「いい歳をして」と笑われそうですが、ディズニーの実写版「白雪姫」を観てきました。
公開2日目ですが連休の谷間の平日のせいかお客は10人以下でガラガラでした。
ディズニーの長編アニメ第一作目にしてディズニー映画の原点であり、世界初の長編アニメーション作品として1937年(なんと第二次大戦前!)に公開された、映画史上に残る名作の実写版リメイクです。
私にとってもピノキオ、バンビ、ダンボと並んで一生忘れられない作品のリメイクなので、迷わず観に行きました。
実写映画『白雪姫』公式サイト|ディズニー公式
結果は大満足でした!
特に前半は1937年の作品にかなり忠実に作られていて、アニメとソックリ同じシーンがいくつも実写とCGで再現されていました。
特に七人のこびとがハイ・ホーの歌と共に登場するシーンなんかはもう涙もんです。
白雪姫が森の中で鹿や兎などの動物に出会う(迎えられる)シーンもジーンと来てしまいます。
森の動物や七人のこびとは勿論CGですが、凄くリアルで実写版として全く違和感が無い、素晴らしい出来映えです。
中盤から後半にかけては今の時代に合わせてアニメ版と少し違う設定や展開になっていますが許容範囲です。
(白雪姫を救う王子様が悪女王に反抗する一派のリーダーだったり・・)
ミュージカルなので主演者の歌も重要な要素ですが、皆さん上手くて、この点も問題なしです。
ひとつだけ気になったことは、これは最近の映画に共通した傾向ですが、「多様性」に配慮した結果、不自然なキャストになっている面があることです。
この作品の舞台は明らかに中世のヨーロッパだと思いますが、色々な人種の俳優が出演していて、違和感を感じる部分が多々あります。
勿論「多様性」を重んじることは大切ですし、時代の流れでもありますが、こういう形で当てはめるのはちょっと違う(はき違え)んじゃないかな・・・という気がしました。
作品の舞台となった地域や時代に忠実に作品を作る事は、多様性を疎かにする事とは全く次元が違う事だと思います。
ちょっと極論になりますが、日本の時代劇で信長や家康を白人や黒人の俳優が演じたり、平安時代の京都の町を色んな人種の町人が歩いていたらどうでしょう?
そんな作品が出来ないことを祈るばかりです。
ディズニーアニメ、特に初期の作品のファンの方にはお薦めです。
そうではない方には特にお薦めしません。
<オマケ> ・・・ 最近の散歩から
一昨日は雪が降りましたが、今日はまた暖かくなり、日に日に春めいています。
野生のムスカリが咲きました。
土手の菜の花や椿も満開です。
トサミズキも満開です。
オタマジャクシも泳ぎ始めました。
池にはマガモが来ています。
コゲラも元気です。
若き日のボブ・ディラン、そのデビューから5年間ほどの経緯を描いた映画「名もなき者」を観てきました。
名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN | Searchlight Pictures Japan
1960年12月にボブがミネソタからヒッチハイクで単身ニューヨークへ出てくるところから始まり、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで初めてエレキギターを持ち、バックバンドを従えて演奏したところで終わります。
正にボブが天才フォークシンガーの名声を確立する青春時代の5年間を描いた映画です。
ネタバレになるといけませんので、ストーリーは書けませんが、この映画は2つの面で見応えのある名作だと思いました。
ひとつはこの時代のアメリカの音楽界の状況がボブを取り巻く人間関係(この映画に登場するのはピート・シガー、ウッディ・ガスリー、ジョーン・バエズ、ジョニー・キャッシュ、アル・クーパーなど)を通してよく判るという面です。
は2枚目のアルバム「フリーホイーリン」のジャケットでボブと腕を組んでニューヨークの街を歩くボブの恋人スージー・ロトロも作品を通して登場します。
もうひとつはボブを演じたティモシー・シャラメの名演です。
ギターもハープも歌も吹き替えなしで全てティモシーが実演していますが、単なるモノマネではなく、彼なりのパフォーマンスになっているところが素晴らしいです。
たった5年間でボブを取り巻く環境が激変し、本人と周りの意識のギャップが拡大し、どんどん孤独に追い込まれていく様子がギトギトしないように上手く描かれているのも良かったです。
