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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

若者の地元定住と就職支援に日高川町が和歌山信愛女学院と連携協定 〈2022年8月19日〉

2022年08月19日 08時30分00秒 | 記事


日高川町内で紀州備長炭の製炭を学ぶ和歌山信愛大の学生
(今年3月)


 平成30年度から日高川町と連携し、和歌山信愛大学教育学部の学生らが地域でのフィールド学習に取り組んできた学校法人和歌山信愛女学院=和歌山市=が、町との連携協定に合意し、29日に締結式が行われる。これまでの地域の文化や特性を知り、少子高齢化に伴う過疎化の現状を認識しながら地域課題解決の取り組みなどを学んできた過程を生かし、教育分野に特化した同学院からの教育実習や学校ボランティア、職業体験などを受け入れることで、教育分野の人材育成と将来的な地元への就職と若者定住に期待を寄せる。

 平成30年度の和歌山信愛大開校以来、毎年数回にわたって日高川町と連携して地域の教育や文化、特性を学ぶフィールド学習を実施。コロナ発生以前には宿泊を伴うフィールド学習を行い、教員を目指す学生が民泊を体験。保育所や小学校の授業に参加したり、農作業体験や放課後の空き教室を利用した学習教室「子ども未来塾」の様子や町の観光施設などを見学して地域の魅力を学んできた。今年春には紀州備長炭製炭所や町防災センターを訪れて、地域の産業や防災についても学んだ。
 これらの学習をさらに発展させ、同女学院の短大を含めて大学等の教育研究や地域の人材育成、学生の就職支援につなげようと、連携協定の締結で合意。教育実習や学校ボランティア、インターンシップなどを受け入れることで、学校教育と保育の質向上を図るとともに、文化や教育、学術等の分野で相互協力し、教育分野で働く人材を養成する学校側と、協定をきっかけに地元への若者定住促進を目指す町側の思いを実現していく。
 日高川町と大学との連携は、県の「大学のふるさと協定」を締結した桃山学院大(大阪府)に次いで2校目になる。調印式は、29日午後2時から町長室で行い、森田登志子・学校法人和歌山信愛女学院学長・理事長と久留米啓史町長が協定書の書面を交わす。


 その他の主なニュース

県ソフトテニス選手権大会兼全日本総合選手権大会県予選大会で石川直人さん(日高クラブ・御坊市)が男子の部で準優勝

学童女子野球で全国制覇の和歌山ハーモニーズ中本美咲さん(湯川小6年・主将)が三浦・御坊市長を表敬訪問

御坊市が市立図書館公共端末を更新し、マイナカードで電子申請が可能に

由良町ジュニアリーダークラブが日高川町防災センターを見学し、水圧や消火を体験・過去の水害を学ぶ


2022年7月 データバンク

2022年08月19日 08時29分59秒 | データバンク

1日
会長に辻村昌弘(御坊)、杉本和隆(御坊中央)両氏。両ライオンズクラブ新体制スタート「カリ2022 U20世界陸上競技選手権大会」で大家利公さん=日高川町出身=が競歩1万メートルで日本代表入り会長に平野惠一(御坊)坂本雅信(御坊南)栗林久一(御坊東)各氏。3ロータリークラブが新体制スタート警察法施行記念で御坊署が個人、団体に感謝状贈る社明運動始まる。三浦市長に総理、知事メッセージを伝達退任人権擁護委員に法務相感謝状伝達

2日
日高港バイオマス発電所の出資3社社長らが三浦御坊市長を表敬訪問スポ少バレーで印南、川辺、南部男子がゾーンV、近畿大会へ学童野球日高支部大会B級は御坊、C級は名田・印南黒潮がV、県大会へ

3日
日高川右岸河川敷の利活用に向け、御坊市が社会実験民間事業者を募集北出病院にリウマチ、膠原病内科専門外来開設

5日
野球伝来150年記念試合社会人選抜メンバーに御坊市出身でNTT西日本の泉口友汰選手が選ばれる誘拐予告日に見守り、一斉下校、パトロールバレー近畿高専大会で和高専が優勝、全国へピーマン出荷設備設置補助でJA組合長ら市長に要望

