50歳で始めた海外ひとり旅 と 自費出版

50歳にして「海外ひとり旅」の楽しさを知る。最近は野菜づくり、本づくりにも挑戦。

London 到着

2005年10月15日 12時55分54秒 | london
 書き忘れていましたが、私がLiverpool行きを決めるのに、間接的に後押し
してくれたのは、ここ熊本の情報誌「すぱいす」に載った「聖地巡礼日誌」
です。これは、ペンネーム ”居間皿衛門”という方が書かれたLondon- Liverpool巡りのエッセイです。
この中に Liverpoolでの案内人として「阿部卓二」さんが紹介されています。

 余談ですが、先日、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの30巻目
「愛蘭土紀行Ⅰ」を読んでいたらなんと、”ビートルズの故郷”という
サブタイトルのところに、この阿部氏が登場します。たぶんいまでも、「地球の
歩き方」シリーズにも、現地の公認ガイドとして紹介されていると思います。
それにしても、アイルランドのことを知りたくて買った司馬さんの本の中に
Liverpoolの歴史や、ジョン・レノンのことなどが登場するのには、さすが
司馬さん、と感心しました。本人は、あまりBeatlesには興味はないそうですが。

 さて、成田を2月13日 11:05に出て、13時間ほどで、England上空に
至るのですが、なぜか、この旅の機内での記憶が殆どありません。普通は機内で
映画を2-3本観るのですが、全く印象に残っていません。今、思うに 一人旅で
なかったせいかも知れません。一人旅だとやっぱり色んなことに自分ひとりで
対処しなくてはいけないので、何気ないことでもある程度記憶が残るのでしょう。
頼りになる連れでなくても、それだけで安心感が増しているのだと思います。

 ということで、London上空、ヒースロー空港近くになって緑が一面に広がる
大地が記憶によみがえってきました。本当に蛇行した川と、緑以外は目に
入りません。空港へは、ツアー会社のスタッフが迎えてくれて、入国も
あっけなく終え、London市内へ向けてバスに乗る。途中の草原というか
畑には羊が放し飼いになっていて、「ああイギリスだな」と思ったくらいで
あっけなくLondon市内に到着(15:30分)。
チェックインはツアー会社の人がやってくれて、出番はありません。出発の日には、
ホテルまでバスで迎えに来ることなどの注意を聞きました。
そのあと、私達が「15日から一泊二日でLiverpoolへ行く」ことを伝えると、なにやら
書類を取り出し、「ツアーから一時的に離れる場合、責任は取れないので、誓約書
(みたいなもの?)にサインをしてくれ」とのことなので、事務的に済ませる。
さて、これであとは自由だ。
ホテルのある場所は「Sloane Square」という地区で、ホテルは、「Sloane Square 
Moat House」という名前で、結構古めかしい建物でした。なんだか日本の旅館みたいな感じで、通路も狭く、つぎはぎしたような内部でした。
部屋は8畳か10畳くらいで、BedとBath roomだけといった質素な造りでした。
なぜか、不釣合いな20インチくらいのTVが天井からぶら下がっていました。
床は、歩くとギシギシ言いそうな感じでした。何しろリーズナブルなツアーなので、
贅沢は言えません。
さっそく、外に出てSloane Street を10分も歩くと、ヴィトン、エルメス、
サンローラン、グッチとそうそうたる店が並んでいます。
そこを少し過ぎたところにある有名なデパート Harrodsへ行ってみました。
カミさんと一緒だと、こういう行動になります。帰りのお土産のことなどもあり
事前の情報収集というところでしょうか。かのバッキンガム宮殿もどうやら
歩いても20分の距離にあるようなので、翌日に行くことにして、この日の
予定は終了。夕食は、ホテルのレストランで取る。£50もした割には
あまりおいしくなかった。期待してもいなかったが。
 
 Liverpoolでの宿さがしのことも含めて阿部氏へ電話しようとするが、
なぜか、電話がかからない。日本の友人にメールを送るためにと持ってきた
DynaBookのLiblo(でしたか)を使って、Londonのアクセスポイントへ繋ごうと
するが、これまた、うまくいかない。日本で調べてきたとおりにするが
何度やってもダメなので、諦めて寝る。
と、突然、TVの方向から サイレンの音がして、驚いて飛び起きる。
TVはゲーム機のモニタとしても使われているようで、そのタイマーが
セットされていたらしい。   ( 続く )