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「プリンセスチュチュ」ファンページ

Windspiel(前編)

2010-06-16 23:26:05 | 二次小咄
「ブログで小咄」シリーズ?(笑)

設定:物語後ふぁきあ&ヒトあひる、二人暮らし(笑)

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「あっ、ふぁきあ!お帰りなさい!帰ってたんだね!」
「遅かったな。まあ、どうせ今日も居残りだろうとは思ってたが」
「うう...ほんとは早く帰ってきて、駅までお迎えに行きたかったんだけど...あ、晩御飯もうできてるv」
「荷物置いて、座れよ。飯にしよう。腹が減った」
「はーい。ふぁきあの作ったご飯、久しぶり!うれしいな」
「カロンのと変わらないだろ」
「それはそうだけど...あ、そうそう、カロンさんはお料理手伝わせてくれたよ!ふぁきあにも今度作ってあげるね。ジャガイモとタマネギのスープとか、茹でアスパラガスのオランダ風ソースかけとか...」
「遠慮しとく」
「もー、あたしにだってできるのに。カロンさんだって、『ふぁきあが料理を始めた頃より上手だよ』って言ってくれたよ」
「その頃俺はまだ小さかった。いいから食え」
「うん、チーズのラビオリ好きv...でも、この、上に乗っかってる黒いの何?」
「食ってみろ」
「...美味しい!これ何?」
「Nori」
「ノリ?」
「ああ。海草を乾燥させたものらしい。他の皆は食わなかったが、試しに食ってみたら旨かったから、お前にも食べさせてやろうと思って...」
「持って帰ってきてくれたの?ありがと、ふぁきあ!そういえば日本公演どうだった?」
「まあ、成功、かな。拍手も多かったし、カーテンコールがなかなか終わらなくて、俺も何度も出た。もっとも日本はいつでもそうらしいから、批評家の評価が出てみないと何とも言えないが」
「いいなあ。ふぁきあはスゴイよね、学生なのに抜擢されて海外公演なんて」
「子役もどきだったけどな」
「あたしもいつか行ってみたいな。でも海外公演って、体調管理とか難しそう」
「いつもと変わらないさ。ただ、こっちとはだいぶ気候が違うから、その辺りの調整にちょっと気を遣った」
「へー、そうなんだ。日本って熱帯の国だっけ?」
「...海外公演に行きたいなら、地理もちゃんと勉強しろ」
「ところでふぁきあ、さっきから気になってるんだけど、その箱、何?」
「話を逸らすな...飯は食い終わったか?」
「うん、ごちそうさま!美味しかった!それで?」
「みやげだ。ほら」
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