6日
第68回全日本中学通信陸上競技大会県大会兼第49回全日本中学校陸上競技選手権大会標準記録突破大会で狩谷君(松洋)が800メートルで全中へ日高看護専門学校で防災訓練三浦市長がポンプ操法大会出場の市消防団藤田分団激励

7日
日高町シルバー人材センター新体制、空き家見守りで町の課題に注力遠藤由紀子さんが出版した山川家(会津)の本、山川浩とゆかりが深い御坊市に寄贈御坊市建設業組合が三浦市長に調光式照明灯、三脚、電工ドラムを寄贈5年ぶりに市の花「こぎく」の苗3000本を無料配布御坊青年会議所が3年ぶり七夕まつり開催

10日
参院選投開票。和歌山選挙区は現職鶴保庸介氏(自民)が貫禄の5選

11日
わかやま夏の交通安全運動で御坊署一日署長に本谷紗妃さん日高食品衛生協会が管内食品関係事業者を巡回し食中毒予防のステッカー、チラシなど配布

12日
夏の高校野球和歌山大会開幕、3年ぶりに出場選手全員が入場行進

13日
日高町産湯海水浴場3年ぶり海開き日高川町美山地区3小学校統合踏まえ、議会文教常任委員会視察警察官友の会総会。精励警察官12人に感謝状

14日
近畿マスターズ陸上で貴志栄子さん敢闘賞・2種目で県新、山本一也さん立五段跳で大会新廣崎博子さん(名屋町)100歳で三浦市長らがお祝い県下消防研究発表会で黒井郁弥士長・森本敦貴消防士組(日高広域)が優秀賞

15日
近畿高校総合文化祭美術・工芸部門で日高地方5人が県代表御坊市議選に日本共産党公認の楠本香織さん(南塩屋)が出馬表明

16日
かわべ天文公園のピアノに紀央館高校美術部がペインティングAGI高校生外交官渡米プログラムに出口健太君(日高高)が県内唯一人選ばれる近畿高校総合文化祭・書道部門県代表に細田さん(紀央館)、村上さん(田辺)二階俊博代議士が大賀ハス池(美浜町)観賞

17日
カフェ・バー「ATARU・CAFE」でみーやちゃんグッズ「アロマシール」を販売中期吹奏楽フェスティバル2022開催

18日
御坊市自主防災連が7・18水害犠牲者70回忌追悼会中体連軟式野球で松洋・早蘇が日高下し優勝、両チーム県へ

19日
御坊市ファミサポ5周年セレモニーで子育て家庭支援へ決意新た

20日
小中学校1学期終業式阪本聡氏(御坊市)独立美術協会会員にアジア・オセアニア高校生フォーラムウェブ会議に日高高生5人が参加決まる

21日
御坊市ペタンククラブ発足後初の活動で講習会

22日
第4回全国スポーツ吹矢ウエルネス吹矢オープン大会で河野曉さん(ごぼう宮子姫)全国3位宮土耕市さん方(日高川町山野)でゴーヤー収穫始まる

23日
ヤナギヤで津田塾大学女子学生(東京)が実践型インターンシップ第41回全国青少年奉納書道展で木村書道教室(美浜町)の寺井君(日高附属中2年)が浄土門主賞商工会議所青年部主張和歌山大会で日高川町商工会青年部員の湯上彰浩さん(紀州備長炭の製炭業「B-STYRE」)最優秀賞

24日
美浜町自主防災連絡会が県出前講座「きいちゃんの災害避難ゲーム」受講宇崎竜童さん弾き語りライブきのくに信金杯ジュニアバレー日高V、印南はまゆう準V第53回知事杯争奪日高地方少年野球大会決勝戦で御坊がみなべ下し2回目優勝夏の子どもを守る運動にあわせロマシで街頭啓発三尾川で身元不明の男性遺体見つかる第74回県中学校総合体育大会陸上競技で男子共通800メートルで狩谷君(松洋中3年)が再び標準記録突破

