クロキライディング

いつだってバイク

00.000Km 2度目

2022年07月21日 01時54分49秒 | お客様

R100RTのオドメーター。

僕も若い頃OHVのモノサスモデルでしたら、新車に関わることがありました。

新車なのにメーターのオド表示はマイナスkmでありまして、

たしか99,995kmあたりだったような。。。

新規検査登録や納車前の試運転でそれなりに加算されて行き、

オーナーさんに納車される頃にちょうど00.000kmとなる段取りだったように聞いていました。

だからこちらのR100RTの走行距離は100.0000kmと少し。

2度目の00.000kmを迎えたのですね。

他メーカーの新車とのご対面時オドメーター表示で00.000kmを見た記憶は無く、わずかですけど数字は進んでいるものばかりでしたから

新品のメーターを購入するでもしなければ00.000kmを見られる機会なんてそうそうないでしょうから、

忘れずに見届けるようお勧めしていたので、無事に確認できたとのご報告がありました。

 

歴代のRTもこのOHVモデルまではエンジンの熱気をモロに受ける上、

巨大なカウリングのおかげで走行風もプロテクトされてこの季節はじつに熱いんですよね (^_^;)

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過去最少

2022年06月30日 23時54分33秒 | お客様

もう26年間くらいメンテナンスをさせていただいているK1100RS

海外モデルだからと言うわけではないけど、これまでに消耗品の交換以外に、

当ブログに何度か登場したような事象でいろいろな修理に取り組んできましたが、オーナーさんもたまのお休みの時にツーリングを楽しんでいらっしゃる程度で

どうかするとわりと長期間乗らないこともあったようでありまして、

久しぶりに動かそうとするたびにトラブルが発生することの多い傾向でした。

車両ごと個体差はありますが、オイル漏れを起こしやすかったフロントフォークも、

このたびは漏れを再発することもなく、その堅調期間は過去最長記録ではないのかと思われます。

何がどうしたのかと言うと、オーナーさんは数年前から通勤で毎日K1100RSをお使いとのこと。

そしてここにきて過去10回以上の車検整備で、今回その作業量は最小。。。

やっぱり機械(バイク)は使い続けていた方が調子が良くて壊れないんだろうなと言う、いかにも機械が好きになってしまいそうないいお話。

雨でも使っていらっしゃるそうですが、そうは見えない美しさもオーナーさんの功績。

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ハードル

2022年05月24日 04時50分17秒 | お客様

ずっと前から6月に北海道ツーリングを決断されていたオーナーさん。

この春急に職場の移動があったそうでありまして「もう一年延期」しようかとも思われたそうですが。。。

来年、また何か事情が変わることがあったらどうします?と軽い気持ちで発言した僕に

背中を押されたのだと予定通り今年決行することにされたそうです (^_^;)

 

いえいえ、僕がそんなこと言わなくてもきっと北海道に行かれたことでしょう、絶対に (笑)

北海道は行きと帰りだけで数日を要しますから、自走と船をどう組み合わせるかによって

北海道の滞在時間が変わってきますから、プランは十分に練る必要がありますね。

 

お得意様が北海道に行かれるとあってはなんだかもう他人事ではないような気にもなると言うもので

あれこれ口出しさせていただきました。

広大な大地にどこまでも続く直線道路のイメージが強いですけど、

北海道はワインディングの宝庫でもありますから、

このスパーデュークGTとミシュランパワー5の組み合わせは限られた時間で北海道を広範囲に巡るに十分な能力が期待できます。

 

 

ダート走行は無しとしても、その走行能力を十分に活かし

一度きりになるかもしれない北海道を楽しんできてください。

そんな僕も初めてのときは一度きりになるかもしれないと、それはそれは走りまくりましたけど、

一度行ってしまえばもうこっちのものとでも言いましょうか、その後ハードルは下がると思いますから、

次があるかもしれませんね。

仕事をリタイヤしてやっと時間ができたからと言って、モチベーションが残っているかどうかわかりませんもんね (^_^;)

 

