「第四回東京曙會」が終わりました!

2024-03-10 19:49:46 | 日記

今回はお開きだけを京都西川鯉の會より応援をお願いして千翔さんに「青海波」を踊っていただきました。

次は山内 彩さんに筝曲演奏をお願いして「ながらの春」を弾いていただきました。ちょうど雛祭りの日であったこともあり、お客様にも出演者の方々にも日本舞踊だけでなく筝曲も楽しんでいただけたらと思い、賛助出演していただきました。

前回の舞台でせり上がりができなかったので今回はやりたいという希望を叶えて、円乃ちゃんのせり上がりで汐汲を部分的に取り上げた「しおくみ」で始め、今回初参加の佐藤さんに振袖で「蓬莱」を踊っていただきました。

二回目の参加となった内堀さんは、はじめての男舞、はじめての衣装、鬘つけだったので、まずは素踊りで「雨の五郎」を踊っていただきました。舞台稽古で音源が見当たらず、舞台稽古後に新しい音源を作って本番に臨むというハプニングにも動じず頑張って下さいました。

次は経験豊富な上坂さんが華やかに「雛鶴三番叟」を、急にお囃子を入れたにもかかわらず落ち着いて踊って下さいました。

 

次は風邪をひいて体調が悪かったので随分心配しましたが本番は元気を取り戻して、森下さんが可愛く「手習子」を踊って下さいました。

次に踊った井上さんは東京グループでは古い方に入ると思うのですが、舞台稽古でその古さが自信につながったようで「老松」を頑張って踊って下さいました。

秋山さんはとても華奢なので「たけくらべ」の衣装が可愛くお似合いでした。前回の「幻お七」今回の「たけくらべ」ーどちらも少女らしいロマンチックな演目ですね。

充栄さんは二回目の「藤娘」でしたので大津絵の衣装を勧めました。前回は能楽堂でしたので大道具がなかったから今回は藤の花がきれいでよかったですね。

「独楽」のみなさんは、はじめての男舞なのに大曲だったので大変だったと思います。でも自分でやりたいと選んだ曲だったので満足だったのではないでしょうか。

逆に鯉求さんははじめての女舞なのに、これも小道具が多い「汐汲」でしたので大変だったと思います。顔司さんが美人になったというくらいきれいに仕上がってましたね。

次は「雨の四季」。くみさんが一度は素踊りがしてみたかったと選んだ曲でしたが、素踊りの難しさを今回の挑戦でわかったのではないでしょうか。

獅子ものをしたいと挑んだ充夏さんは毛振りをすると気分が悪くなることに気がつき、方向転換した毛振りのない獅子ものでしたが引き抜きもあり華やかでよかったと思います。

最後は歌舞伎好きの恵麿さんが好きな演目で春らしいものということで「吉野山」をさせていただきました。とてもやりたかった演目だったそうで大喜びして下さいました。仕事がら歌舞伎の専門家なのでついていくのが大変でしたが稽古、本番と楽しい時間を過ごしました。