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クロキライディング

いつだってバイク

一体化

2021年08月27日 05時59分23秒 | お客様

もう23年ほど乗り続けていらっしゃるK1100RS

過去にはトランスミッションの分解やクラッチディスクの交換はもちろん、

不規則に発生するエンジン不調で1ヶ月以上毎日試運転を繰り返したり

その他にもいろいろな作業を実施してきましたが、

その中でも最も多く繰り返してきたのがフロントフォークのオイル漏れによる

オーバーホールです。

一度はインナーチューブの交換までさせてもらっているのに、多少のオイルシールの個体差はあるにせよ他車の平均よりもオイルリークしやすくて、

スライダーブッシュの交換などオイルシールのコンディション以外にシール性に影響するところは当然ですし、

組立によるストレスがかからぬよう作業は丁寧に優しく施していても、こちらの思いが叶うほどの結果ではありませんでした。

 

 

左右でコンプレッションとテンションのダンパー機能を分担しているマルゾッキ

構造も少し国内メーカーとは違います。

左右でフォークオイルの粘度を変えてダンピングを変えてみたり、

オーナーさんからしてみれば余計なお世話をしてみたりもできるのですね。

 

リヤタイヤのサイズが18インチゆえ、前後揃う銘柄は限られるし少し割高です。

これまで通りに組み上げましたけど、これまでと違うのは

オーナーさんの通勤のため一週間の半分以上は乗られるようになっていること、

以前はたま~にしか乗られていなかったようで、オイル漏れの始まりはいつも久しぶりに走り始めたことろからでした。

しょっちゅう乗られて動いているフロントフォークほど漏れにくいものですから

今回は僕もオーナーさんも期待しています。

 

 

なにかと器用なオーナーさんで、いつもなにがしか手を入れられていまして

今回は通勤に使いやすくなるように左右に張り出したパニアケースを大幅加工でスリム化

もう完全にご自分の脚になっているようですね。

 

雨でもバイクと決めていらっしゃるそうですけどキレイに乗られています。

 

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申し送り

2021年07月28日 23時45分24秒 | お客様

この夏もやっぱり激しい酷暑となりまして

だからと言うわけではありませんが、今年は海外モデル水冷機構の修理やメンテナンスが続いています。

 

 

コチラの690DUKE-Rは優秀で、未だに冷却水がエンジン内に漏れている様子はありませんでしたが、

そろそろではないでしょうか…とおすすめしたところ、漏れる前にと言うことで

先を見越して作業のご依頼をいただきました。

 

ところが、ウオーターポンプシールよりも先にラジエターのトラブル。。。

 

オーナーさんには何の落ち度もないのですけど、交換を快く受け入れていただきました。

各オイルメーカーでラインナップが見られるようになった10W-60に交換し作業完了。

 

 

これから先、オーナーさんの息子さんが乗られることになるそうなので、

夏場での信号待ちが少し長くなるようなら迷わずエンジンを停止させることや、

エンジンオイルが消費により全体量が減少していく速度が速いことなどなど…

あれこれ申し送りされますよう、オーナーさん(お父様のほう)としっかりと確認しあっての引き渡し。

お若いライダーさんが好まれるモデルはだいたいこんなものかな~っていうのはありますけど、乗り換えの機会がやってきたなら、

コチラの海外スポーツシングルみたいに、走りが個性的なモデルにもぜひ乗ってもらいたいものです。

 

 

 

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ケッチン

2021年07月18日 02時06分03秒 | お客様

1年と数カ月前にエンジンの腰下とベベルタワーの分解修理を終えているドカティシングル。

オイル交換のため、あの時以来のご来店です。

 

それほど頻繁に走らせてはいらっしゃらないようですけど、

入手に苦労したベベルギヤも健康そうだし、良いコンディションをオーナーさん自ら維持されているようで安心しました。

 

久しぶりの左キック。

他にも多数所有していらっしゃる中にはあの「ハスラー400」も在るオーナーさんと

過去の「ケッチン」のダメージ話で盛り上がりながら全身キック。

中途半端なキックはかえって危険だし、踏み抜いたあとも足裏とキックペダルを離さずにペダルの戻りに合わせるように対応します。

2週間前の軽度のギックリ腰に触ることなく始動できて…助かりました (汗)

 