25日
高校野球準々決勝、南陵が日高を6-3で下し4強御坊市暴力追放・生活安全推進協議会総会で北塩屋区自主防犯パトロール隊に市長感謝状印南町が3年ぶり壮行会で全国大会出場の小中高生10選手を激励

27日
第59回近畿地区高等専門学校体育大会・柔道競技で和高専男子団体と個人9人が全国へ第4回かわまちづくり協議会で野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川の社会実験スケジュール等確認日高町と(株)アクティオ関西支店御坊営業所が災害時のレンタル機材の供給に関する協定締結アジア・オセアニア高校生フォーラム終了女子学童軟式野球県選抜「和歌山ハーモニーズ」の日高地方メンバーが御坊市長、日高町長に全国出場報告

28日
日高町で県内にいないはずのオオクワガタ捕獲御坊市の要保護児童対策地域協議会代表者会議で、虐待防止体制強化へ

29日
ヴィダ・リブレが第1回ひきこもりサポートステーション事業研修会開催

30日
3年ぶりの御坊商工祭にぎわう夏の高校野球決勝、智辯和歌山優勝。日高地方出身3選手が貢献世耕弘成参院幹事長が御坊市のこども食堂視察

31日
日高中津OBがマスターズ甲子園県予選優勝で4年ぶり2回目の聖地へ第46回県小学生バレーボール大会女子の部で印南はまゆう、川辺ひかりがブロックV、近畿へ


御坊市が住宅用LED電球等購入費補助金の申請を受付中 〈2022年8月18日〉

2022年08月18日 08時30分00秒 | 記事


窓口にチラシを貼り補助金活用呼びかけ


 御坊市は、臨時地方創生交付金を活用した家庭への支援策で7月1日から住宅用LED電球等購入促進補助金の申請を受け付けている。地球温暖化対策で省エネ効果の大きいLED照明の普及促進に向け、所得制限等は設けず、広く市民に補助金活用を促そうと、市内2000世帯を対象に最大1万円を補助する。市環境衛生課は「買い替えの際はぜひご活用を」とPRしている。

 原油価格高騰による各家庭の電気料金上昇に対して電気使用量を削減することで電気料金の負担軽減と温室効果ガス排出量削減による脱炭素社会の実現につなげようと、家庭で使用している照明器具等をLEDに買い替える場合、購入経費の一部を支援するための住宅用LED電球等購入促進補助金をつくり、7月1日から環境衛生課で申請の受け付けを行っている。
 市内すべての世帯が対象(予算の関係で先着2000世帯)。資格は(1)市内に住所を有する(2)市町村税の滞納がない。申請は1世帯1回限りで、7月1日以降に購入したLED照明に限る。経費合計額が6000円以上を条件に購入や設置に要した経費の2分の1以内(限度額1万円)を補助する。直管型LEDは大洋化学(株)製品の購入(市内店舗で取り寄せ可能)に限る。
 住宅の建設に伴い設置する場合、懐中電灯やスタンドライトなど住宅に設置固定してしないもの、倉庫や納屋など非住宅部分に設置するものは対象外。
 17日朝現在で60件の申請があり、補助金総額は52万7400円。予算枠はまだまだ残っており「家庭内照明総LED化宣言」と銘打って普及に力を入れている環境衛生課は「この機会にぜひ補助金をご活用いただきたい」とPR。今年度の申請状況を見た上で来年度以降の事業化も検討する。問い合わせは同課(電話23・5506)へ。
 LED照明は少ない光りや電力で効率よく照明することができ、消費電力量の削減による電気代節約や二酸化炭素削減などメリットがあり、市は平成25年度から低所得者世帯や子育て世代を対象に住宅用LED電球等購入費補助制度、町内会を対象にLED防犯灯取替事業補助制度を導入して普及促進を図っており、両制度とも10年間で一定の成果があったことから今年度末で終了する。


