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ドイツ語強化月間(笑)21

2009-03-14 01:22:22 | ドイツ語強化月間(笑)
まず最初に補足...
前回、ドイツ語の"Mann"には英語の"man"みたいに「人」という意味はない、と書きましたが、実は"man"ていう不定代名詞があって、それは「(一般的に)人(々)」っていう意味なんですよ。つまりドイツ語では2つの言葉で表してるものが英語だと1つだってことですね。どっちが先かは(またしても)知りませんが。"Mann"と"man"は発音も同じだし、文頭では"man"は"Man"になるのでちょっとまぎらわしい?ですが、まあ、実際には文脈というか雰囲気で分かるんじゃないでしょうか(笑)


さてそれでは頭を切り替えて、本日のお題。
実際に文章の中で動詞を使う時の最重要ポイントは

『動詞は2番目』

ってことでしょうか。
つまり、疑問文とか命令文とかでない普通の文(主文の平叙文)では、その文章の中心となる動詞(または助動詞)が、頭から2番目の文節(=単語、または意味としてひとまとまりになる単語群)のとこに来ます。

  Ich bin hier! イ'(ッ)ヒ ビ'ン ヒ'ーァ
  「私はここ!」

名前を呼ばれたりして、「ここにいるよ~」と返事する時には"Ich bin!"だけでもいいんですが、ここでは種々の事情で副詞のhierを付けてます。
それから↑の文章は、(呼ばれてたところに)「来ました」という意味合いで使うことも。

で、この2番目に来る動詞(または助動詞)が、人称とか時制で変化する(=2番目の動詞を見ればその文章がいつ、誰のことか、だいたい分かる)ってわけです。

  Ich war hier. イ'(ッ)ヒ ヴァ'ール ヒ'ーァ
  「私はここにいた」

  Hier ist es. ヒ'ーァ イ'スト エ'ス
  「ここにあるよ(あった!)」

(動詞以外の)語句を並べる順番は、基本的には『強調したい語句が前の方に来る』(日本語と同じ?)と考えていただいてて宜しいかと思います。一番最初には主語が来ることが多いですが、別に目的語とか副詞[句]とかでもok。どれが主語かは、《名詞の格》と《2番目の動詞の人称》を見れば(たいてい)すぐ分かりますしね。てゆーか多分、文脈を読めば、当てずっぽうでも8割方は当たるんじゃないでしょうか(笑)

  Es war einmal ein See im dichten Nebel. 《ue=uウムラウト》
  エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン ゼ'ー イム ディ'ヒテン ネ'ーベル
  (See=湖 dicht=濃い Nebel=霧)
  「むかしむかし、濃い霧に包まれた湖がありました」

  Am See traf ein Entchen den Prinzen.
  アム ゼ'ー トラ'ーフ アイン エ'ントヒェン デン プリ'ンツェン
  (traf=treffen 出会う の過去・三人称単数)
  「その湖で一羽のアヒルの子が王子様に出会いました」

ついでに書いておきますと、ドイツ語と同じように動詞の形が主語によって細かく変化するスペイン語なんかでは(動詞を見れば主語が分かるので)主語を省略することができますが、残念ながら(?)ドイツ語では主語は省略できないんですよ。一つにはたぶん、同じ人称変化語尾をとる主語がいくつかあるせい(「あなた[たち]」と「彼ら」とか、「彼(彼女、それ)」と「君たち」とか)だと思いますが、単にドイツ人の性格というか、几帳面な民族性なのかもしれません(笑)