Living with a season! ~季節のある暮らし Vol.1~

福岡県で、料理&テーブルコーディネートの教室「Coordinare」を主宰するLEAFが綴る、暮らしを楽しむコツ。

~40代からの住まい方~セミナー

2009-04-30 20:22:47 | 日々のこと
インテリアショップ、ヤマカワさんにて、「40代からの住まい方」ということで、建築家・田中俊彰先生のセミナーに参加する。
建築家の方のお話を、じかにお聞きできる機会はなかなかないので、貴重な経験。

私の師匠がアートプロデュースをされた湯布院の「アルテジオ」や、偶然お友達と宿泊したことがある嬉野の和多屋別荘のおふろ「心晶」を設計されたそうで、興味が深まる。

みなさんで「光」の話題で、盛り上がる。
「自然光」の取り入れ方、そして「照明」の効果的な使い方。
どちらも、興味深い。
先生の設計される建物は、昼間の光と、夜の光に変化をつけていらっしゃるそう。つまり、昼間は、自然光の動きを楽しみ、夜は間接照明をつかって楽しむ。
そういう暮らしって、素敵そう。
あらためて、「光」の重要性に気づかせて頂く。

「家を建てるということは、一生になかなかない機会。だけど、自分の好みというものは、日々少しずつ変化していく。できるだけ後悔ないようにするために、ぶれてはならない軸はなんですか?」という、私の抽象的な質問に、ご丁寧に答えてくださった。
「趣味が変化していくのは、当然のこと。骨董品も好きだし、モダンな要素のモノにも曳かれることもあっていい。ただ、全て流行に流されるのではなく、自分の中に1本軸=「美意識」と私は解釈)を持つことが大切なのではないか」と。
お家を建てる際には、明確に用途を限るのではなく、ある程度フレキシブルに柔軟性を持たせることがいいのではないか、と。

時代を経ても飽きないモノというのは、その時代に、最大の技術を込めて作ったモノではないか、というお話があり、とても共感できた。
というか、普段私が感じていたモヤモヤを、はっきりと言語化してくださり、スッキリした。
常に「本物の美」と、その場限りの「一瞬の美」は、どんな人の目にも一目瞭然で、明らかに異なると思っているし、その場限りのものは、飽きるのも早い、と思っている。
時代を経ても「美しいモノ」って、何と表現したらいいのだろうか?
ずっと悩んでいたけれど、それは、その時代に最大の技術を込めて作ったモノだったんだ。
言い換えれば、最大の技術を込めて作っていないものは、まがい物なんだろう。
「デザインと機能」の話も興味深く、昨今のデザイン先行型の風潮について、みんさんで話し合う。

古い技法を、現代風に解釈して、設計されるお話など、これからの自分自身にも参考になり、興味深い時間であった。
いつも私も師匠に言われていたこと「コンテンポラリーな要素を!」という言葉を思い出し、深く反省。
もっと、勉強しなくてはなりません。

いろんな意味で、とても有意義な一日だった。
いつの日か、お家を建てられる機会に恵まれるといいな。

Living Way
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