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日高町 稲収穫期に花火や猟友会巡回 鳥獣被害対策協で町長示唆 〈2019年8月21日〉

2019年08月21日 08時30分00秒 | 記事

初の緊急会議を開き、対策を話し合う


  町、県、農業委員会、生産者らで組織する日高町鳥獣被害対策協議会は19日、町役場3階で初めての緊急会議を開き、町内で耕作面積が7、8割を占める稲作の収穫期に限った対策として、同協議会長を務める松本秀司町長が、鳥獣追い払い用花火を農業従事者に無料支給する支援とともに、猟友会に巡回して追い払い協力を求めることを示唆した。

 町担当課が有害鳥獣捕獲頭数、果樹や水稲の金額・面積被害状況の移り変わりを説明し、昨年度で実施し、日高町で個体数が261頭と最大クラスの群れを形成していることがわかったニホンザルの行動域調査結果も報告。町では防護柵やワナの設置支援など対策事業を取り入れ、イノシシの被害額は微減だが、サルは高止まりの現状で、シカの被害も増えてきている。
 会議は約40人が出席し、「各地区で獣に対する被害は深刻な状態」「サルゼロの取り組みを」「個々の対応ではなく、地域をあげた撲滅する取り組みが必要」「収穫直前に被害が発生している。町でどんな対策を考えているか」などと生産者から切実な声があがり、稲刈りは久志地区で始まっている状況で早期の対応を求める意見が強かった。
 町担当課から、印南町などで実績があがっている野生鳥獣の追い払い用花火を1人20本程度を無償で渡し、活用してもらう対策を示唆。800本分の予算を確保するという。火薬量の関係から講習を受ける必要があり、希望者に、9月2、3日にいずれも午前10時から1時間程度、町若者広場グラウンドで開く講習会への参加を呼びかけた。
 さらに猟友会に巡回を打診している段階で、一日なのか半日単位か、何班態勢で週に何回見回れるかは今後の話し合いで決めていきたい意向。松本町長は「追い払い花火、猟友会巡回の2本立てでやっていきたい。入ってくる獣を追いやって、収穫期が終わった後は、しっかりと捕獲。猟友会の皆さんには何班かにわけて、地域巡回してもらう予算も十分、応じたい」と力を入れる意向を示した。


ニホンザル行動域調査報告会
26、27日 町中央公民館

 会議ではニホンザル行動域調査報告会を開催することも報告。26、27日のいずれも午後7時から、町中央公民館で開く。
 GPS(全地球無線測位システム)機能をもった首輪を装着して調べたもので、行動範囲と個体数結果などを説明する。だれでも参加でき、町担当課は「現状を知ってもらうことが大切。都合のつく、いずれかの日に出席していただければ」としている。
 問い合わせは町産業建設課(電話63・3806)へ。


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「おんぱく」43日間、無事閉幕 御坊駅でちびっ子駅員活躍 〈2019年8月20日〉

2019年08月20日 08時30分00秒 | 記事

切符回収など駅員の仕事を体験する子ども


 7月7日から御坊市、日高郡全域を舞台に開催していた地域活性イベント、御坊日高博覧会「御博(おんぱく)」は18日、閉幕した。5回目の開催とった今年は43日間にわたり「ありそうでなかったもの」をテーマに新企画や楽しい催し盛りだくさんの45の体験型交流プログラムを提供。県内外の多くの参加者に〝熱い夏〟を届け、御坊・日高地方の魅力を存分にアピールした。