さて、オーナーさんのキックはどうでしょう…

あれっ! 僕より軽々

さすがオーナー様ですね、負けました。。。

ベベルツインのお客さんにはなんとなく僕がエンジンをかけてスロットルを保持した状態で

バイクをお渡しする流れになることが多いのですけど、どのオーナーさんもエンジンを始動させようとする僕の動作に

「自分でやるからいいよ~」なんて仰いません。

皆さんそれぞれに愛車のエンジンに火が入るまでのルーティーンをこなしながら、

一発でかかって気分よく、時にはかかり損なって延々とキックを繰り返したりで、

このキックスタートエンジンと付き合っているわけですから、

たまには他人にエンジンをかけてもらってその様子なんかを眺めていたい。。。なんて思いたくもなるでしょう

だからサービス (笑)

でもでも、この250DESMOの始動はオーナーさんにお任せすることにします。

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愛機

2021年04月14日 21時00分56秒 | お客様

 

数年ごとに転勤を繰り返し全国を移動されるお仕事のオーナーさん。

前回、山口県にいらっしゃるときにたまたまご縁がありまして、

車検等の作業を承る以外にもライディング探求のイベントにもご参加いただいておりました。

 

 

 

当時すでにかなりの走行距離をオドメーターにカウントされていて、その過程ではレース活動では誰もが知るところに

フレームから降ろしたエンジンを送り、オーバーホールによるエンジンメンテナンスサービスも受けていらっしゃるそうでありまして、

そんな幸せ者のゼファー1100はオーナーさんにとってのすばらしい愛機。

 

その後、転勤されたそうでしばらくご無沙汰しておりましたけど、

このたび再び山口県に移動されてきたそうで、今回は山口県とは言っても東の端のほう。

有難いことに車検の切れるはるか手前のところから作業のご予約をいただいておりました。

 

どこと言って、明らかな不調不具合は無いようでしたが

大切に乗っていらっしゃるオーナーさん自らが走行距離と時間を決めていて、不具合が出なくてもその時が来たら施工する予防整備という感覚でしょう。

 

 

これからも転勤で全国を移動して行かれることでしょうから、移動先でこのゼファー(いや僕)が恥をかかぬように作業に努めます。

ショップのブログ等では他店の批評よく目にしますもんね… (^_^;)

 

 

 

調整の必要はありましたが、バルブクリアランスの変化と方向は正常な範囲。

カムチェーンテンショナーの交換をお勧めし快諾もいただいて作業は進み。

 

 

これまでに何度もオイル漏れを繰り返してきていると仰るシリンダーヘッドカバーを閉じるには

所持時間の長い液体ガスケットではちょっと心配でしたので、それは賞味期限切れとして廃棄して

新しいものでシーリング完了。

 

初対面の時に先ず目を引かれたエンジンカラーはオーバーホールの時に施されたはずでそのエンジンペイントは強固で上質なもの。

全バラの時にそれぞれのブロックが単品でなければ施工できませんからね。

 

ステアリングやサスペンションにもしっかりとメンテナンスが行き届いているようですから

試運転のコースは敢えて路面コンディションの良くないアスファルトを選んで

僕に可能なほどのメリハリかつ丁寧に運転。

 

最後は全力加速でパワーフィーリングとクラッチの滑りが無いことの確認もできましたので

あとは楽しく気持ちよく帰ってきました。

もうすぐ10万km、ネガティブに感じるところは一切ありませんでした。

作業明細書に記載した部品点数は130点以上でほぼ全てが純正部品でありまして、

作業前と後とで外観の変化と言ったら、僕が洗車して磨いて少しキレイになったくらいのもの…

粋なお仕事させていただきました。

 

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カブでリターン

2021年02月08日 04時09分14秒 | お客様

久しぶりのスーパーカブの新車販売

新型コロナウイルスの影響で、原付バイクの新車も品薄の状態が続いており

随分とお待ちいただいておりました。

客さんはリターンの女性ライダーさん。

心配するお子さんの許可を得るのに苦労されたのだとか (^_^;)

納車は当店裏の駐車場、隣の会社の営業車がうまく出払っていると自信の無いライダーさんでもミニバイクなら練習できます。

先ずは僕が走ってお見せしてギヤシフトの積極的な操作イメージを受け取ってもらい、シフトパターンとペダル操作時にクラッチが切れることを説明し

暫く敷地内でクルクルと。

そう言えば、原付バイクなんてクルマの免許を取得するときに自動車学校の講習で1時限だけ乗ったきりと仰るお客さんを

ご本人の事情に合うと思われる広い場所にバイクと一緒に運んで、現地でプチ講習を開催して

暫くこの練習を繰り返して自信が芽生えたら独り立ちしますとお客さんが仰ったところで僕は帰って行く…とか

遠い昔、二輪車の免許を取得して以来、ビッグスクーターにしか乗ったことが無くて、

クラッチに関してはほぼペーパーライダーと言っていいお客さんにお買い上げいただいたバイクにタンデムのままシフトのイメージを思い出してもらったりと

新しいご自分のバイクを前にしてドキドキしていらっしゃるところに立ち会うことは少なくないのです。

 

