ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

人の心を腐らせる携帯

2008-11-01 05:33:30 | 時事


 ○【働く女子の実態】働く女子が通勤電車でちょっと気になる行為
 (escala cafe - 10月31日 11:52)
 ★ escala cafe

 この記事に呼応して書かれたWeb日記の中に、電車内での携帯電話使用がペースメーカーを装着している心臓病患者への悪影響を及ぼすと懸念されている件に関して意見を述べたものがあった。
 その内容に唖然としてしまったのだが。いわく、”今の携帯電話の普及率を思ったら、電車どころか街も歩けないはずだ”と。

 つまり、「ペースメーカーを埋めている奴は携帯するのに邪魔だから街に出るな」と言うのだろうか、この人々は?
 気になったので、この件に関する意見が述べられているサイトをあちこち見て廻ったのだが。出てくる出てくる。

 いわく、”携帯使用者に比べればペースメーカー使用者はずっと少数派なのだから、問題に対するケアはペースメーカーのメーカーならびに使用者が行なうべきだ”

 いわく、”携帯電話に影響を受けるのは古い形のペースメーカーなのだから、古い機種使用者はとっとと新機種に代える手術を受けるべきだ”

 いわく、”ペースメーカー使用者は電車に乗る際、周囲の乗客に携帯の使用の件で配慮してくれるよう、口頭で、自己責任で頼むべきだ”

 などなど。この、”ペースメーカーを埋め込む”というハンディを抱え込んだ社会的弱者への配慮を欠いた、を通り越して”弱者は鞭打て”みたいな発想。こんなものの考え方が当たり前の世の中になってしまったのかね、我々の社会は。

 確かにペースメーカーへの携帯の影響に関しては諸説ある。けど、ひとかけらでも危険の可能性があるのなら、携帯を使用する側が出来る限りの配慮をしてやる、それが当たり前になるのがまっとうな社会というものではないのかね。
 なんともやりきれない気分になった夜でありました。

 参考までに
  ↓

 携帯電話と電波・ペースメーカのなぞ・東京都福祉保健局 健康安全室
 (http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/mame/device/pacemake.html)

 新方式携帯電話端末による植込み型医療機器(心臓ペースメーカ及び除細動器)への影響について
 (http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_anzen/PMDSI226d.html#chapter1)


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