 前日17日にはJR御坊駅で「駅員さんのおしごと体験&プチ旅行」のプログラムが行われ、6組13人の家族連れらが参加した。御坊駅に集合した一行は、新型の普通車両に乗ってクイズなど楽しみながら紀伊田辺駅までプチ旅行。駅では運転シミュレーターで運転士気分を味わったり、切符づくりなど楽しんだ。
 特急くろしおで御坊駅に戻ってからは、制服を着て駅員の仕事を体験。ちびっ子駅員らは、構内アナウンスに挑戦し「2番線乗り場に参ります電車は13時33分発、普通電車、和歌山行きです」などと原稿を読みちょっぴり緊張気味。改札では下車した乗客から切符を回収し、乗客らはちびっ子駅員のかわいい仕事ぶりに目を細めていた。
 野口小1年の小森匠君は「電車が大好き。運転(シミュレーター体験)や切符づくりができてとても楽しかった。将来は新幹線の運転手になりたい」と声を弾ませた。
 おんぱくは御坊、日高地方の有志でつくる御坊日高博覧会実行委員会(谷口光実行委員長)の主催。45の体験型交流プログラムのほか、前夜祭やオープニングイベント、御坊・日高の味が堪能できる御博レストランなども実施した。


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御坊市温暖化対策 前年度比減も3年連続目標未達成 日ごろの努力限界 新庁舎に期待 〈2019年8月18日〉

2019年08月18日 08時30分00秒 | 記事

節電対策に努めるも3年連続で目標達成ならず


 御坊市は、第2次地球温暖化対策実行計画(平成23年度~令和2年度)の平成30年度実績をまとめた。22年度実績を基準とした温室効果ガス総排出量(二酸化炭素換算)の削減目標を「7%削減」に設定し、27年度まで5年連続で目標をクリアしたが、28年度から発電実態に即した算定基準に改訂したことから一転して3年連続増となり、目標達成は難しいのが実状。老朽化した現庁舎での対策は限界にきており、省エネ対策が格段にレベルアップする新庁舎が対象になる次期計画で取り組みを一層促進させる考え。

 実行計画は市役所や教育委員会、水道事務所、消防本部の各公共施設で地球温暖化の要因となる二酸化炭素の主な排出原因である電気や燃料使用量の削減に向けた課題や対策をまとめている。第2次計画は平成22年度の温室効果ガス総排出量2303トンを基準に「7%削減」を目標に定め、電気やガソリン、灯油、水道使用料など9項目で節減に努めている。
 23年度から5年間は目標の7%削減を達成していたが、28年度から排出量算定に用いる排出係数を関電の発電実態に即した係数に改訂。これまでは基準年度の平成22年度の係数で固定していたが、原発がフル稼動していた時の係数のため、福島第一原発事故以降の実態に即しておらず、国や県に準じ前年度の発電実績に基づいて算出される係数に変えた。
 この係数で算出すると28年度は7・2%増、29年度は猛暑や寒冷の影響で21・1%の大幅増となり、目標に遠く及ばなかった。30年度は温室効果ガス排出量は2338トンで、基準の22年度に対して35トン増、1・5%増に抑えたが、3年連続で7%減の目標はクリアできなかった。市環境衛生課は「目標は達成できなかったが、電気使用量は大幅に削減でき、職員の意識は高まっている」とした。
 蛍光灯の本数を減らしたり、昼休みなど不要の電気消灯、学校教育施設や社会教育施設の照明をLED化など節電対策を続けているが、老朽化した現庁舎での取り組みは限界、学校施設に空調が整備されたことで電気使用量が増えると予想されるため、今後も目標達成は厳しい模様。令和3年度に改定し、4年度からスタートする第3次計画は、さまざまな省エネ対策を取り入れる新庁舎が対象になるため、同課は取り組みが促進できると期待している。


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台風10号、400ミリ超の豪雨 日高川で氾濫危険水位超える 早藤(日高川町)で堤防あわや決壊 〈2019年8月17日〉

2019年08月17日 08時30分00秒 | 記事

増水で日高川の堤防が崩れて一時は決壊の恐れも(日高川町早藤)


 15日に四国から中国地方を縦断した大型台風10号の影響で、日高地方も午後4時ごろから時間雨量が20ミリ超の雨が16日午前2時ごろまで降り続き、日高川上流部の日高川町寒川や椿山ダムでは同時間帯だけで約300ミリに達した。椿山ダムの放流量は最大で1700トン(毎秒)を超え、日高川町の松瀬橋(早藤)の川辺観測所と川原河観測所では、堤防の決壊等による氾濫から避難勧告等を発令する目安の「氾濫危険水位」に達した。松瀬橋下流では日高川の堤防が崩れ、一時は決壊の恐れも高まった(2面に関連)。