ボブ・ディランファンや60年代の音楽が好きな方にはお勧めですが、賛否両論あるかもしれません。★★★★
それ以外の方は、ご自由に・・。★★
141分の作品としては十分だと私は思いました。😃
1979年(私が社会人になった年)に1作目が公開されたエイリアンシリーズの7作目、「ロムルス」を観てきました。
映画『エイリアン:ロムルス』公式サイト|20世紀スタジオ公式 (20thcenturystudios.jp)
今回の作品は2122年を舞台にした1作目「エイリアン」の20年後の2142年を舞台にしています。
「エイリアン2」が2179年を舞台にしていますから「エイリアン」と「エイリアン2」のほぼ中間という事になります。
プロデュースが1作目のリドリー・スコットということでかなり期待して観に行きましたが、期待を裏切らない出来映えの作品でした。
ネタバレになるといけないので詳しい事は書けませんが、1作目と似たような流れの作品で、特にクライマックスの部分はとてもよく似ています。
ロムルス(舞台となる漂流宇宙ステーションの名前)の意味は作品を観ているうちに判ってきます。
狼に育てられ、古代ローマを建国したと言われるロムルス兄弟のことです。
お約束のお化け屋敷脱出劇は勿論健在です。
あぁ~~これ以上は書けません・・😨😱
エイリアンが好きな方、シリーズで観て居られる方にはお薦め★★★★★
エイリアンは観たことが無い、あまり興味が無いという方にはお薦めしません。
1969年のアポロ11号による人類初の月面着陸について根強く残る捏造疑惑を題材に、ちょっとユーモラスに描いたフィクション映画です。
映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ (flymetothemoon.jp)
主演はスカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムのダブル主演です。
アポロ1号の惨事が全編に背景となっていますが、あまり肩肘張らずに楽しめる娯楽作品に仕上がっています。
60年代のファッションや車、音楽が再現されているのも楽しめます。
「アポロ11号の真相はどうだったのか・・」なんていう難しい問題を真剣に追求するような映画ではありませんので、そのつもりで観て下さい。
お薦め度★★★
TVでもCMをやっている映画「フェラーリ」を観てきました。
映画『フェラーリ』公式サイト|7月5日(金)全国公開 (ferrari-movie.jp)
監督は「アビエイター」や「フォードVSフェラーリ」などを手掛けたマイケル・マン、主演はスター・ウォーズでカイロ・レン役を演じたアダム・ドライバー、共演はパイレーツ・オブ・カリビアンにも出ていたペネロペ・クルスといった面々です。
この布陣を見てお解りの通り、完全なアメリカ映画なので、イタリアを舞台にイタリア人を描いた映画にも関わらず全編英語なのが一番残念なところです。
ネタバレになってはいけませんのでストーリーは書けませんがフェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリの1950年代の苦悩の時期を描いた内容です。
勿論、往年のフェラーリの名車が実車で沢山登場しますし、レースシーンもなかなかの迫力で見応え十分ですが、映画全体としては★★★くらいでしょうか。
ある短い期間にスポットをあててエンツォ・フェラーリの人生ドラマを象徴的に描こうとしたのは判るような気もするのですが・・・。
これもネタバレになるといけませんので詳しくは書けませんが、映画終盤で「ここまで生々しく描く必要あるのかな?」と思うシーンが出てくるのもちょっと疑問を感じました。
私も含めてクラシックレースやフェラーリが好きな方にはお薦めですが、それ以外の方には特にお薦めという程ではないです。
因みにド平日の朝一番の上映ということもあってか、370人以上入る大きな上映室で観客は10人以下でした。😲
この後もちょっと観てみたい映画が結構あります。
7月:フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(アポロ11号の月面着陸フェイク疑惑を題材にした映画)
9月:エイリアン最新作「ロムルス」(リドリー・スコット制作!)
