トランペッター1/144のキロ級潜水艦の製作を続けています。
艦橋の上部の段差は結局修正が効かなかったので、木工用の120番のサンドペーパーでゴシゴシ削りました。 相手がプラなので小気味良く削れ、アッと言う間に段差は消滅。 心配していた全体の形も不自然にならず、先ずは成功です。
3分割の船体の継ぎ目にも多少の段差ができていたので、これもゴシゴシ。
400番、800番の耐水ペーパーで荒れた表面を整えて、消えてしまった筋彫りを彫り直し、ようやくサフ吹きです。
ブラックでシャドウを入れたら、いよいよ基本塗装に入ります。
ここで問題が・・・・。
キットのインストに付いている塗装図では喫水線が真ん中より、ちょっと下にありますが、これでは魚雷発射口も、艦尾の水平陀も喫水線の上になっちゃいます。 なんか変だなぁ・・・と思ってネットで手に入れた「陸揚げされた現物の写真(貴重!)」を確認すると、やっぱり違うじゃぁないですか! 喫水線は真ん中よりやや上、ちょうど船体の3分割の継ぎ目のところです。 これで魚雷発射口も水平陀もめでたく水中に没します。
艦底部分は、赤と黒と茶を調合して実物の写真と見比べながら作りました。 白の調合具合で3種類の明度のものを用意して、のっぺらぼうにならないように、パネル毎に塗り分けました。
上部はほとんど黒に近いダークグレーに青と銀をちょっとだけ混ぜて調合。 これも白と銀の具合をみながら明度の違う3種類を用意して艦底と同じく、パネル毎に塗り分けです。(あぁめんどくさ・・・)
とにかく、マスキングテープと塗料がどんどん減っていきます。
さてさて、ウェザリングですが、今回は現用艦ということで、Uボートみたいな赤錆コテコテはやめて、白っぽい水垢の垂れを表現しようと思いました。 現物の写真でもそうなっていますので・・・・。
筆洗いのビンの中の汚水(ラッカー薄め液)がちょうどいい具合の色になっていたので、これに白をちょっと混ぜて、面相筆で水垢垂れを要所々々に描いていきます。(なんだか素麺みたいになってきちゃいました)
その後で、タミヤのウェザリングパステルのサビ色で軽く汚して完了です。
さぁ、仕上げのデカール貼り・・・・と思ったら、なんと新品キットにも関わらず、デカールが半分死んでいるではありませんか! お店で相当長期間在庫されていたのか、元々の問題なのか・・・・、水位の目盛以外は諦めて、塗装にしました。(・・・と言ってもほんのちょっとですけど) 水位の目盛もあまり綺麗には貼れず、シルバリングを起こしてしまいました。 ここは「自己満足」の極意・・・「都合の悪いことには目をつぶる」で気にしないことにします。 これはシルバリングではなく、きっと藤壺かコケですよ。
最後につや消しクリアを全体に吹いて、つやを整え、スクリューを取り付けて終わり?
確かに、潜行状態としてはこれで終わりですが、艦橋上部の潜望鏡やアンテナ類が残っています。 ・・・が、実はこれが全てプラパーツで、出来がイマイチなんです。 そのまま付けようかと思って、一応組み立てて塗装まではしましたが、やっぱり納得がいかないので、駄目元で真鍮パイプと洋白線で自作することにしました。
次週の週末はこの続きからです。