でもこちらのオーナーさん以前は250ccクラスのオフロードモデルに乗られていたそうなので大丈夫でしょう。

クラッチレバーは無いけどペダルの操作でクラッチをコントロールしてくださいね。

 

超ロングセラーだった「鉄カブ」とは中身別物ですけど本質は変わってない。

ずぼらでもいいし駆使しても楽しいロータリーシフトをガチャガチャやりながらウロチョロして楽しんでくださいね。

 

 

普通のご家庭の主婦さん(だと思います)でしたので「どうしてウチで?」と尋ねると

街で目に留まった、使い込まれてはいるけれどキレイに磨かれていたシニアライダーさんのスーパーカブ90に当方のステッカーが貼ってあったからなのだそうで…

ありがとうございます、そんなことあるんですね (^_^;)

 

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お若いライダーさん増加

2021年02月03日 20時25分44秒 | お客様


新型コロナの影響なのかお若い世代のライダーさんが増加しているハズなのですが、そちらは当方にあまり影響がなかったように思われます。

が、しかし…数少ない販売台数と在庫車両にとどまる当店から、VTR250のキャブレターモデルを見染めていただいたのは

この最近、晴れて免許を取得されたお若い女性ライダーさん。



VTRもキャブレターモデルとなるとさすがに年月が経過しているので、路上にまだまだ数多く走り続けているVTRのコンディションも様々。

初めて所有するバイクのコンディションがよろしくないとバイクの道もイバラの道になるでしょうから、

そんな残念なことにならぬよう基本性能がきちんと備わるようにするのは、まだ自車評価が十分にできない初心者さんにならなおさら。





プロテクション効果の期待できるエンジンガードをオーダーいただきまして

スマホの電源ソケットも装着。



チカラを要さずとも走る止まる曲がることが出来るコンディションにあるのか、僕が幅広く試走し確かめたうえでお渡しします。

昨シーズンより当方早朝ツーリングにご参加されるようになったお父様のご協力もあるハズですから、

きっと良いスタートが切れることでしょう。

YTR250キャブレターモデル、敢えて言うけど速い。

この先、販売できる機会はもう無いかも (^_^;)




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走り納め

2020年12月26日 20時49分18秒 | お客様


この年末年始は強烈な寒波到来の予報ですし、年の瀬はいろいろと行事もあってバイクに乗る時間も無いのが普通ですから

走り納めるには今日か明日の午前中いっぱいでと言うことになりそうですね。

午前中で仕事を納め、午後から出掛けて300Km程度のソロツーリングだったらしいのですが、

鹿野から柿木村へ県境のワインディング。

えっ、そこ走ったの?

こんなところをこの時期に走る人もそうは居ないと思われますが、先週の寒波で降った雪がまだ路肩に残っていたようですね。



R1200STのメーターでは5℃以下、路肩に除雪車が置かれているくらいですから

そのようなエリア (^_^;)



帰り道の夕方のご来店でそのままオイル交換。

当店在庫のオイルをあれこれ試してもらっていますが、トランスミッションは別室なので評価のひとつとなるシフトフィーリングに影響しないだけに

オイルの違いを感じ取るのは高感度でいなくてはいけませんねライダーが。



すごく気に入っていらっしゃるミシュランパワーGPは耐久性においても優秀です。

普段、どんな使い方をされているかよく知っているのだからそれは間違いないでしょう。



このエリアと距離を、電熱ウエアもオーバーパンツもグリップヒーターも(あまり)使わず

自らの体温だけで大して苦にせず走っているのだから、ほぼ全身クシタニのウエアと

RTシリーズなら当然としても、R1200STのコンパクトなウインドプロテクションと言うか空力特性と言うのは優れているんだなと感心しました。



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ロングツーリングへ

2020年09月29日 03時56分46秒 | お客様


車両の購入の時からお付き合いさせていただいているお客さん。

購入時にはそんなことは考えていらっしゃらなかったハズですが…

お仲間からロングツーリングのお誘いがあり、急遽荷物が積載できるようにとあわてて装備することになりました。



リヤキャリアは選択肢が無く純正のオプション。

30Lのトップケースに23Lのツーリングリヤバッグ。



ケースとバッグの取り付け位置にまで出しゃばってしまいました (笑)