ティム・バートン最新作「ビートルジュース ビートルジュース」 等など
多分、これが今年最後の映画になると思いますが、
リドリー・スコット監督の映画「ナポレオン」を公開初日に観てきました。
映画『ナポレオン』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ (napoleon-movie.jp)
ネタバレ防止のためストーリーは書けませんが、19世紀のフランスの英雄であり皇帝まで上り詰めたナポレオン・ボナパルトの生涯(子供の頃は除く)を2時間半にギュっと詰め込んだ大河ドラマ風の映画です。
非常に密度の濃い映画で、画面から目が離せません。
一介の兵士から皇帝まで上り詰め、あっという間に転落したジェットコースターのような人生が、得も言われぬ空しさを感じさせます。
豊臣秀吉やヒトラー、ちょっとスケールが違いすぎますが田中角栄なんかを連想させます。
リドリー・スコットらしさも出ています。
フランス革命やロベス・ピエールの恐怖政治なんかもサラッとですがちゃんと描かれています。
歴史スペクタクルが好きな方やリドリー・スコット好きの方にはお薦めの映画です。★★★★★
12月1日は「映画の日」ということで、一人1000円で観られたのも嬉しかったです。
(お陰で若干混んでました)
今、話題沸騰の映画「ゴジラ-1.0」を観てきました。
本当はもっと早く観たかったのですが、展示会があったので延び延びになっていました。
映画『ゴジラ-1.0』公式サイト (toho.co.jp)
ネタバレになるのでストーリーなどの書くわけにはいきませんが、テンポ良く、見応えのある映画です。
細かいことを言えば「なんかちょっと変だぞ」とか「えぇ??」という所もありますが、この映画についてはそういう所は気にしちゃいけないのだと思います。
終戦直後の焼け野が原の日本で戦争を引き摺って生きる生き残った日本人の苦悩と政治の貧困さがテーマになっているようにも思えます。
大戦中の旧日本軍の兵器に興味のある方や好きな方にはそちらのお楽しみもあります。
肝心のゴジラは歴代の中でも凄味と迫力は弩級だと思います。
CGを多用した特撮も不自然さが無くてGood❗❗です。
俳優陣の演技については私個人としては特筆すべき物はなかった(普通)と思います。
ゴジラ好き、旧日本軍の兵器好きの方にはお薦め度★★★★★
そうではない映画好きの方にはお薦め度★★★
映画館に足を運ぶ価値は十分にあると思います。
ラストシーンはお約束通りです・・
久々に見応えのある長編映画を観させて頂きました。
マーチン・スコセッシ監督、レオナルド・デカプリオ主演、ロバート・デ・ニーロ/リリー・グラッドストーン共演、音楽は今年の8月に亡くなられたロビー・ロバートソン(元ザ・バンドのギタリスト)という布陣で製作された映画です。
上映時間が206分という長編作品です。
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』公式サイト (kotfm-movie.jp)
ネタバレになるので詳しいストーリーは書けませんが、1920年代のアメリカのオクラホマ州が舞台です。
居留地に強制移住させられた先住民(インデアン)のオーセージ族の居住地で石油が出たことで裕福になったオーセージ族の利権を横取りしようと画策する白人が引き起こす連続殺人を描いた作品です。
206分という長編で特に派手なアクションもありませんが、全く退屈することなく最後まで堪能できました。
白人にとって石油の利権で儲けるためには先住民の命などどうでも良いという考え方やそれに対する連邦政府(後のFBIが登場します)の姿勢がよく判る映画で、観ていて少しやり切れない気分になるちょっと重い映画ですが、お薦めです。
デ・ニーロとデカプリオの演技、脇を固める俳優陣の演技も見応え十分です。
お薦め度★★★★★