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世界遺産

2022年02月06日 01時17分35秒 | お客様

CB400Four

YouTubeなどで芸能人の方々が盛んに発信していらっしゃるので、

ネット上で目にすることは多くても、こちらではあまりご縁の無いビンテージ。

そんな当店にオイル交換のご依頼…しかも事前のご予約で気を遣っていただきました (^_^;)

いえいえ作業に気を遣うのはこちらのほうでありまして、細かいところまで手の行き届いている美しい機体。

あまりにも美しいので、最近入手されたのかと思い伺ってみると、

もう10年くらいは所有されているとのことですから、最近の旧車事情とはあまり関係の無い

頃から所有されているそうでして、作業中にいろいろと「フォア」のお話を聞かせていただきました。

 

他にも何名か世界遺産とまで言われている日本の旧車をずっと前から維持されていらっしゃるお客さんがお見えですけど、

昨今の事情を考えると、自宅での保管場所の環境はもちろん

走りに行った先でところかまわずバイクを停めるわけにもいかないので苦労されるそうですね。

ましてや泊まりのツーリングなんてよほど無頓着でない限り無理ですよね。

 

「バイク芸人」って今でも言うんですかね?さすがにネット上でも影響力強そう。

テレビはほとんど見ないので知りませんけど、バイクで芸をするわけじゃないんですよね (^_^;)

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カスタムチューニング

2021年12月20日 03時19分36秒 | お客様

R1200STのシート

日本仕様のモデルですからシート高も低く抑えられていますが、ドイツ本国仕様は約30mmほど高いものが装着されています。

もともとその高さで設計されているはずだから、その高さでも乗ってみたいと願っていらっしゃったオーナーさん。

本国仕様のハイシートを購入するのもいいけれど、いやもう少し高くしてもいいんじゃないかと言うことで

交換ではなく既存のシートを加工することにしました。

シートに関心の高い僕も口出しして思い切って全体を50m高くするイメージで外注先にオーダー。

バイクが好調であることは当然ですが、タイヤのキャラクターとコンディション以外にあれこれ望まないオーナーさんからの

珍しいカスタムチューニングのオーダー (^_^;)

シート考…いやシート高のメリットデメリットは様々ですけど

結果はオーナーさんの求めるに値する興味深いものだったようです。

ESAによるプリロード変更で車高も変化することと、シートのセット位置が上下2段階選べることを組み合わせると

幅広いセッティングが可能でその違いも顕著。

僕も乗らせてもらいましたけど、ライディングポジションに目線の高さにだけでなく、

重いライダーが高い位置に着座することの効果など…いろいろ変化しましたね。

2000Km使ってハンドリングにやや劣化が見られるタイヤをあえて交換せずにシート高の違いだけを見たので

次のタイヤ交換が楽しみですね…と言いたいところですけど。。。

他の条件を変えずにシート高の違いによる変化だけを見るのは堅実だけど、できればそれは新しいタイヤでやった方が良かった (^_^;)

ともかく、珍しくカスタムオーダーをいただきまして、

そこを注視しなければ、見た目にもわからないし称賛されることも無さそうなところに手を掛けましたので、たぶん自慢にはならない自己満足に尽きるのでしょうけど

同じ自己満足でも効果の真偽は疑いようのないカスタムチューニングでした (笑)

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上京

2021年10月19日 02時08分36秒 | お客様

もう外は暗くなり、それでもその日の作業に没頭する中

この日も整備のご相談の電話。

どうやらドライブチェーン周辺からカチャカチャと異音がするらしくて

診てもらえないかとのこと。

いろいろ聞き出してみるとツーリングの途中の様子で、かと言って夜を通して走るつもりではなさそうなので

とりあえず今夜のところはは近くで泊まるらしいので今すぐでなくても良いみたい。

それにチェーンのメンテナンスくらいでしたらこちらの都合に合わせていただければどなたにでも対応しているので

明日の朝でよければどうぞ…と

 

 