急な作業だったので営業時間外のことで、終わってみればド深夜。



僕と同世代のお客さん、初めての思い切った信州ツーリングだそうですから応援しました。

フェリーで関西に渡り、そこからスタート、今週は天気も良さそうで羨ましいですね~

そう言えば久しぶりに今年は僕も信州に行っていませんもんね (^_^;)

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BROS 愛

2020年09月16日 03時01分38秒 | お客様


大学卒業後、ご実家の東京ど真ん中に戻られてからも

たまに作業のご依頼のあるブロス。

所有期間4年を経てなお磨きがかかっていますが、フロントフォークインナーチューブのサビについては

磨くことで厳密にゼロとはいかないので、オーナーさんの休暇と休暇の間の長期お預かりの間に再メッキ加工を施すことになりました。



同時にリヤショックのリフレッシュやその他諸々。

やるべきことが他に無いかと問われますが、お互いの温度差が大きくならないよう現実的なところで

整備内容を決めていきます。



インナーチューブの仕上がりはオーナーさんの熱い思いに応える精密なもの、

この先の維持については全く心配ありませんね。





コチラのオーナーさんほどブロス愛は強くない僕のブロスは、もう25年以上所有していますけど、補修パーツが無くなっていくことを危惧していた(気に入っているだけに)こともありました。

でも、近頃ではバイクがあと何年走れるかだけでなく、自分があと何年バイクを操れるのかも考えなければいけない年齢になりつつありますから、

どちらかと言えばそちらの方が心配デス (^_^;)



ココから一泊の九州ツーリングの後、フェリーで関西に渡り、

中部地方の岐阜県をツーリングしながら東京に帰るそうです。

「行ってみたいな~」と思うツーリング…どんどん実現した方がいいですよ

好きに走れるライダーの寿命ってそう永くはないですからね。



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カリフォルニアEV

2020年06月30日 01時47分25秒 | お客様


以前にちょっとした補修のためフロントカウリングだけを取り外して持ち込まれたものが

ちょっと変わったカタチをしていたので、これどのバイクのものですか?と尋ねると

「モトグッチのカリフォルニアEV」とのことでしたが

僕もモトグッチの歴代モデルにそれほど詳しいわけではないので

幅広い世代にラインナップされていたカリフォルニアシリーズのいずれかだろうと言った程度の解釈で、

「今度機会がありましたら見せてくださいね」ってことでその作業は終わっていました。



梅雨の中休みだった昨日の日曜日、お出掛けついでに見せに来てくれました。

モトグッチ80周年記念モデルで発売は2002年とのこと…

クルーザースタイルのカリフォルニアらしいフォルムですがなんだかとても気品があり、これはどうしたことかと興味津々 (^_^;)



エンジンは1100ccの2バルブでインジェクション

同時期標準モデルだと思われる「カリフォルニアストーン」と同じでも

塗装ではなくアルミ地肌のヘッドカバーやエンジンのカバー類の仕様により

随分とクラシックでエレガントな印象です。



フロントホイールはクロームメッキでしかもチューブレス。

そしてブレーキは大径ディスクローターをダブルで装備。



勿論、リヤも同様にチューブレスで旧いモトグッチならではのインテグラルブレーキシステムでいらっしゃるのです。

フットブレーキのペダルを操作するとリヤとフロントの右、ハンドブレーキのレバーを引くとフロントの左のキャリパーが加圧される

フロントブレーキがダブルでないといけないのはそのためなんでしょう。





そして目を引くのが、シートレザーと同じ素材で揃えられたこのサイドバッグ。



イタリアの高級家具ブランドの「ポルトローナフラウ」とのコラボレーションで出来上がったモデルだそうで、

使い込まれて味が出てくるタイプとはちょっと違うよう気がする高級感あふれる本革の逸品でした。




かの国の治安上、鍵穴が無いのはどうなのかと思って聞いてみたら

ちゃんとありましたダイヤルが。

このあたりからしてイタリアンらしいところ。



欧州車のクルーザーモデルはライディングポジションのイメージに反してライディングフィールが優れているものですから

縦型90度Vツインのエンジンとともに走りのほうにも期待できますね。

もう一台お持ちのルマンⅢとの使い分けが楽しそうです。



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