もうひとつ上映中の「ゴジラ-1.0」と「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」も観てみたい映画です。
拙ブログフォロワーのhisotaさんから「CCRのライブ映画が最近上映されているそうです」という情報を頂いたので、早速ネットで調べて、観てきました❗❗
CCR絶頂期の1970年に行なわれた欧州ツアーの中で4月14日にロンドンのロイヤルアルバートホールで行なわれたライヴ映像とそこに至るまでのCCRの歩みをコンパクトにまとめたドキュメンタリー映画です。
映画「クリーデンス クリアウォーター リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド」公式サイト (onlyhearts.co.jp)
約90分の上映時間のうち、前半の30分弱は前身のブルーベルベッツ時代からCCR結成に至るプロセスやCCRとしてブレイクしていく様子をメンバーのインタビューなどを交えてドキュメンタリー風に描いていきます。
そして後半の約1時間は1970年4月14日のロイヤルアルバートホールライヴをノーカットで全部観せてくれます。
50年以上前なので流石に画質は若干荒いものの、音はかなり良くて、ライヴを観ているかのような気持ちになります。
CCRが一番良かった時期のベストパフォーマンスなので、本当に素晴らしいです。
私が中学時代に大阪で観たトム・フォガティ脱退後の3人編成のCCRよりも全然良いです。
トムのリズムギターがどれだけ重要だったかが良く判ります。
感動の余り、観ながら涙が出そうになりました。😭
それにしても、やっぱりCCRは凄いです❗❗❗😊
これを観てしまうとその後に続いた色々なアメリカンバンドが全て軽く感じられてしまいます。
やはり孤高のバンドです。
hisotaさん、貴重な情報を本当にありがとうございました。🙇♂️
CCRファンには絶対にお薦めの映画です。
全世界同時で昨日から公開の始ったインディジョーンズシリーズ最終作「インディジョーンズと運命のダイヤル」を公開初日の11:00からの初回上映で観てきました。
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル|映画|ディズニー公式 (disney.co.jp)
混雑を覚悟していましたが、平日の初回ということでお客さんは50人程だったでしょうか。
拍子抜けするくらいに空いていました。
1作目「失われたアーク」の公開から42年、前作「クリスタルスカルの王国」の公開から既に15年が経っているので、流石の人気シリーズも色褪せたのかな・・と思いました。
でも作品は文句なしに「面白かった」です。❗❗😅👏🤗
ネタバラシになってしまうので内容については書けませんが、過去4作の集大成+アルファで、あちらこちらに過去作のパロディがちりばめられていますし、お約束のアクション場面やシーンも沢山出てきます。
Bf108も登場しますし、古代ローマ時代の戦闘シーンも登場します。
そういう意味では過去4作を観ていることをお薦めします。
こういう娯楽映画を観て「そんな馬鹿なぁ」とか「都合良すぎるでしょ」とか言ってはいけません。
そんなこと抜きに純粋に楽しめば良いのです。
カーチェイスシーンなんかまるでルパン三世ですよ。😅
2時間半を超える長尺映画ですが、そんなことは全く感じさせず、退屈している暇なんか無いままにあっというまに2時間半が経ってしまいます。
第一作のヒロインだったマリオン(第四作にも登場)が冒頭のシーンでインディの妻として写真で登場したので、「もしや・・」と思って観ていたら、カレン・アレンのまま最後の方に登場し、一作目のシーンを2人で再現したのも驚きです。
お薦め度★★★★★+★
こういう娯楽映画が馬鹿馬鹿しいと思われる方にはお薦めしません。
<ボヤキ>
インディジョーンズもスターウォーズもBtFもエイリアンもターミネイターも・・面白いシリーズ映画がみんな終ってしまって、寂しいなぁ・・😢