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御坊市LED化、10年間で普及、今年度で補助終了 〈2022年7月31日〉

2022年08月01日 08時30分00秒 | 記事


LEDに取り替えた町内会防犯灯


 御坊市は、地球温暖化対策で省エネ効果の大きいLED(発光ダイオード)照明普及促進に向け、平成25年度に町内会LED防犯灯取替事業補助、住宅用LED電球等購入費補助の両制度を創設し、10年目を迎えた今年度で終了する。これまでの取り組みで町内会防犯灯のLED化率は創設時20・4%だったのが93%まで上がり、住宅用は累計345件の利用があり、普及促進へ一定の成果を挙げている。
 
 LED照明は少ない光りや電力で効率よく照明することができ、消費電力量の削減による電気代節約や二酸化炭素削減などメリットがある。公共施設や民間企業、家庭等への普及が進んでおり、市は平成25年度に年金生活者ら低所得者世帯、子育て世代など若年層を対象に県下で初めて補助制度を創設。町内会の防犯灯にも補助制度を導入し、普及促進を図っている。
 町内会は、既存の防犯灯を対象に購入費や工事費の3分の2以内(上限10万円)を補助。平成25年度が31町内会219基、26年度が28町内会229基、27年度が35町内会263基、28年度が32町内会193基、29年度が31町内会203基、30年度が21町内会133基、令和元年度が29町内会150基、2年度が36町内会182基、3年度が15町内会135基、今年度が3町内会47基(29日現在)のあわせて1754基がLED化された。補助金総額は1985万5000円。
 防犯灯は全部で2921基あり、制度利用でLED化された1754基に加え、制度創設前にLED化されていた514基、市自治連合会の助成を受け設置した新規分376基、その他67基をあわせると2711基で、LED化率は92・8%。目標だった93%以上をほぼ達成。町内会から「明るくなった、電気代が下がった」と喜ばれている。
 住宅用は、申請者の年間所得が200万円以下で市税を完納している世帯が対象。市内の店舗でLED照明器具(電球型やシーリングライト等)を購入し、購入費及び設置工事費の合計額が6000円以上などを条件に費用の2分の1以内(上限3万円)を補助。平成25年度は60件、その後も年間16件50件が利用し、29日現在の累計は345件、1419個。補助金総額は672万8100円。
 両制度とも今年度末で終了するが、住宅用は臨時地方創生交付金を活用した家庭へのコロナ支援策で市内2000世帯に最大1万円を補助するLED電球等購入促進補助金の申請を受け付け中。28日現在の申請数は34件。予算2000万円に達した時点で終了。申請は1世帯1回限りだが、所得制限等はなく、広く市民に活用を促している。好評なら来年度以降の事業化を検討する。問い合わせは環境衛生課(電話23・5506)へ。


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