”The Rebirth”by 금비(Geumbi)
アーティスト名のハングル文字は、これで”クムビ”と読むらしい。そういえば私は、韓国美少女ディスコ演歌路線、なんて代物に入れあげていたんだった、と今これを聴きながら思い出したのだった。
韓国では、アイドル歌手で通用しそうな可愛い女子をド演歌の歌い手としてデビューさせているようで、しかもそのサウンドが身もフタもないディスコ・サウンド仕立てである。そのパチパチ弾けるリズムの感触と、意外に高い歌唱力を誇る少女たちのコブシコロコロの歌唱の熱さが、奇妙にヒリヒリする切実さをもって聴く者に迫ってくるようで、もの凄く惹かれるものを感じていたのである。
それを私は勝手に美少女ディスコ演歌路線などと名付けて面白がっていたのだが、そのようなムーブメントが当時、韓国本国に起こっていたのかどうか、いまだ分からない。とりあえず、その路線に入りそうなアルバムを見つけては買い込んで来たのだが、そこは気まぐれなワールドもののファンである。その方面以外にも気を引かれるサウンドが見つかり、そのあたりに夢中になっているうち、美少女たちのディスコ演歌の世界をうっかり忘れていたのであった。
で、このアルバムだが。
いつかこの場でも取り上げたことのあるが、韓国演歌をヒップホップの要素を取り入れて、と言っても全然お洒落じゃないんだが、とにかく独特のコミカルなノリでディスコ演歌を聴かせて、韓国演歌界に唯一無二の世界を築いていた”タートルマン”なる男女三人組のユニットがあった。面白いアルバムを連発していたのだが、2年前だったか、中心人物だったボーカルの男が急死してしまった。(巨漢だったからなあ。心臓やられたと想像している)それで、そのままあっけなくユニットも解散となったようで。
そのタートルマンで歌っていた女の子二人組みの片割れがこの子、クムビである。オヤブンの死後、健気にもこうしてソロデビューしてきたんで、さっそく聴いてやろうとCDを回転させた途端、あ、これは一時凝っていた美少女ディスコ演歌サウンドじゃないかと思い出した次第。そうだよなあ、忘れていたけど、俺はこの音、好きだったんじゃないか。
もともと、藤本美貴が調子悪い時、みたいなルックスのクムビちゃんだったのであるが、その歌声もルックスに恥じない清純路線であった。”若い清純な女の子に無理やりえげつないド演歌を歌わせてしまう”という、美少女ディスコ演歌特有の嬉し恥ずかしさ感覚は自ずから溢れ、すっかり嬉しくなってしまったのだ。
思えばあの頃から時は流れ、韓国の女子アイドルグループが我が国でも大人気、なんて昔では考えられない状況が生まれてさえいる。しかも、その女子アイドルを支持しているのが、我が国では同じ女の子たちであるなんて、事は意外な方向へ進行しているようだ。
まあ、この美少女ディスコ演歌のピリピリ人の心を炒り立てる唐辛子のような韓国裏町の演歌魂は、我が国の若い女の子たちにまさか受けはしまいが、とりあえず私は一人、ここで支持の札を上げているんでガンガン行って欲しいと、役にも立たないエールを送っておく。
それにしても下に貼った映像、ミキティというよりはむしろスザンヌみたいに映っていて笑えるね。
アーティスト名のハングル文字は、これで”クムビ”と読むらしい。そういえば私は、韓国美少女ディスコ演歌路線、なんて代物に入れあげていたんだった、と今これを聴きながら思い出したのだった。
韓国では、アイドル歌手で通用しそうな可愛い女子をド演歌の歌い手としてデビューさせているようで、しかもそのサウンドが身もフタもないディスコ・サウンド仕立てである。そのパチパチ弾けるリズムの感触と、意外に高い歌唱力を誇る少女たちのコブシコロコロの歌唱の熱さが、奇妙にヒリヒリする切実さをもって聴く者に迫ってくるようで、もの凄く惹かれるものを感じていたのである。
それを私は勝手に美少女ディスコ演歌路線などと名付けて面白がっていたのだが、そのようなムーブメントが当時、韓国本国に起こっていたのかどうか、いまだ分からない。とりあえず、その路線に入りそうなアルバムを見つけては買い込んで来たのだが、そこは気まぐれなワールドもののファンである。その方面以外にも気を引かれるサウンドが見つかり、そのあたりに夢中になっているうち、美少女たちのディスコ演歌の世界をうっかり忘れていたのであった。
で、このアルバムだが。
いつかこの場でも取り上げたことのあるが、韓国演歌をヒップホップの要素を取り入れて、と言っても全然お洒落じゃないんだが、とにかく独特のコミカルなノリでディスコ演歌を聴かせて、韓国演歌界に唯一無二の世界を築いていた”タートルマン”なる男女三人組のユニットがあった。面白いアルバムを連発していたのだが、2年前だったか、中心人物だったボーカルの男が急死してしまった。(巨漢だったからなあ。心臓やられたと想像している)それで、そのままあっけなくユニットも解散となったようで。
そのタートルマンで歌っていた女の子二人組みの片割れがこの子、クムビである。オヤブンの死後、健気にもこうしてソロデビューしてきたんで、さっそく聴いてやろうとCDを回転させた途端、あ、これは一時凝っていた美少女ディスコ演歌サウンドじゃないかと思い出した次第。そうだよなあ、忘れていたけど、俺はこの音、好きだったんじゃないか。
もともと、藤本美貴が調子悪い時、みたいなルックスのクムビちゃんだったのであるが、その歌声もルックスに恥じない清純路線であった。”若い清純な女の子に無理やりえげつないド演歌を歌わせてしまう”という、美少女ディスコ演歌特有の嬉し恥ずかしさ感覚は自ずから溢れ、すっかり嬉しくなってしまったのだ。
思えばあの頃から時は流れ、韓国の女子アイドルグループが我が国でも大人気、なんて昔では考えられない状況が生まれてさえいる。しかも、その女子アイドルを支持しているのが、我が国では同じ女の子たちであるなんて、事は意外な方向へ進行しているようだ。
まあ、この美少女ディスコ演歌のピリピリ人の心を炒り立てる唐辛子のような韓国裏町の演歌魂は、我が国の若い女の子たちにまさか受けはしまいが、とりあえず私は一人、ここで支持の札を上げているんでガンガン行って欲しいと、役にも立たないエールを送っておく。
それにしても下に貼った映像、ミキティというよりはむしろスザンヌみたいに映っていて笑えるね。