 大型の台風10号が四国付近の豊後水道を北上したことに伴い、東側に広がる台風外側の雨雲が日高地方にかかり続け、午後4時ごろから雨脚が強まり、全域で時間雨量が20ミリを超えた。激しい雨は16日未明まで降り続き、日高川町初湯川の椿山ダム付近などでは断続的に40ミリを超える雨量となり、同町坂野川では午後6時までと午後8時までの1時間に50ミリに。海岸部の由良町でも午後5時までの1時間に51ミリを記録した。
 14日からの累積雨量は、日高川町の八斗蒔で494ミリ、椿山ダムで462ミリ、寒川で455ミリ、坂野川で432ミリなど400ミリを超えた。椿山ダムへの流入量は15日午後9時に1500トンを上回り、同時刻から放流量も1000トンを超えた。16日午前2時ごろには流入量が約2500トンに達し、同時刻から午前6時までの放流量が約1700トンを超えた。放流量が増加した影響で午後10時には松瀬橋の川辺観測所で6・4メートルの氾濫危険水位を超え、日高振興局と和歌山地方気象台が、避難勧告等発令の目安となる警戒レベル4相当となる「氾濫危険情報」を発令し、日高川町はじめ御坊市、美浜町に対して日高川の堤防決壊等による氾濫への注意を呼びかけた。


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25日に産湯海水浴場で納涼夏祭り 〈2019年8月15日〉

2019年08月15日 08時30分00秒 | 記事

夏の思い出作りにご来場を、と呼びかける金﨑部長


 日高町商工会青年部(金﨑守哉部長)は25日、産湯海水浴場で納涼夏祭りを開く。子どもに人気の恒例「ゆかたコンテスト」とともに、3回目の今年は新しく音楽ライブも取り入れたほか、水風船爆弾キャッチゲーム、芸人トークライブなど盛りだくさん。同部は「夏休み最後の思い出作りにご来場ください」と呼びかけている。

 商工会青年部は「ひだかニッコリゆかたフェスタ」を11年間開いてきたが、地域振興へ新しく発展させようと、中紀随一の美しさを誇り、地域の観光資源である産湯海水浴場の有効活用に着目。同海水浴場海の家を運営する町地域振興(株)(山田理司社長)も快諾し、平成29年に初めて納涼夏まつりを実施。今年も海水浴場営業最終日の25日に午後3時から8時までで計画した。
 開会後、ステージイベントでは御坊に居てます芸人の「42号線」がトークライブ、4時からの水風船爆弾キャッチゲームは投げ手、受け手の2人ペアで募集し、あらかじめ設定した距離から決めて投げてもらい、キャッチ。割れなければ景品がもらえる。
 今年新しく取り入れた音楽ライブは、5時20分からで野尻悠貴さんと「THE DoshaBrieS」の2組が出演。「ゆかたコンテスト」は6時15分から予定し、浴衣や甚平を着た来場者の中から希望者を募り、例年、舞台に上がってアピールポイントの紹介などをしてもらうことで審査。青年部長賞、元気で賞、キュートで賞などを贈る。
 このほか、模擬店は射的、スーパーボールすくい、当てもの、焼きそば、フライドポテト、焼きとうもろこし、たまごアイス、海鮮焼き、ベトナムコーヒー、ジュースなどを用意。フィナーレのミニ花火は7時15分ごろからだが、「ゆかたコンテスト」終了次第でスタート。浜辺の一角に打ち上げ花火を設置して、駐車場側から見てもらうようにする。
 来場者にはもれなく粗品をプレゼント。同部は「子どもたちのために夏の思い出作りにと、イベントを考えてきており、今年も楽しめる催しを取り入れました」と呼びかけている。
 問い合わせは、町商工会(電話63・3611)へ。


