50歳で始めた海外ひとり旅 と 自費出版

50歳にして「海外ひとり旅」の楽しさを知る。最近は野菜づくり、本づくりにも挑戦。

アイラ島紀行 その28 アイラ島を離れる

2015年06月23日 23時48分57秒 | アイラ島と湖水地方

< 2014年6月20日 >

フェリーの出航が朝の7時ということもあったが、かなり早く4時頃には眼が覚めてしまった。
外はほんのりと明るい。荷物の確認などして6時頃に食堂へ降りて行った。
オーナーのLynnは、当然ながら朝食の準備中のはずだ。仕事部屋兼台所へのドアを開けて
声をかけると、すぐに出て来た。「昨夜のdinnerはどうだった」と聞かれた。
「今回の旅で、一番良かった」と応えた。3日分の宿泊費とDinnerの代金を払う。
すると£9を返してきた。「??」とした顔をしたら、「朝食は間に合わないので、フェリーで
食べる朝食の分よ」と言った。昨日、朝食は間に合わないと聞いていたが返金してくれるとは
思っていなかった。
 ということで、6時半に宿を出て、フェリー乗り場へと向かう。
来たときよりも大きな船だった。4階建(5階?)船内にはエレベータがあった。
なので、楽に客室へ行けた。

客室は こんな感じ




さあ、これで アイラ島と さようなら だ。



どんな旅でもそうだと思うが、帰路は早く感じるものだ。

< 到着 >



9時少し過ぎたくらいに Kennacraig港に到着。
バスは未だ到着していない。ticketは買ってあるのでバスを待つ。

バスで一路 Glasgowを目指す。
途中での トイレ・タイム。場所は どこだろう。




何事もなく無事に 13時前に Glasgowのバスセンターに到着。
Windermere行きの列車は 13時40分発なので 急いで駅へと向かうことにした。


アイラ島紀行 その27 アイラ島 最後の夜

2015年06月23日 00時34分48秒 | アイラ島と湖水地方

<<2015年6月19日 アイラ島最後の夜 >>

Laphroaig蒸留所からは約20分ほどで Port Ellenの町へと戻って来た。撮っている写真の
データから判断すると 4時頃だ。
明日のフェリーの時間は 始発の 7:00だ。なので、自転車をキャリーバッグに収めるために
ある程度分解して、詰め込む。これが結構面倒で1時間近くかかる。
あらためて、部屋の外(北側)を眺めてみると、Back yardがあり、自転車が置いてあったりして
生活感がある。オーナーのLynnは この敷地内で生活しているのか 通いで来ているのか
わからない。陽向ぼっこ用のチェアー(ビーチで見かけるような横たわることができるもの)も
あるし。
でも、どう見ても居住スペースは見当たらないので 通って来ているのだろう。

さて、夕食のSea Food は 7時半ころに配達されるとのことなので、暫く横になって休憩する。
その後、外で写真を撮ったりして時間を潰し、夕食用のBeerを調達して宿に戻った。
帰って来て Dining roomを覗いたら Sea Foodが配達されていた。
ちゃんとテーブルの上にSetting されていた。

その様子です。 Dinner at B&B (The Oyster Catcher)



時計が 7時45分を指しています。

==================================

考えてみると、朝食を除くと こういう風に食事をしたのは この旅で初めてだった。

こう言うと 英国に申し訳ないが、英国料理で「おいしかった」と言う経験がない。
それと一人での食事は 侘しいという思いがあるので わざわざ高いお金を払って
食べなかったというのもある。

静かな部屋で一人で食べるのは やっぱり「侘しい」ものだった。
ボイル仕立てだったら もっとおいしく感じたかも知れないな、、、、。
窓から外を眺めると まだ全然明るい。

< B&B (The Oyster Catcher) > の前にある公園が こんな感じだ。



実際には もう少し暗いと思うが カメラが自動補正しているためだろう。

< 夕闇に浮かぶ建物のシルエット>

とにかく 静かで、空の青さが綺麗だ!!




