極東不動産の日記

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「言語」から見る世界

2008-08-24 22:00:42 | アート・文化

昨日のテレビで、マンション不況を報じていた。具体的に言うと、首都圏では、208社が倒産、3年前は絶好調、現在は資材の高騰などで、30%の下落。売れ残りは、10.000戸との事。価格破壊から、価値破壊か?等。これでは、お客様からの、価格不信を招こう?そんな報道だった、と記憶している。不動産業だけでなく、ハイビトンなど高級品・ブランド品も、売れないらしい。あらゆる業界に、販売不振での悩みは深い。一刻も早い政府の対策が望まれる。

さて、私は、そのようなことよりも、「言語」から見る世界という記事が、産経新聞(8月23日・土曜日)の朝刊に載った、米ミューズ・アソシエイツ社長梅田望夫氏の論文に注意を喚起させられた。

産経新聞から、その要点を引用したい。彼は、「新潮」9月号に、発表された、水村美苗氏の「日本語が滅びる時--英語の世紀の中で」という論文を、紹介していた。水島氏は、英語が「普遍語」となってしまった現代から、未来について、述べている。「叡智を求める人々」による「書き言葉」は、全て「普遍語」たる英語に、なってしまう未来を想像し、警告するのである。

「知的に幼い日本語圏ネット空間」と比べ、知の圧倒的充実が進む、英語圏ネット空間の在りようは、私達日本人にとっての、厳しい現実である。

「<書き言葉>による人類の叡智の蓄積」は、英語圏ネット空間で、恐ろしいスピードで、進行している、という警告は、自己責任での倒産報道など、吹っ飛ぶぐらいの、重みがある。さらに、梅田社長は「言語という単位」で世界を眺める、思考実験を試みられると、良いのではと結んでいる。皆さんは、どのように考えられますか? 特に、日本を背負う若い方に、考えてもらいたい、ものである。