 その他の主なニュース

御坊市が若者支援としてエール給付金(19歳~22歳)申請を受付中

稲原中(印南町)3年生が防災ポスターを作製、地元施設に掲示

日高中津分校OBがマスターズ甲子園近畿ブロック大会で優勝

御坊市が屋内で市内放送の内容が聞ける戸別受信機を無償貸出


キックボクシング・入田和樹選手(日高川町)初代ICO王者に 〈2022年8月17日〉

2022年08月17日 08時30分00秒 | 記事


ICOの初代ヘビー級王者の座についた入田選手(中央)と
チーム関係者


 総合格闘技TEAM日高(垣内義秀代表)の入田和樹(36)=日高川町入野=が、国内王者から世界のヘビー級王者に就いた。14日に兵庫県立武道館で開催された「チャクリキ16白鷺祭」でICO(国際チャクリキ協会)認定のインターコンチネンタル初代ヘビー級王座戦に挑み、前グラジエーターヘビー級王者の大番高明選手(パラエストラ広島)を3R2分45秒、左のボディーから放った右フック一閃、TKOでリングに沈め、同初代王者のベルトを手中に収めた(6面に関連)。

 入田は、2018年にドリームゲートヘビー級王者となって以来、圧倒的強さで3度の防衛を果たした同王者を返上。新たに挑戦したのは、初の国際的なタイトルマッチとなるICO認定のインターコンチネンタル・ヘビー級の初代王座戦で、「チャクリキ16白鷺祭」のセミファイナルに登場し、大番選手と激突した。
「予想以上に強かった」と、相手を評したように5戦目のタイトル戦で初めて3Rにもつれ込む激闘。それでも1R終了間際に右フックが相手をとらえてダウン、KOかと思われたが相手がゴングに救われて2Rに突入。「1RでKO勝ちが頭をよぎったので2Rは心が折れた」と話したように2Rはパンチとキックの連打で防戦一方に。それでも4R連続KO勝ちを続けてきた入田も3Rにギアを上げ、ラウンド終盤に2発の左ボディーブローが相手をとらえると、最後は右フックで相手をリングに沈めた。その瞬間に相手側からタオルが投げ込まれて圧巻のTKO勝ちで世界のベルトを手にした。
 国際的なヘビー級王者のベルトを手にした入田は「相手は体感が強くとてもタフだった。世界のベルトの重みが違います。地元からも大勢の人が応援に駆け付けてくれ、みんなで取った世界のベルト」と話した。垣内代表は「相手も強かったが、入田の努力があって、初代ヘビー級のベルトを手にできた」とたたえた。 試合終了後、急きょ会場で次戦の対戦相手が発表され、元プロボクシングWBF世界クルーザー級王座の西島洋介とわずか1カ月後の9月24日に愛媛県での対戦が決定。日高が生んだチャンピオンがボクシングの元世界王者に挑む。


 その他の主なニュース

由良町の興国寺で15日、うら盆の伝統行事「灯ろう焼き」

日高町で13、14日に戦争と平和資料展開催

(有)メモリアル ウエスト(美浜町)で13~15日、「迎え火」と「送り火」を灯す

3年ぶり開催の御坊市民総体(9月11日)の公開競技15種目の参加者を募集


紀伊日ノ御埼灯台(日高町)一般見学開放、まもなく1年 〈2022年8月14日〉

2022年08月14日 08時30分00秒 | 記事


一般開放時には、灯台の展望台から
眼下に広がる景色を楽しめる


 昨年9月からNPO法人日ノ岬・アメリカ村(小薮清信理事長)の管理で毎月第3日曜日の午後に一般見学開放されている、紀伊日ノ御埼灯台=日高町阿尾=。一般開放日には、灯台内部の螺旋階段から展望台に上がり、眼下に広がる紀伊水道を一望することができる。天気が良ければ、海の向こうに淡路島や大鳴門橋、四国のシルエットが望めることも。

