自己満足日記

クラキンのささやかな道楽三昧  2009年3月14日開設

ニチモ1/48 九九軍偵 製作記 完成

2021年04月30日 15時46分30秒 | プラモデル完成写真(空)

3月9日に製作を開始した「ニチモ1/48三菱キ51九九式軍偵察機」が完成しました。
実機の概略は私がグダグダ書くより、こちらをご覧頂いた方が良いかと思います。
 九九式襲撃機 - Wikipedia

キットは隼Ⅰ型や九七艦攻、屠龍などと同じく、ニチモ全盛時代の傑作キットです。
完成後は見えなくなるコックピット内部やエンジンの細部に至るまで再現されています。
更に機体表面は筋彫りだけではなく凹リベットがビッシリと再現されています。
パーツ精度も最新の国産キットと比べても遜色ないくらいです。
CADなど無い時代にこれだけのキットを出していたニチモの心意気に敬服です。
唯一の欠点はキャノピーパーツが分厚くて、透明度もイマイチですし、胴体との合いもあまり良くない事です。
搭乗員のフィギュアが2体付いていますが、今の水準からすると「それなり」です。

キットは襲撃機と偵察機の両方が作れるようになっていますが、偵察機で作成しました。
(同じキットをもう一つストックしているので、そちらを作るときには襲撃機にしたいと思います。)

出撃直前のシーンを再現するイメージで製作しました。
これに沿って、手を加えたのは以下の通りです。
◆翼端灯と前照灯をLEDと光ファイバーで電飾(モールド表現をクリアパーツに置き換え)
◆プロペラを4mmマイクロモーターで電動
◆出撃前のエンジン始動状態に合わせてカウルフラップを切り離し、全閉→開状態に変更
◆全閉状態の操縦席部分のキャノピーを塩ビで絞り、開状態に変更
その他のディテールアップ
◆主翼機銃を真鍮パイプで自作して交換
◆排気管をプラパイプに交換
◆パイロットのシートベルト追加(マスキングテープ)

マーキングは独立飛行機第49中隊のものにしました。
下面はクレオス126番の灰緑色です。
上面色は資料が無いのでインストを参考に自分の想像で5番ブルーに白、黒、赤を若干加えて調色した色を使用しました。(真偽の程は定かではありません・・・
キットの素晴らしいモールドを活かすために、垂直尾翼の部隊マークも含めてマーキングは全て塗装です。
コックピット内の塗り分けと搭乗員フィギュア塗装はVICホビーとアーミーペインターの水性塗料を使いました。
機体のウェザリングは以下の通りです。
◆墨入れがクレオスウェザリングカラーのマルチブラック
◆ハゲチョロは8番シルバーを面相筆とスポンジで表現
◆退色表現は油絵の具4色を点付けしてターペンタインで拭取り
◆主脚タイヤはタミヤウェザリングマスターのサンドで汚し
◆排気汚れは同じくウェザリングマスターのオイルとススを擦り付け
退色表現の効果に自分でもちょっとビックリです。

写真は全て屋外の自然光で撮りました。

先ずはエンジン停止状態から。

車輪止めを外してエンジン始動!

以前作ったタミヤ48のくろがねを添えて、なんちゃってジオラマ風にしてみました。

真正面です。

コックピットのアップです。
計器盤は塗装です。

製作期間1.5ケ月、正味製作日数10日余り。

今年7個目(月1ペースキープ!)、出戻り後の通算175個目の完成です。

 

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
完成おめでとうございます (黒猫2号)
2021-04-30 16:20:27
こんにちは、クラキン様
九九式軍偵察機、完成おめでとうございます
オオッ車止めまで作ってある!芸が細かい~ッ
モーターで廻すわ、ファイバーで光らすわ、その上キャノピーまで絞って機銃を金属パイプに交換
大デテールアップ、そうだヒコーキにも油絵具使用もでした。
こんなに手を加えられたキットは幸せ者です
今までの蓄積が、見事に形になった素晴らしい作品だと思います
個人的には、主翼前縁の警戒色の退色表現が気に入ってます(^^)
やっぱりビネットっていいですね、素敵な作品をありがとうございました。
Unknown ( 趣味人( シュミット ))
2021-04-30 18:26:51
クラキン 様

