年を取るということ

　人間には外見の良しあし、経済力の良しあし、健康の良しあしなど、

　いろいろと不平等なことがある。

　人間にとって、誰にも平等なことは、時間くらいのものだ。

　最近つくづく同級生っていいなあと思う。

　自分一人だけではなく、みんな一緒に年を取る。

　自分だけ６０歳になって、みんな中学生や高校生のままだったらと思うとゾッとする。

　例えば、私の同級生Ａを知らない人が、初めてＡを見たら、それなりの年齢に見える。

　しかし同級生だったら、６０歳のＡではなく、高校生のＡなのだ。

　同窓会に出てこない同級生もいる。

　「何で出てこないんだ」と責めることはない。

　健康のこと、家庭のこと、経済的なことなどで、同窓会に出たくない事情もある。

　６０歳を超え、同窓会に出てみようという気持ちになれるだけ、幸せなのだ。