来年から独自の全国大会開催へ
(写真は昨年秋の国民文化祭全国大会)
全国麻雀段位審査会などから御坊市に提案のあった健康マージャン全国大会の継続開催が、来年から実現できる見通しがついた。「ねんりんピック」と「国民文化祭」2度の全国大会を成功させた実績等を生かし、御坊市を「健康マージャンの都」として売り出そうという提案。第1回大会は来年9月ごろ、第2回大会以降は6月ごろを予定。自治体独自の全国大会継続開催は全国初の試みとなり、交流・関係人口増、地域活性化等につながると期待されている。
平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会実行委員会が、高齢者の健康維持・認知症予防、国内トップシェアを誇る大洋化学(株)の地域ブランド商品「全自動麻雀卓」の全国発信を目的に毎年、健康麻雀大会を開くなど普及活動に努め、令和元年秋の「ねんりんピック」、3年秋の「国民文化祭」では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。特に全自動麻雀卓を全卓使用した公式の全国大会は例がなく、競技大会開催地として内外から高い評価を得た。
こられの実績を踏まえ、今年2月に全国麻雀段位審査会、県麻雀段位審査会などから三浦源吾市長、弓倉正啓教育長に健康マージャン全国大会の継続開催の提案があった。3月の市議会一般質問で松本隆史議員が取り上げ、三浦市長が「県内外に御坊の魅力をPRすることができ、注目度を高めれば交流人口が増加し、宿泊・飲食など活性化につながる」と、前向きに検討する考えを示していた。
その後、担当の市教育委員会生涯学習課が費用対効果など検討を重ねた。課題となった大会開催に必要な事業費420万円の財源確保については、スクラップ&ビルドの考えに基づき、課内の経常経費を大胆に見直すことで毎年度、必要な予算を捻出できるメドがついた。今後、総合計画実施計画や来年度当初予算編成で予算要望し、事業化されれば来年から継続開催する方針。開催による経済波及効果は625万円と試算し、体制については地元関係者、麻雀団体、大洋化学等の協力を得て実行委員会をつくり取り組む考え。
提案では、事業名を「『健康マージャンの都』ごぼうプロジェクト・健康マージャンペアフェスタ全国大会」とし、会期は1日間。国民文化祭と同様に子どもから高齢者までを対象に全国から約250人を募集。ゲストプロ・招待プロも参加し、2人1組のペア戦で競う。「みーやちゃん」をイメージキャラクターにし、道成寺の釣鐘をモチーフした優勝トロフィーをつくり、特別賞なども設ける。会場には物産、観光、ふるさと納税の各コーナーを設置し、御坊の魅力をPRする。
その他の主なニュース
● 県高校総合文化祭邦楽部門発表会で日高高校箏曲部が準優勝
● 県高校ユース陸上・永江翔太朗君(紀央館)が砲丸投と円盤投の2種目を制し、野田唯斗君、小川千晴さん(日高)がやり投で優勝
● 御坊労働基準監督署などが事業場に対し健康障害防止やメンタルヘルス対策などの取り組みを啓発
● 令和3年度延期分の市民教養講座の日程決まる、講師は石原良純、土井善晴、デヴィ・スカルノ各氏