🎉完成おめでとうございます㊗️
上面色の褪せた感じと言い、シルバーのチッピング、排気汚れなどなど、全体から醸し出される雰囲気は素晴らしいの一言です。それを短期間で仕上げられる手際の良さを、少しでも見習いたいところです。
何度も見入っています。ありがとうございました。
Re:完成おめでとうございます (クラキン)
2021-04-30 18:46:16
黒猫2号さん、ありがとうございます。
力を入れたところをお褒めいただいて大いに励みになります。
油絵の具の退色表現が飛行機にも使えることが確認できたのは大きな収穫でした。
車輪止めはニチモ48の隼Ⅰ型についていた物です。
カウルフラップの端をもう少し薄くすれば良かったとか、いくつか不満は残っていますが、ほぼ満足しています。
エッチングなどのアフターパーツを使わずにディテールアップするのって楽しいですし、達成感があります。
こういうのをビネットって言うんですね。
これからもこういう感じで作って行けたらと思うんですが、問題は「置き場所」を食う事です。
これで完成品を飾る場所が無くなりました。😢
何とかしないといけません・・・
Re:Unknown (クラキン)
2021-04-30 18:53:28
趣味人さん、ありがとうございます。
師匠に「見習いたい」なんて恐れ多いというか、光栄至極です。
こちらこそ見習わせていただきましたが、まだまだ及びません。
上面色の褪せた感じは、油絵の具での退色表現の効果です。
これ程効果があるとは予想していなかったので、自分でもちょっと驚きました。
これからも色々と見習わせて頂きます。
Unknown (あきみず)
2021-04-30 19:41:06
排気管の汚しも こんな感じになります
退色と言うのがよく理解できてないのですが
油絵の具を使うといいのが、わかりましたがどんな
具合になるのか今一つわかりません。
箱の中にある部品やランナーだけで 製作する
と言うのが、ありました。
完成おめでとうございます (hajime)
2021-04-30 20:09:29
素晴らしい完成品でじっと見入ってしまいました。
まさに青色の退色表現のお手本です。
チッピングの密度、バランスがとても良くてパネル端の付け方、翼の根元の細かさ、もうとても勉強になりました。
尾翼の墨入れの自然さや機体全体の退色感、もう全てが本物のようです。
プロペラが回っている駐機状態、出発の緊張感が伝わってきます。
F4U-1コルセアの塗装の時の参考にさせてください。
祝!完成 (0-sen(零銭))
2021-04-30 23:51:11
九九式軍偵察機の完成、おめでとうございます。
自然光の中、ズームして撮影されたと思いますが、迫力があって素晴らしい完成度ですね。ウェザリングの妙とでもいいましょうか、退色表現もお見事! 油彩でのウェザリングマスターって感じです。
貴殿お得意の電飾及びペラ可動グッド👍。 日本機はやはり日本のメーカーがキット化するのがベストですね。改めてニチモの消滅が残念に思います。お疲れ様した。
 (某男)
2021-04-30 23:58:48
完成おめでとうございます。
青色の機体って一歩間違えるとチャチッっぽく見えてしまうんじゃないかと思ってましたが、そんな心配をあざ笑うかのような素晴らしいクオリティに脱帽です。
写真の撮り方も参考になります。
飛行機を作りたくなってきました~。
でも、作りかけプラモが増殖中なのでガマンします(笑)。
完成、おめでとうございます! (くう)
2021-05-01 06:21:07
やはりプロペラが回っている姿はカッコイイですね!!
塗装の剥げ感や油彩を使った退色感がいいです。
丁寧な工作過程と完成品を堪能させていただきました。
Re:Unknown (クラキン)
2021-05-01 11:56:32
あきみずさん、ありがとうございます。
排気の汚しはエアブラシでされる方も居られますが、私は綺麗にやる腕がないので、ウェザリングマスターという化粧品のような物をスポンジで擦り付けています。
退色表現は塗装を傷める心配の無い油絵の具を点々と付けて、ターペンタインという油絵の具用の薄め液で伸ばして拭取るようにしています。
表面に若干残った油絵の具が下地の塗装に幕を張ったような感じになり、明度・彩度が落ちて、色あせたような感じになります。
点々と付ける油絵の具の色によって仕上がりの感じが変わってきます。

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