昨日、全国一斉に路線価の発表があった。毎年下降していた地価も、漸く下げ止まりを見せた。全国的にも上昇しているようである。我々の住む福島でも、土地取引が活発に行われている。市内の業者さんも忙しいようである。
賃貸物件は空室が少なく、「大学の新入生や転勤される社会人等」借りる方も必死なら、空室を探し出して斡旋する方も必死である。
賃貸に限らず、ここにきて土地取引も、急激に増えてきた。今まで何年も売れ残っていた物件も売れ出し、在庫も少なくなって来ている。原因は被災者の方たちが故郷に帰るのを諦めて、市内に住居を求めリるケースが多い。聞く所によると、時折自宅に様子を見に行くと、荒れ果てて、ネズミの巣になって居る。家畜は野生化し、自宅の隣はけもの道が出来ている。
聞くだに痛々しい。放射能禍を痛切に感じるこの頃でもある。
しかし福島郊外の団地にも新しい家がどんどん建築されている。人口増も見込まれ明るい話題もある。
今日、他県のある人から、お持ちの不動産売却の相談が有った。送られて来た資料を精査すると、売り主さんの認識不足が分かった。その物件は、平成4年頃(バブル時に)購入されたものである。従って、現在の10倍？ぐらいの値段であり、十分の一に下落した？ 現在の時価からみると、相当にかけ離れて居る。素人の方は、購入時の値段が、そのまま永久に続くものと思いこんでいる。バブルが弾け下落した値段が、中々理解出来ないようだ。お客様には、その間の事情を、一生懸命に説明して何とか納得してもらったことである。最近、こんな悲喜劇の様な、価格にまつわる問題が在る。
最近、売地・売りマンション・売家の売却を頻繁に頼まれる。しかし売主さんは、現在時点での、正確な不動産の価値が分からない。従って、相場より遙かに、かけ離れた価格を我々に提示して来る。福島市の場合、放射能問題もあり売地など厳しい。必要上どうしても売りたい場合は、3割は安くなる。反対にどうしても買いたい場合、3割は高くなる。そんな不動産のジンクスを説明するが、なかなか理解して貰えない。特に最近は、駅近か・駅上などが人気であり、反面、遠隔地は問題外である。つまり、価格はあってない様なものである。これが、中々理解して貰えない事がもどかしい。結論になるが、「 価格決定権は、買主の手に在り・売 主には無い」という事ことが、分かって貰えない。不動産価格以外、何でも需要と供給の法則に、左右されると思うのだが？ 最近、そんなことを、特に感じて居る。
最近、不動産の売却依頼が毎日の様に来る。昨日は市外の辺鄙な土地が、今日は遠隔地より電話で、調整区域の土地の売却依頼があった。前者は需要が無いこと。後者は他人名義で依頼主の名前が無いこと等を丁寧に説明の上ご辞退した。何れもバブル時に多額の出費で購入したものが、現在では殆んど値が付かない。更に少子化で郊外の土地など、固定資産税が嵩むばかりで、利用価値も無い。つくずく、自宅と事業所以外は、不動産など不要であると、思わざるを得ない。駅周辺や便利なところ以外は、益々価格が下がるものと思った方が賢明の様な気がするが？ 特に相続された方は、殆んど親元を離れているので、不要な為か遠方より売却依頼が来る。少子化時代の到来を実感しているこの頃である。
物件情報
■所在地：福島市小倉寺
■交通：福島交通浄水場前バス停徒歩5分
■物件種目：売土地
■価格：３８００万円
■土地面積：934.03㎡（283.0坪）
■地目：宅地
■用途地域：第一種住居
■建ぺい率：60% ■容積率：200%
■権利形態：所有権 ■取引態様：一般
■都市計画：市街化区域
■引渡：即日
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詳細情報
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