< これは もう夜の11時近い夜景 >

空が薄くピンクがかっている。



< 外へ出てみる >




明日は、7時出発のフェリーなので早起きしなくてはいけないのに、見とれてしまう。



アイラ島紀行 その26 Raphroaig 蒸留所へ

2015年06月22日 00時52分33秒 | アイラ島と湖水地方

古い教会(墓地)を出て、本道へ出て 北へ向かうことにした。手元の地図によると
灯台があるらしい。そこで道は終わっているが 行けるところまで行ってみようと
思い出発した。
ところが、舗装されていない道に変わり、おまけにでこぼこ道で大きな岩がむき出して
いたりする。たぶん普通の乗用車は通れないほどだ。坂道の傾斜も大きくなる。
で、30分ほど走ってみたが、視界は開けず、灯台というか海岸線さえも見える
気配がしない。

ということで、諦めて引き返すことにする。

走っていると左手に砂浜が見えた。ちょうど休憩のタイミングだったので、道路の脇に
自転車を降ろし、海辺へ行ってみることにした。なんとなく この辺りが アシカ(or アザラシ)が
生息しているエリアのようだったから。

<< アシカ発見 >>




いやー けっこう感動的だった。日本だと、「アシカ見れます」みたいな看板が道路脇に
掲げられたりするのだろうが、そんなものは一切なし。観光地化するというような考え方は
全くないのだなあ、とあらためて実感した。

自転車で暫く南下。今回の最後の蒸留所 Raphroaigの蒸留所へと向かう。



右手が蒸留所の所有する ピートモスのエリア。左手に蒸留所の入り口があった。



入口付近には、テーブルを囲む人がいた。どうやら 蒸留所巡りは終わったようだ。
中へ入ると 意外にこじんまりとした部屋だった。最後のtourは終わっていた。
蒸留所巡りもここで終わりなので、お土産に 12年ものの500mlの壜を購入。
 試飲もさせてくれた。



入口付近は 花で一杯。




本格的な装備をしたサイクリストの自転車を発見。 GIANT製だ。
私も、こんな風に装備して来たかったが、これだと列車やバスでの移動が大変なのだ。



ということで、今回の旅の目的だった アイラ島の蒸留所巡りは これで終了。

宿へと帰る。


アイラ島紀行 その25 Old Churchへ

2015年06月15日 00時05分29秒 | アイラ島と湖水地方

Ardbeg 蒸留所を出て、北上。

殆ど車とすれ違うこともない。道路上を走っているのは私だけ。

目指すは、古い教会の跡。




標識があったので右へ曲がり 少し進むと舗装されていないデコボコの坂道。

 教会に到着。その登ったところになんだか見覚えのある車が1台見えた。
ま、ちょうど昼時なので、教会の後方がその辺りの頂きのようなので、自転車を置いて歩いて
登った(たかだか15mくらい)。そこから右下を見ると 車の傍にベンチがあり、
男女のペアが座って食事をしていた。それは、昨日から同じ 宿に泊まっている中国人のペアだった。
ということは、ここはやはり島の観光地巡りのコースなのだろう。暫くすると居なくなっていた。

東の海を眺めながら サンドイッチとジュースを飲み腹ごしらえ。






  この形は ケルト民族の墓ではなかったか。

ところで何でこんなに人里離れた辺鄙な場所に、教会を作ったのだろうか?
自転車でも1時間はかかる場所に。昔だとせいぜい使える交通手段は馬車だと思うが、
結構な時間がかかったのではなかろうか。私の実家のある島でも、墓地は見晴しの良い
高台にある。これは人類共通の人の習いなのだろうか。

その後、教会を一巡りし、前方に見えるベンチへ行ってみた。そこに こんなものがあった。



よく見ると、どうやら セルフ・サービスのtea・serviceみたいだ。
保冷箱を開けると ケーキが入っていた。coffeeまたはTeaとセットで£3だったか よく憶えていない。

アイラ島紀行 その24 Ardbeg蒸留所 その2

2015年06月09日 23時59分49秒 | アイラ島と湖水地方

さて、コーヒーも飲んだところで、そろそろ tourがスタートするので中に入ることにした。
他の見学者も増えてきた。 

< Visitors Receptionの入り口付近 >
 


参加者は10名ほどで、Bowmore、Lagavulinと比べると 設備はかなり古く小規模に感じた。
でも、使っている麦芽の実物(いくつかある)を実際に触らせてくれたりと、丁寧な説明だった。



