫って週末ごとに旅をしていく。
最初は緊張だらけだった接触を伴う身体検査も、最後はかなり苦痛が和らいでいた。
壇上に立ってクラスメートに自分の特性を話して理解を求める。
スタジアムツアーをする中で、自立することを少し学んだようだ。
誰かを頼ってばかりではなく自分で解決策を見つけていく。
映画は実話に基づいていて、エンドロールでは、モデルとなった親子がサッカースタジアムで実際に観戦している映像が映る。