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近畿中学総体軟式野球・日高が36年ぶりの優勝!近畿第1代表で全国大会へ 〈2022年8月13日〉

2022年08月13日 08時30分00秒 | 記事


持ち前の守り勝つ野球で優勝をつかみ取った日高中メンバー


 令和4年度第71回近畿中学校総合体育大会軟式野球の決勝は11日、奈良県の佐藤薬品スタジアムで行い、日高が八木(奈良1位)を3―1で退け、同校36年ぶり2度目、日高地方勢で3度目の優勝を飾った。序盤に得点を重ねて優位に立つと、ピンチにも動じず持ち前の日高らしい守りの野球で戦い抜き、近畿第1代表を獲得。日高は18日から北海道札幌市円山球場などで開く全国総体第44回全国中学校軟式野球大会に挑む。

 決勝で日高は初回一死から敵失で出た走者を1塁に置き、3番・廣田の左中間への適時2塁打で先制、二死2塁からは5番・皿山の右前適時打も出て、この回2点を先行。3回には4番・深海がスクイズを決めて1点を加え、リードを広げた。
 投げては先発・吉田が3回まで5奪三振、無失点の好投。4回に1点を献上したが、その後も、走者を背負いながらも要所を締めた。5回に一死2塁、6回は二死満塁のピンチを迎えるが、落ち着いた投球で後続を断った。
 最終7回は一死2塁とされたところで、皿山が救援。投ゴロの際に飛び出した2塁走者を刺して二死1塁、次打者に内野安打を許し二死1、2塁とされるが、最後は右飛に取り、準決勝で14得点を奪った強打の八木を相手に継投リレーで1失点に抑えた。
 酒井智規監督は「投手陣が踏ん張り、自分たちの理想の守りの野球を貫けた。今まで一番強い相手と試合ができて光栄で、勝てたことがうれしい。今までやってきたことが正しかったと思え、選手たちは本番でも怖じけずによく戦ってくれた」。先発した吉田主将は「みんなの強い気持ちで抑えられ、決勝らしい良い戦いができた。全国でもまずは1勝できるように、自分たちの野球ができるように頑張ります」と話した。
 今大会上位3チームは、18~22日、北海道札幌市円山球場などで、25チームで競う全国大会に近畿代表として出場。日高は近畿第1代表として2日目2回戦から登場し、初日1回戦の志度(香川県)と東海大学付属浦安高等学校中等部(千葉県)の勝者と対戦する。
 日高メンバーは次の皆さん。
 監督=酒井智規▼コーチ=西田幸平▼マネージャー=西川雅祥▼選手=吉田悠悟、橋本聖良、西綾月、土塀千聖、笹未羽、皿山琉偉、深海星七、廣田史也、熊代まな、山本玲維、力津昂聖、土橋連、金崎敦生、柳原幸太郎、橋本和琉、坂本宝禪、堀端莉士、峪世凪、小薮結翔、伊賀蒼太、竿本凌、出水睦己。
 夏の中体連軟式野球の日高地方勢の優勝は、昭和50年の松洋、全国2位になった昭和61年の日高以来3度目。全国大会の和歌山県勢の優勝は、長い歴史の中で智弁和歌山で全国制覇した中本拓選手らを擁した平成2年の松洋だけ。この年は平成6年に全国3位の由良港も近畿2位校での出場だった。日高は松洋以来、県勢2度目の快挙を目指す。


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