まあ、私なんかがエラソーにあれこれ言えるようなことでもないですが、以前(チュチュファンの方に)ちょっと訊かれたこともあるので...
先々週(だったかな)のNHK Eテレ「らららクラシック♪」で、「初めて見るのにおすすめのオペラは?」という質問にオペラ歌手の錦織健さんが、「蝶々夫人」と「カルメン」と「椿姫」と答えてましたが、私はちょっと賛成しかねます(^~^;)
確かにこの3つは日本で有名ですが、中間部の、ストーリーの動きが少なく、音楽も比較的地味めな辺りで飽きる可能性が大です(演出にも拠るとは思いますが...)
それでも「カルメン」と「椿姫」は第2幕、第3幕にも美しい曲があり、良い演出(+演技)なら、特にクラシック好きでない方が見ても、本当に心揺さぶられる場面になるんでしょう(特に「椿姫」)。
...が、「蝶々夫人」は最初の5分で飽きること間違いなし(笑)
台本(歌詞)が日本人には「???」(どう考えたっておかしいだろ!)な上に、音楽は「中国か?!」(ムリクリ感ありあり 笑)という調子で、音楽の質から言ってもプッチーニのオペラの中ではレベル低い方だと思います。
それくらいならモーツァルトの「魔笛」(←厳密には「オペラ」ではなく「歌芝居」)の方がずっとマシ。(モーツァルトに失礼... 笑)
じゃあ一体どれがいいのか?
完璧な答えを求めるとすれば『好みに拠る(音楽の好み、ストーリーの好み、演出の好み)』としか言えませんが、ざっくり平均解を出すなら私の一押しはズバリ
「ラ・ボエーム」(プッチーニ)
です。
オペラというのはいわゆる「歴史モノ」が多く、時代がかった話の展開についていけなかったり、人間ドラマの部分に入り込みにくくて退屈だったり、あるいは演出で時代(や場所)を捻じ曲げられて妙な話になっちゃってたりすることが多いですが、これはいわば「青春群像」劇なので、誰もが共感しやすいですし、演出によって内容に本質的な差が生じることもそれほどありません。
お話のスジは第1幕から第4幕までが「起・承・転・結」になっていて分かりやすく、全幕通して生き生きとした耳馴染みの良い音楽で彩られています。
さらに、良い歌手が歌えばもちろん最高ですが、そうでなくてもそれなりに良く聞こえる歌ばかりです(笑)
というわけで、オペラは、作品自体もさることながら、歌手を含めた演奏者や演出に左右されるところが大きいですので、1回見て面白くなかったからといってあきらめず、同じ作品を別の時に別のプロダクションで何度もご覧になることを私はお勧めします(*´∀`*)
ちなみに今夜NHK BSプレミアムで放送される「真珠採り」(ビゼー)もドラマチック&ロマンチックで、私は好きな作品です。
(ただしこのプロダクションは見たことないので、評価はできませんが)
2013/5/20(月)【19日(日)深夜】1:24-3:33 NHK BSプレミアム
パリ・オペラコミック公演 歌劇「真珠採り」(全3幕)(ビゼー)
(収録:2012年6月28日)
一人の女性を愛した親友同士の物語で、もちろん悲劇です(笑)
主役(?)のナディールのアリア「耳に残るは君の歌声」が有名ですね(←タンゴにも編曲されてますし、この曲が使われた映画の邦題にもなりました)。
ナディールとズルガの二重唱もイイですし、エンディングのレイラ(ヒロイン)を含めた三重唱からズルガの最期までの音楽も、モえまくりvですよ(笑)
先々週(だったかな)のNHK Eテレ「らららクラシック♪」で、「初めて見るのにおすすめのオペラは?」という質問にオペラ歌手の錦織健さんが、「蝶々夫人」と「カルメン」と「椿姫」と答えてましたが、私はちょっと賛成しかねます(^~^;)
確かにこの3つは日本で有名ですが、中間部の、ストーリーの動きが少なく、音楽も比較的地味めな辺りで飽きる可能性が大です(演出にも拠るとは思いますが...)
それでも「カルメン」と「椿姫」は第2幕、第3幕にも美しい曲があり、良い演出(+演技)なら、特にクラシック好きでない方が見ても、本当に心揺さぶられる場面になるんでしょう(特に「椿姫」)。
...が、「蝶々夫人」は最初の5分で飽きること間違いなし(笑)
台本(歌詞)が日本人には「???」(どう考えたっておかしいだろ!)な上に、音楽は「中国か?!」(ムリクリ感ありあり 笑)という調子で、音楽の質から言ってもプッチーニのオペラの中ではレベル低い方だと思います。
それくらいならモーツァルトの「魔笛」(←厳密には「オペラ」ではなく「歌芝居」)の方がずっとマシ。(モーツァルトに失礼... 笑)
じゃあ一体どれがいいのか?
完璧な答えを求めるとすれば『好みに拠る(音楽の好み、ストーリーの好み、演出の好み)』としか言えませんが、ざっくり平均解を出すなら私の一押しはズバリ
「ラ・ボエーム」(プッチーニ)
です。
オペラというのはいわゆる「歴史モノ」が多く、時代がかった話の展開についていけなかったり、人間ドラマの部分に入り込みにくくて退屈だったり、あるいは演出で時代(や場所)を捻じ曲げられて妙な話になっちゃってたりすることが多いですが、これはいわば「青春群像」劇なので、誰もが共感しやすいですし、演出によって内容に本質的な差が生じることもそれほどありません。
お話のスジは第1幕から第4幕までが「起・承・転・結」になっていて分かりやすく、全幕通して生き生きとした耳馴染みの良い音楽で彩られています。
さらに、良い歌手が歌えばもちろん最高ですが、そうでなくてもそれなりに良く聞こえる歌ばかりです(笑)
というわけで、オペラは、作品自体もさることながら、歌手を含めた演奏者や演出に左右されるところが大きいですので、1回見て面白くなかったからといってあきらめず、同じ作品を別の時に別のプロダクションで何度もご覧になることを私はお勧めします(*´∀`*)
ちなみに今夜NHK BSプレミアムで放送される「真珠採り」(ビゼー)もドラマチック&ロマンチックで、私は好きな作品です。
(ただしこのプロダクションは見たことないので、評価はできませんが)
2013/5/20(月)【19日(日)深夜】1:24-3:33 NHK BSプレミアム
パリ・オペラコミック公演 歌劇「真珠採り」(全3幕)(ビゼー)
(収録:2012年6月28日)
一人の女性を愛した親友同士の物語で、もちろん悲劇です(笑)
主役(?)のナディールのアリア「耳に残るは君の歌声」が有名ですね(←タンゴにも編曲されてますし、この曲が使われた映画の邦題にもなりました)。
ナディールとズルガの二重唱もイイですし、エンディングのレイラ(ヒロイン)を含めた三重唱からズルガの最期までの音楽も、モえまくりvですよ(笑)