 今月の一般見学開放日は21日午後2時から午後4時45分の予定。天候等により中止する場合があるので、当日10時頃にNPOホームページ(http://americamura.wakayama.jp/)で確認を。入場料は700円、中学生以下無料。
 紀伊日ノ御埼灯台の一般見学開放は、灯台を観光資源として地域活性化につなげられればとのNPOと田辺海上保安部の思いが重なり実現。昨年8月に同灯台現地で、NPOを同灯台一般見学開放事業の管理者として認める承認書が、田辺海上保安部の上野春一郎部長からNPOの小薮理事長に手渡された。一般公開が始まってまもなく1年が経つ今、紀伊日ノ御埼灯台が注目を集めている。
 NPOの左留間豊幸副理事長によると、企画から添乗まで一貫した手作りの旅を提供し、以前にも約10人のツアー客を紀伊日ノ御埼灯台に案内した(株)西遊旅行=東京本社(本社営業所)・東京都千代田区神田神保町=が、現在、「日本灯台紀行【第三弾】紀伊水道を渡り、四国東岸を室戸岬へ」の11月催行ツアーで、紀伊半島最西端灯台として同灯台を目的地の一つとして組み込み、参加者を募集中。18日には「灯台の魅力や楽しみ方を多くの方にお伝えしたい!」と灯台専門フリーペーパー「灯台どうだい?」を発行している不動まゆう編集長も来訪する予定だそう。
 田辺海上保安部によると、2021年8月現在、全国で一般公開されている灯台は、公益社団法人燈光会が管理する16基と、八戸市管理の1基のみと、大小含め全国にある約3500基のうちのごく一部。紀伊日ノ御埼灯台は、一般公開18基目。県内では、串本町の潮岬灯台が燈光会管理で一般公開されており、紀伊日ノ御埼灯台は2基目。
 紀伊日ノ御埼灯台は、紀伊水道を航行する船舶の重要なみちしるべとして明治28年1月25日に初点灯。昭和20年に戦災で消失し、昭和26年に大型灯台では初めてのタイル張りで再建された。昭和52年には、機器の自動化により82年間にわたる灯台職員による滞在勤務が終了。平成29年に灯台敷地に崩落の恐れがあり、今の場所に建て替えられた。
 現在の紀伊日ノ御埼灯台は、スリムなコンクリート造の白色塔形。平均水面上から灯火までの高さは128メートル。地上から灯台頂部までは17メートルあり、県内では串本町の潮岬灯台に次いで2番目に高い。光達距離は、21・5海里(約40キロメートル)。


 その他の主なニュース

和歌山工業高等専門学校が令和5年度学生募集要項を発表

全国消防救助技術大会・ほふく救出の種目に出場する日高広域消防の湯川、林、垣内組が優勝目指し猛練習

まちかどミュージアム(紀陽銀行御坊支店、南面ショーウインド)で防災写真パネル展

中川貴雄さん(御坊市)ら「なりゆきサーカス」による「夏まつりイベント」20、21日に本町商店街「トリノスギャラリー」で開催


近畿中学総体軟式野球・日高が36年ぶりの優勝!近畿第1代表で全国大会へ 〈2022年8月13日〉

2022年08月13日 08時30分00秒 | 記事


持ち前の守り勝つ野球で優勝をつかみ取った日高中メンバー


 令和4年度第71回近畿中学校総合体育大会軟式野球の決勝は11日、奈良県の佐藤薬品スタジアムで行い、日高が八木(奈良1位)を3―1で退け、同校36年ぶり2度目、日高地方勢で3度目の優勝を飾った。序盤に得点を重ねて優位に立つと、ピンチにも動じず持ち前の日高らしい守りの野球で戦い抜き、近畿第1代表を獲得。日高は18日から北海道札幌市円山球場などで開く全国総体第44回全国中学校軟式野球大会に挑む。

