先月、あるお客様から依頼された物件を、良い値段で売却してあげた。今日、その売主様から丁重な感謝のお手紙を頂いた。弊社も成約に至る迄には様々な苦労があったが、全てクリアーして無事終了した。売主様が土地を購入して、建物に心を込めて造られた事情を、お手紙の文中で初めて知り、そのご苦労に想いを馳せたことでした。売却する方も、購入する方も、己の人生を賭けて努力されて居るものと実感させられた。お二人の人生の分岐点にとって、重要な仕事をさせて頂いたことに、身の引き締まる想いがした。我々の仕事は、もの造りとは違う幸せと云う価値観の提供に、お役に立てたのであろうか？ 私にとっても報われた日でもあった。ご両人の今後の人生に幸あれと祈りたい。
今日、バブル時に購入されたマンションの仲介をした。個人情報なので抽象的にきり言えないが、購入時の6分の1程度の価格になった。お客様は、購入時も売却時も一度も物件を見ること無く終った。価格の下落は、3分の1,4分の1など、マンションだけで無く中古戸建、土地も事情はまったく同じである。バブル時と現在との落差の大きさが分かる。そこで、現在が価格の底かと言えば、もっと下落が進む予感もある。ダイヤモンド誌か、東洋経済誌だったか忘れたが、「不動産大暴落」の記事が載っていたよ、と知人に教えられた。不動産業に従事する者として、そうならないことを祈るのみである。