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日高町・みちしおの湯の活性化取り組みで和歌山大学と連携 〈2022年8月11日〉

2022年08月11日 08時30分00秒 | 記事


休館日に町議会委員が、みちしおの湯を視察


 日高町議会産業教育常任委員会(清水和人委員長)は9日に開き、温泉館「海の里」みちしおの湯の活性化について協議し、町担当課が和歌山大学との連携した取り組みで学生の感性を生かして有効な施策を創出する方針を示した。今後、比井崎地区の海岸線を中心として、学生に現地視察やワークショップなどしてもらい、地域の関係者とともにアイデアを生み出していく。

 担当の町企画まちづくり課が今年度4月から7月までの入館者数が昨年度の90%程度で推移していることや、修繕費などから令和元年度決算で2627万4108円、令和2年度で1307万7426円となっていることを説明。昨年度、新型コロナウイルス感染拡大への対応のため、産湯海水浴場の中止を余儀なくされるなど町の観光は大打撃を受け、みちしおの湯の来客数も料金半額キャンペーンなどにより持ち直すものの、最盛期から比べると約半数にとどまっている。
 赤字を抑えるためにも入館者数を伸ばす活性化へ向けた取り組みが求められており、その一つとして今年度は「日高町の活性化をテーマとした地域と大学の共創型連携事業」を来年3月17日までの期間で和歌山大学に業務委託。同大学の学生16人が参加予定で、基本的に5、6人ずつに分かれて、各グループがテーマを設け、9月に現地視察、期間中に3回のワークショップを開く見通しにしている。
 比井崎地区の海岸線には産湯海水浴場や、みちしおの湯の主要観光スポットがあり、民間活力による旧比井小跡地利用も進んでいる。町内には西山ピクニック緑地もあり、来訪者のニーズの高まりを見せるアウトドアの魅力が町内に存在。現地視察では、これらを中心に見てもらうほか、美浜、由良の周辺町も巡る予定にしており、町企画まちづくり課の山澤研一課長は「ワークショップでは地域の社長や旧比井小跡地利用で入っている大洋化学(株)の担当者、商工会関係者らに入ってもらえるように進めていければ」と話した。
 このほか、今年度から初めて、産湯海水浴場の利用料1000円を支払った1台に対して、みちしおの湯入館無料券1枚を配っており、330枚を配布したうちの23%の使用率で76枚が活用されているという。山澤課長は「家族連れで海水浴に来ていることが多いため、一人は無料でも他の入館も見込める。当日限りではないようにしており、再び来てもらった時に活用してもらえれば良いし、少しでも入館者が増えてくれたら」と述べた。


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