今日は全管協東北支部の新年会に参加するため新幹線で角館へ向かう。時間の余裕が多少あったので、小京都と言われる角館市内の観光名所を見学した。ほんの短時間のため、主に武家屋敷2軒を視察した。岩橋家と青柳家である。片方「青柳家」の方は、3000坪の豪壮な家である。岩橋家の方は、映画で知られた「たそがれ青兵衛」の撮影がこの家で行われたとのこと。刀を差した清兵衛が、目の前にひょっこりと現れるようである。ガイドさんの巧みな説明を聞いて数百年前に、タイムスリップした思いである。青柳家の方は、屋敷の中に川あり、神社あり、野草園まである。武器庫には、鎧・鉄砲・刀や薙刀の類まであり、一朝、事あらばすぐさま対応出来る武士の心構えが偲ばれる。これだけの観光資源を持ちながら少数の人きり知らないのは勿体無いと痛感した事である。日本を代表する文化を世界に知らしめたいものだ。
早いもので新年が明けたと思ったら、もう半ばを過ぎてしまった。先日の週刊住宅新聞に為になるコラムが載っていた。書き手は、出口地所の出口和生社長さんの文章である。彼は同新聞に「駅前不動産屋奮闘記」という表題で、コラムを書いている。私は、同新聞が配達されると、真っ先に彼の書いたコラム欄を見るのが習慣になっている。
前回書かれたものの要旨は、過去に偉大な成功体験を持つ、超優秀な人でも突如として、凡庸になってしまうことがある。晩年になった豊臣秀吉の晩年での老化現象、名将・山本五十六でさえ、凡庸なリーダーへの変身、人格の崇高さはともかく、ある時点から時代の先が読めなくなった西郷隆盛など。
優秀な人が最後まで優秀とは限らないという例を、挙げておられた。最後に松下幸之助が唱えた「本日開業」精神で、行きましょうと結んでおられた。全く同感である。
我々凡人は猶更、何事にも謙虚に行動をすべきであると、自戒しながら彼のコラムを読ませていただいた事である。