 決勝で日高は初回一死から敵失で出た走者を1塁に置き、3番・廣田の左中間への適時2塁打で先制、二死2塁からは5番・皿山の右前適時打も出て、この回2点を先行。3回には4番・深海がスクイズを決めて1点を加え、リードを広げた。
 投げては先発・吉田が3回まで5奪三振、無失点の好投。4回に1点を献上したが、その後も、走者を背負いながらも要所を締めた。5回に一死2塁、6回は二死満塁のピンチを迎えるが、落ち着いた投球で後続を断った。
 最終7回は一死2塁とされたところで、皿山が救援。投ゴロの際に飛び出した2塁走者を刺して二死1塁、次打者に内野安打を許し二死1、2塁とされるが、最後は右飛に取り、準決勝で14得点を奪った強打の八木を相手に継投リレーで1失点に抑えた。
 酒井智規監督は「投手陣が踏ん張り、自分たちの理想の守りの野球を貫けた。今まで一番強い相手と試合ができて光栄で、勝てたことがうれしい。今までやってきたことが正しかったと思え、選手たちは本番でも怖じけずによく戦ってくれた」。先発した吉田主将は「みんなの強い気持ちで抑えられ、決勝らしい良い戦いができた。全国でもまずは1勝できるように、自分たちの野球ができるように頑張ります」と話した。
 今大会上位3チームは、18~22日、北海道札幌市円山球場などで、25チームで競う全国大会に近畿代表として出場。日高は近畿第1代表として2日目2回戦から登場し、初日1回戦の志度(香川県)と東海大学付属浦安高等学校中等部(千葉県)の勝者と対戦する。
 日高メンバーは次の皆さん。
 監督=酒井智規▼コーチ=西田幸平▼マネージャー=西川雅祥▼選手=吉田悠悟、橋本聖良、西綾月、土塀千聖、笹未羽、皿山琉偉、深海星七、廣田史也、熊代まな、山本玲維、力津昂聖、土橋連、金崎敦生、柳原幸太郎、橋本和琉、坂本宝禪、堀端莉士、峪世凪、小薮結翔、伊賀蒼太、竿本凌、出水睦己。
 夏の中体連軟式野球の日高地方勢の優勝は、昭和50年の松洋、全国2位になった昭和61年の日高以来3度目。全国大会の和歌山県勢の優勝は、長い歴史の中で智弁和歌山で全国制覇した中本拓選手らを擁した平成2年の松洋だけ。この年は平成6年に全国3位の由良港も近畿2位校での出場だった。日高は松洋以来、県勢2度目の快挙を目指す。


 その他の主なニュース

12日、日高中野球部の近畿大会祝勝会と全国大会壮行会、松本・日高町長らに全国大会出場を報告

学童野球佐川印刷旗県予選・御坊が初優勝、近畿大会出場へ

近畿中学校相撲大会で井ノ上力也君(箕島・野口小卒)が個人無差別級と団体戦でダブル優勝

興国寺(由良町)の灯ろう焼き(15日)を前に岡夫妻が手作りの大灯ろうを奉納


日高町・みちしおの湯の活性化取り組みで和歌山大学と連携 〈2022年8月11日〉

2022年08月11日 08時30分00秒 | 記事


休館日に町議会委員が、みちしおの湯を視察


 日高町議会産業教育常任委員会(清水和人委員長)は9日に開き、温泉館「海の里」みちしおの湯の活性化について協議し、町担当課が和歌山大学との連携した取り組みで学生の感性を生かして有効な施策を創出する方針を示した。今後、比井崎地区の海岸線を中心として、学生に現地視察やワークショップなどしてもらい、地域の関係者とともにアイデアを生み出していく。