が、移動は早くてあまり写真を撮るひまがなかった。これは粉砕する ミルだったと思うが、他の
蒸留所のに比べるとかなり小さいし、製造も確か1800年代の銘板が張られていた。
2階を移動するときなど、床板は薄いし隙間だらけで下の階が見えたりする。
だいぶscotland訛りにも慣れてきて、ある程度 説明の内容もわかったように思える。
蒸留行程もわかってきたせいもあるとは思うが。
説明は3-40分だっただろうか意外に早かった。
蒸留所を出ると 海に近い場所に樽が並べられていた。スプリンクラーみたいなもので
水をかけられていた。どういう意味があるのかは知らない。



蒸留所の建物の海側は こんな感じで とても 穏やかな風景だった。



続いては、いよいよお目当ての Tastingだ。
操業開始は古いそうで、100年もの(と聴こえた)もあるとか。
試せるのは、カウンターの上に置いてある 3本からだけ。





画像の真ん中付近にある 小さなグラスの左側の3本がそうだ。
実は、私はArdbegという銘柄は、旅の出発前には知らなかった。Scotch Whiskeyのガイド本として
日経BP出版センターの「旅名人ブックス」というシリーズの中の「スコッチウイスキー紀行」と
いうのを、一応参考にしているのだけど、この本の中では紹介されていなかった。
帰ってきて調べたら かなり古参の蒸留所のようで、ピート臭が強い部類らしい、かつ
製造する量は少ないそうだ。
17年ものを飲んだと思うが、かなり個性的な味だったように思う。

次は、蒸留所ではなくて、古い(古代?)の教会、墓地があるらしいので、そこへと向うことにした。
時間は、たぶん13時40分くらいだった。


アイラ島紀行 その23 Ardbeg蒸留所 その1

2015年06月09日 01時12分12秒 | アイラ島と湖水地方

 この日(2014年6月19日)は、3カ所の蒸留所を訪れているが、位置関係は 以下のMapを見るとわかる。
で、私の記憶が間違っていたのに気が付いた。Port Ellenから一番近いのは LAPHROAIGだった。
蒸留所のtourは、普通、10時、12時、14時の3回スタートするようだ。で、確かLAPHROAIGは最後のTourが
16時だったと思う。なので、3番目に訪れる予定だったのを思い出した。
 写真の撮影日時を見ても、それで辻褄が合う。 

参考までに現地で調達した イラストMapがこれだ。この地図の右上に灯台が見える。当初はここまで
行ってみるつもりだった。



さて、LAGAVULIN蒸留所を11時ちょっと過ぎに出て、道路を北上すること20分ほどでArdbeg蒸留所に到着。
前日の夕方に下見に来ていたので予定どおりに到着。

Ardbeg蒸留所のメインの建物
ここは、最近、どこの国(日本?)かが、資本投下したそうで、この建物は宿泊施設も備えている。



ちょうど、私が到着したときは、観光バスが横付けしていて、中国人と思われる団体さんがバスに
乗り込んでいた。皆さん両手に袋を下げていた。今で言うと Whyskeyの爆買いTourだ。10数名いたかな。
たぶん泊りだったのではないかと思われる。
建物の中に入ると右手がTourの受付と売店。左手は ちゃんとしたレストランだった。
売店のある部屋の奥にはテーブルがあって コーヒーとかが飲めるようになっていた。
受付の女性に「コーヒーを飲むにはどうすればいいか」と尋ねると、「レストランで注文して下さい」とのこと。
昼時で忙しそうにしていたが、ウェイターを捕まえて「コーヒーを飲みたい」と言うと、"Insaide or Outside?" と
言うので "Outside" と答えて外へ出た。




 10時スタートの見学者が帰って行ったので、外は静かで誰も居なかった。



島へ来て3日目だが、天候には恵まれた。たまに曇ることがあるが、透き通るような青空を見ることができた。




アイラ島紀行 その22  LAGAVULIN蒸留所

2015年06月08日 00時50分27秒 | アイラ島と湖水地方


さて、早いもので、Islay島へ行ってから1年が過ぎようとしている。記憶もあいまいに
なり始めているが、ありがたいことに、デジカメの写真データには撮影日時が含まれているので
助かる。画像データも時系列になった番号が付いている。
それからすると、Lagavulin蒸留所へ着いたのは午前10時20分くらいだ。