翌朝、予定通りにご来店でしたので

バイクの姿にちょっと動揺しましたが早速見させてもらうと、

決してコンディションの良い状態ではないのでチェーンを新品に交換するに越したことはないけれど、

ちょうどピッタリの在庫も持ち合わせていませんでしたので、とりあえずたわみを調整してチェーンルブをたっぷりと吹き付けてやれば

音も静かになりなりそうだし、チェーンスライダーが劣化で吹っ飛んでいるのは心配ですが走るだけなら大丈夫そうな気がしますと伝えると、

長崎を出発してからもう3日目くらいなのに下関で2~3日足止めを食わされるかと覚悟していた…とのこと

ん?長崎から3日で今ここ下関。。。? これはまた随分とゆったりとした羨ましいツーリングですね。

もともとチェーンのメンテナンスくらいの簡単な話からだったのですが

他に見られる不安な状態の部位が目についてしまい、それについていろいろと指摘しながらそんなところがこれからどうなっていきそうなのかをお話していくうちに

「広島までどのくらいかかるのですか?」とか「このチェーンで大阪まで走れますか?」などなど

お若いお客さんのこれからの「不確実な展望」が見え聞こえてきたわけであります。

 

聞けばこれからお友達のところやネットカフェを転々としながら東京まで行かれるのだそうで期間は今月いっぱい。。。なんですと???

で、いつ帰るの?…

それによってバイクの不安箇所の見方も変わってくるので聞いてみると

なんと帰るつもりは無いのだとか。。。

これまでの事情を説明するご本人から「旅」と言うワードが何度も出てきたのですがそれもそのはず

所持品はこの250TRと後部に縛り付けたバッグのみで(だと思う)この移動はご自分の夢をかなえるための「上京」なのだそうです。

いらっしゃいましたね、こんな若者が (^_^;)

どんなルートを進むのか想像しながら、バイクについてのちょっとした注意点と

下道で走ると平均時速が実際にはどの程度になってしまうのかなどをお伝えして

健闘を祈る思いで見送りました。

 

バイクを売ったお金で上京したって人もいらっしゃるようですけど、

折角山あり谷ありで(多分そのハズ)たどり着いたのだから、東京でそれを売却することなく頑張ってほしい (>_<)

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再会

2021年10月12日 02時35分03秒 | お客様

当方で販売させていただいているちょっと珍しいバイクの多くは

遠方の他県に納車することが多いのですが

2年ほど前に福岡県の南部からわざわざご購入いただいたR1200Sも納車後

まったく音沙汰無しでありまして…だからと言ってこちらからご様子伺いの連絡もせずなのだから無礼なことですよね (^_^;)

 

ところが先方より久しぶりにご連絡をいただきまして

車検でわざわざ持ち込んでいただけると言うことになり

2年ぶりに再会したR1200Sはトラブルも無く、嬉しいことにとても良いコンディションで大切にされていたようです。

 

NEWタイヤで納車して以来、それを使い切るほどの距離

 

オーナーさん自らオイル交換されながら複数お持ちのバイクとの相違を楽しんでいらっしゃったこのこと。

2007年モデルのR1200Sはオーナーさんにとっては高年式「現代のバイク」

その秀逸な走りがとても刺激になるのだそうです。

 

僕も2年ぶりのR1200S

水冷Rシリーズのパワーにはかなわないけれどフロントのテレレバーをスポーツバイクとして熟成させたハンドリングは見事だと思います。

NEWタイヤで試運転させてもらいましたから間違いありません。

 

日没前に間に合ったご近所試乗エリアでは、見渡す限りの稲刈りが終わるところを偶然見ることができました。

 

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一体化

2021年08月27日 05時59分23秒 | お客様

もう23年ほど乗り続けていらっしゃるK1100RS

過去にはトランスミッションの分解やクラッチディスクの交換はもちろん、

不規則に発生するエンジン不調で1ヶ月以上毎日試運転を繰り返したり

その他にもいろいろな作業を実施してきましたが、

その中でも最も多く繰り返してきたのがフロントフォークのオイル漏れによる

オーバーホールです。

一度はインナーチューブの交換までさせてもらっているのに、多少のオイルシールの個体差はあるにせよ他車の平均よりもオイルリークしやすくて、

スライダーブッシュの交換などオイルシールのコンディション以外にシール性に影響するところは当然ですし、

組立によるストレスがかからぬよう作業は丁寧に優しく施していても、こちらの思いが叶うほどの結果ではありませんでした。

 

 