 担当の町企画まちづくり課が今年度4月から7月までの入館者数が昨年度の90%程度で推移していることや、修繕費などから令和元年度決算で2627万4108円、令和2年度で1307万7426円となっていることを説明。昨年度、新型コロナウイルス感染拡大への対応のため、産湯海水浴場の中止を余儀なくされるなど町の観光は大打撃を受け、みちしおの湯の来客数も料金半額キャンペーンなどにより持ち直すものの、最盛期から比べると約半数にとどまっている。
 赤字を抑えるためにも入館者数を伸ばす活性化へ向けた取り組みが求められており、その一つとして今年度は「日高町の活性化をテーマとした地域と大学の共創型連携事業」を来年3月17日までの期間で和歌山大学に業務委託。同大学の学生16人が参加予定で、基本的に5、6人ずつに分かれて、各グループがテーマを設け、9月に現地視察、期間中に3回のワークショップを開く見通しにしている。
 比井崎地区の海岸線には産湯海水浴場や、みちしおの湯の主要観光スポットがあり、民間活力による旧比井小跡地利用も進んでいる。町内には西山ピクニック緑地もあり、来訪者のニーズの高まりを見せるアウトドアの魅力が町内に存在。現地視察では、これらを中心に見てもらうほか、美浜、由良の周辺町も巡る予定にしており、町企画まちづくり課の山澤研一課長は「ワークショップでは地域の社長や旧比井小跡地利用で入っている大洋化学(株)の担当者、商工会関係者らに入ってもらえるように進めていければ」と話した。
 このほか、今年度から初めて、産湯海水浴場の利用料1000円を支払った1台に対して、みちしおの湯入館無料券1枚を配っており、330枚を配布したうちの23%の使用率で76枚が活用されているという。山澤課長は「家族連れで海水浴に来ていることが多いため、一人は無料でも他の入館も見込める。当日限りではないようにしており、再び来てもらった時に活用してもらえれば良いし、少しでも入館者が増えてくれたら」と述べた。


 その他の主なニュース

21日、日高川町「あすなろ倶楽部・絆の星」が10周年記念特別交流舞台を開催

全国小学生ゴルフ大会に出場する山田眞生さん(御坊小)が三浦市長を表敬訪問

社明運動・青少年健全育成剣道大会、北岡藍さん(弘武館)らが優勝

和歌山県上半期(1~6月末)の特殊詐欺被害認知件数、御坊市で1件


原政治さん(紀州由良シニア)が中学硬式野球関西連盟から永年功労者表彰で感謝状 〈2022年8月10日〉

2022年08月10日 08時30分00秒 | 記事


感謝状(盾)を手にする原政治さん


 一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟創立50周年記念式典はこのほどホテルニューオータニ大阪で開き、紀州由良リトルシニア総監督兼事務局長の原政治さん(71)=網代=が指導者として永年功労者表彰で感謝状を受けた。関西屈指の強豪チームに育て連盟に大きく貢献したことが評価された。平成27年にも同連盟から永年功労表彰を受けている。

 原さんは、母校・耐久高校でコーチ、監督を経て昭和63年秋にチームを発足し監督に就任。平成元年に関西連盟に登録し、監督、現在の総監督を含め全国大会に通算13回出場、平成27年春の全国選抜では4位入賞を果たすなど実績を残すほか、甲子園はじめ全国舞台で活躍する選手を多く育成した。
 指導のモットーは「妥協しないこと」。選手に厳しい言葉を投げることで精神面を鍛え、一人ひとりに課題を見つけさせてモチベーションを高め、プレーにつなげる。
 創部当初は日高地方に中学硬式野球チームは1チームしかなく、県内の高校野球界が低迷していた時で「和歌山の高校野球のレベルアップをはかってほしい」との周囲の思いを受けてシニアチームを立ち上げ、30年以上にわたり指導。関西トップクラスのチームに育て上げ連盟に大きく貢献した。
 原さんは「由良町はじめ高校野球に関係する方々、卒業生、保護者ら皆さんのお陰で頂いたものと思っています。今後も、紀州由良シニアで(野球を)やりたいと来てくれる選手たちを責任をもって預かり指導していきたい」と話した。