<< 2014年6月19日 >>

 この日の朝、食事を済ませると オーナーのLynnが「今日は何処へ行くの?」と聞いてきた。
「今日は、蒸留所巡りをしようと思う。 LAGAVULIN, ARDBEG , LAPHROAIG」
「それは、いいアイデアだ」「ところで島のSea Foodは食べたの」と彼女。
「食べたいと思っているけど、港の近くのHOTELでMenuを見たら £50-60(9,000-10,000円)
だったので止めた」と言うと
「そう、Hotelは高いよ。Devliveryサービスがあるよ。この辺りのB&Bのお客に
茹で立てのを届けてくれる。それを使うといいと思う。」とのこと。
「いくらくらいかな」と聞くと「Seventy」と言ったように聞こえたので
「Seventy!! 」と口にしたら「Oh!! No, Seventeen。」と言った。
ああ、また聴き間違えた。それだと3,000円程度なので、頼むことにした。
「配達の時間は?」と聞く。
「だいたい7時くらい。何時に帰ってくるの」
「島の北側の海岸を行けるところまで自転車で行く。暗くなる前には
帰るつもりだ。そうすると配達のときに帰っていないかも知れない。」
と言うと「大丈夫、あなたが居なくても、食堂にセットしておいてくれる」とのこと。
「でも、支払はどうなる」と言うと
「No problem.」とのこと。後払いでいいということらしいので、任せることにした。

ということで、9時過ぎに宿を出て LAGAVULIN蒸留所へと向かった。
この島での食事、ビールを調達していた COOP を過ぎ 道路を左へ折れて 坂道を進む。
右手に海を見ながら2-30分ほど走ると、左手は羊が放たれた牧草地が見えてきた。
その右手に白いLAGAVULIN蒸留所が見えた。建物の入り口の周りにも誰も居ない。
見学ツアーは10時スタートのはずなので、急いで中に入る。
受付の女性に、見学ツアーをしたい、と言う。すると、なにやら早口で いつもと違う
フレーズを浴びせられた。普通だと見学料金とスタート時間とか 注意事項の説明が
あるのだが、予想していなかった説明(たぶん)の言葉が並んだ。
何を言わんとしているのか、全くわからず ちょっとお手上げ状態だった。
すると、後ろから「それは、たぶん」という日本語が聴こえてきた。
振り向くと 背の高い20代後半くらいとおぼしき青年が居た。
「私も最初は何を言っているのか解らずに戸惑いました。が、この蒸留所の系列で作る
Members制度があって、それに入る(無料)と見学ツアーの料金も安くてお得ですよ。と
言っているようです。」と説明してくれた。たしか半額くらいになったと思う。
簡単な様式の申込書に記入して無事 手続き終了。
その後、彼から「私は1年前からEdinburg大学に留学しています。それでも いまだに
スコットランド語を良く聴き取れません。」と屈託なく言った。そして傍にいた青年を
紹介してくれた。その青年は受付のときに眼に入ってきていた。タータンチェックの
スカートというか、スコットランドの正装にあたるものを着用していて ちょっと
キザな奴だなと思っていた。が、「私は彼とは大学時代の友人です。今は新宿のBarで
働いています。一度、本場のScotch whiskeyを体験したくて、彼を頼ってやって来ました。」と
自己紹介してくれた。
ということで無事に見学ツアー出発。

前日のBpwmore蒸留所と比べると かなり質素な設備だった。
それもそのはずでBpwmore蒸留所は SUNTORYの資本がかなり入っているからと思うが、
あか抜けている。別の言い方をするとビジネスライクと感じた。
それからすると LAGAVULINは、あまり日本では知られているブランドではない。




さて、説明係の女性が手に持っているのは、麦汁。ビールと同じ状態だそうだ。参加者で回し飲みしたが
当然ながら、まずかった。
Tastingで飲ませてもらったのは 「良かった」。それにそのときに使った新品のTasting Glassは
プレゼントだそうで、ちゃんと箱に入れくれた。Lucky!!
その後、外へ出て、日本の青年二人と一緒に記念撮影。



彼らは、その日の午後のフェリーで帰るので もう1カ所だけしか見学する時間がないとのこと。
さっとレンタカーに乗って去って行った。