左右でコンプレッションとテンションのダンパー機能を分担しているマルゾッキ

構造も少し国内メーカーとは違います。

左右でフォークオイルの粘度を変えてダンピングを変えてみたり、

オーナーさんからしてみれば余計なお世話をしてみたりもできるのですね。

 

リヤタイヤのサイズが18インチゆえ、前後揃う銘柄は限られるし少し割高です。

これまで通りに組み上げましたけど、これまでと違うのは

オーナーさんの通勤のため一週間の半分以上は乗られるようになっていること、

以前はたま~にしか乗られていなかったようで、オイル漏れの始まりはいつも久しぶりに走り始めたことろからでした。

しょっちゅう乗られて動いているフロントフォークほど漏れにくいものですから

今回は僕もオーナーさんも期待しています。

 

 

なにかと器用なオーナーさんで、いつもなにがしか手を入れられていまして

今回は通勤に使いやすくなるように左右に張り出したパニアケースを大幅加工でスリム化

もう完全にご自分の脚になっているようですね。

 

雨でもバイクと決めていらっしゃるそうですけどキレイに乗られています。

 

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申し送り

2021年07月28日 23時45分24秒 | お客様

この夏もやっぱり激しい酷暑となりまして

だからと言うわけではありませんが、今年は海外モデル水冷機構の修理やメンテナンスが続いています。

 

 

コチラの690DUKE-Rは優秀で、未だに冷却水がエンジン内に漏れている様子はありませんでしたが、

そろそろではないでしょうか…とおすすめしたところ、漏れる前にと言うことで

先を見越して作業のご依頼をいただきました。

 

ところが、ウオーターポンプシールよりも先にラジエターのトラブル。。。

 

オーナーさんには何の落ち度もないのですけど、交換を快く受け入れていただきました。

各オイルメーカーでラインナップが見られるようになった10W-60に交換し作業完了。

 

 

これから先、オーナーさんの息子さんが乗られることになるそうなので、

夏場での信号待ちが少し長くなるようなら迷わずエンジンを停止させることや、

エンジンオイルが消費により全体量が減少していく速度が速いことなどなど…

あれこれ申し送りされますよう、オーナーさん(お父様のほう)としっかりと確認しあっての引き渡し。

お若いライダーさんが好まれるモデルはだいたいこんなものかな~っていうのはありますけど、乗り換えの機会がやってきたなら、

コチラの海外スポーツシングルみたいに、走りが個性的なモデルにもぜひ乗ってもらいたいものです。

 

 

 

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ケッチン

2021年07月18日 02時06分03秒 | お客様

1年と数カ月前にエンジンの腰下とベベルタワーの分解修理を終えているドカティシングル。

オイル交換のため、あの時以来のご来店です。

 

それほど頻繁に走らせてはいらっしゃらないようですけど、

入手に苦労したベベルギヤも健康そうだし、良いコンディションをオーナーさん自ら維持されているようで安心しました。

 

久しぶりの左キック。

他にも多数所有していらっしゃる中にはあの「ハスラー400」も在るオーナーさんと

過去の「ケッチン」のダメージ話で盛り上がりながら全身キック。

中途半端なキックはかえって危険だし、踏み抜いたあとも足裏とキックペダルを離さずにペダルの戻りに合わせるように対応します。

2週間前の軽度のギックリ腰に触ることなく始動できて…助かりました (汗)

 

さて、オーナーさんのキックはどうでしょう…

あれっ! 僕より軽々

さすがオーナー様ですね、負けました。。。

ベベルツインのお客さんにはなんとなく僕がエンジンをかけてスロットルを保持した状態で

バイクをお渡しする流れになることが多いのですけど、どのオーナーさんもエンジンを始動させようとする僕の動作に

「自分でやるからいいよ~」なんて仰いません。

皆さんそれぞれに愛車のエンジンに火が入るまでのルーティーンをこなしながら、

一発でかかって気分よく、時にはかかり損なって延々とキックを繰り返したりで、

このキックスタートエンジンと付き合っているわけですから、

たまには他人にエンジンをかけてもらってその様子なんかを眺めていたい。。。なんて思いたくもなるでしょう

だからサービス (笑)

でもでも、この250DESMOの始動はオーナーさんにお任せすることにします。

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