 その他の主なニュース

新寺田橋(美浜町)の上部工事ほぼ完了、橋桁に町の花・ひまわりの色(黄色)を使用

近畿中学総体陸上で原志保さん(中津)が円盤投で3位、狩谷悠世君(松洋)が800メートルで8位

御坊市のボードゲームカフェ「ゆめみ茶屋」で13日から「謎解き✕お化け屋敷・タカコさん」を開催

日高短歌会が歌集「日高」第17集を発刊し、解散へ


日高川町夏まつり開催(6日)花火大会に大勢の見物客 〈2022年8月9日〉

2022年08月09日 08時30分00秒 | 記事


日高川上空と川面を彩る
約1000発の花火


 日高川町夏まつり実行委員会(会長、黒田量也・町商工会長)は6日、コロナウイルス感染拡大の影響から、2年連続で中止していた花火大会を3年ぶりに開催する。今年、管内では唯一となった花火大会に大勢の見物客が訪れた。
 各地で花火大会の中止が決まる中、「町民を元気づけ、町内外の子ども達に1つでも思い出を作る手助けになれば」との思いを込めて決行。管内でも1か所だけの開催となったこともあり、例年以上の人出に。開催前は高津尾方面に向かう県道御坊美山線は日高川の船津えん堤付近から渋滞し、駐車場も満車状態となった。
 アユとウナギのつかみ取り大会やステージイベントなどは今年もコロナ感染対策で中止したが、日高川交流センター東側上段の駐車場で夜店を開催してにぎわった。午後8時からスターマイン、花園、小型煙火など1000発の花火が同センター付近河川敷から打ち上がると、近くの橋の上などには多くの人だかりができて山間にこだまする爆音と日高川上空を彩る花火を満喫した。


 その他の主なニュース

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御坊市野口の花しょうぶ園、来年初夏にリニューアルオープン 〈2022年8月7日〉

2022年08月08日 08時30分00秒 | 記事


「とびやま花しょうぶ園」(写真手前は池)


 御坊市野口の「とびやま花しょうぶ園」(浅井了二園長)が、現在地から数百メートル離れた場所に移転し、来年初夏にリニューアルオープンする。県下唯一の花しょうぶ園として県内外の愛好者から人気を集めているが、手狭で場所も分かりづらいなど欠点があり、今より1・7倍の広さがある新しい場所に移転。観賞用4面のほか、品種別区画や池も手づくりするなど創意工夫し、高齢者や車椅子の人でもゆっくり花を愛でられる環境を整えた。
 
 同園は地域の有志で平成24年に設立。休耕田(6アール)を活用した園内には70品種1500株のショウブが植えられ、珍しい品種もある。県下唯一の花しょうぶ園として5月下旬から6月下旬の開花シーズンには京阪神や県内各地から毎年約1000人が訪れ、人気を集めている。今年、コロナ禍で開催できなかった「花しょうぶまつり」を3年ぶりに催し、にぎわった。
 現在の場所は入り口や通路の幅が狭い、駐車場がない、場所が分かりづらいなど欠点があり、特に足元の悪い高齢者や車椅子の人らが園内に入れず、車の中から鑑賞するだけという事例もあったため「より多くの人に、ゆっくり花を愛でてほしい」と、現在地から北側(日高川左岸堤防方面)に数百メートル離れた浅井園長の所有地に移転し、リニューアルすることにした。
 新しい園は、野口新橋や野口橋東詰から野口オートキャンプ場に向かう市道野口堤防線沿いにあり、降り口を示す看板を設置すればすぐに分かる場所。面積は10アールあり、今より1・7倍広く、8台程度の駐車スペースも確保できる。元々は水田で、専門の人に重機で手を加えてもらったあとは浅井園長を中心に手作業で整備を進め、おおねむ園の形が出来上がっている。
 鑑賞用に4面取り、早咲きの品種、遅咲きの品種、人気品種や珍しい品種などに区分けして定植。黄色系を十字に植え、その周りに赤紫や青紫系を配置するなど植え方も工夫した。一花一花をゆっくり愛でたい人のために1メートル四方をブロックで区割りした区画を67つくり、それぞれ異なる品種を4株づつ植えている。奥には約25平方メートルの池もつくり、スイレンを植え、金魚を泳がす予定。ゆくゆくは池に橋をかけたり、東屋の設置も考えている。
 近くの育苗所ではメンバーが来年のメインとなる「宇宙の実生」と「鶴の毛衣」も育てている。浅井園長は「いろんな見方、楽しみ方ができるよう創意工夫しながら美しい花を咲かせようと、ボランティア一同頑張っています。入り口や通路の幅も広いため、足元の悪い方、車椅子の方も、ゆっくり花を愛でていただけると思います。来年、リニューアルした花しょうぶ園にぜひお越しください」と話している。


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