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女子更衣室にカメラ、教諭逮捕  稲原小(勤務先)で盗撮目的の疑い 〈2019年8月14日〉

2019年08月14日 08時30分00秒 | 記事

カメラが設置されていた女子更衣室


 勤務先の印南町の公立小学校の女子更衣室に盗撮目的で置時計型カメラを設置したとして、御坊署は12日、御坊市の教諭の男を県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した。男は「置時計として置いただけで、盗撮するつもりはなかった」と盗撮目的については否定する一方で「別のカメラで撮影した」とも供述しており、御坊署は余罪の有無についても調べている。

 逮捕されたのは、御坊市藤田町吉田、稲原小学校教諭、山本真照容疑者(27)。御坊署によると、山本容疑者は先月7月1日ごろ、勤務する小学校の体育館の女子更衣室の棚に盗撮する目的で、置時計型カメラ1台を設置した疑い。
 この置時計型カメラは、デジタルタイプで無線でインターネットに接続できる環境などがあれば、遠隔で撮影や録画などの操作ができるもの。通常は、自宅の防犯用などに使われるという。7月中旬ごろ、御坊署に匿名の男性から「小学校の児童が着替えている場所に隠しカメラが設置されていると聞いた」との情報提供があり、署員が学校関係者などに事情を確認したところ、山本容疑者が浮上。その後の取り調べで設置したことが分かった。
 設置されていたカメラにはデータはなかったが、山本容疑者が所持していたマイクロSDカードに盗撮したとみられる画像が残っており、別のハードディスクには消去されたとみられるデータもあったという。山本容疑者は、盗撮目的については否定する一方で「別のカメラで撮影した」とも供述していることから、御坊署は余罪の有無に調べている。


「信頼損ない申し訳ない」
児童の心のケアを第一に対応

 山本容疑者は平成29年度に同校に赴任、3年目だった。同校では逮捕を受けて12日夜に緊急の保護者会を開き、逮捕事実などを説明し陳謝した。同校によると、カメラのスイッチがオフだったことやカメラを含め私物のパソコンも含めて確認するなど調査したが画像などは見つからなかったことや本人が否定したこともあり7月18日に保護者会を開いて事実を説明。しかし、完全に疑念が払拭できない-との声もあり、調査に限界があることから御坊署に調査依頼していた。稲原小の山本惠作校長は、終業式に児童に「心配しないで」と言っていたとし「子ども達、保護者、地域住民の信頼を大きく損なうことになり本当に申し訳ありません。子どもの心のケアを第一に対応し、授業などに支障が出ないよう全力を挙げて取り組みたい」と話し、山本容疑者については「子どもに優しく、休憩時間には子どもと遊ぶなど気さくな先生だった」とした上で「信じていただけに裏切られた思いだ」と唇を噛んだ。
 平尾潔司教育長は「教員の不祥事によって児童、保護者、地域住民、町民の皆様の信頼を大きく損なうことになり深くお詫び申し上げます。児童の心のケア、安心を第一に考え対応していきたい。二度とこのような不祥事が起こらないように服務規律の遵守と綱紀粛正の徹底を図り、信頼回復に努めてまいりたい」と陳謝した。


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大規模氾濫減災協 想定最大規模(千年以上に 1回)洪水浸水区域図 管内4水系別 今年度中に作成公表  〈2019年8月11日〉

2019年08月11日 08時30分00秒 | 記事

協議会で県や市町が取り組み状況を報告


 県と管内7市町、国交省近畿地方整備局、和歌山地方気象台で構成する「日高地域における大規模氾濫減災協議会」は、9日に日高振興局で開き、昨年度策定した令和3年度を目標にした「減災に向けた取り組み方針」に基づく構成団体の取り組み状況を報告。「洪水時の逃げ遅れによる人的被害ゼロ」実現をめざし、県が新たに管内4河川水系を対象にした想定最大規模降雨の洪水浸水予想区域図を今年度中に作成・公表し、それに基づき市町がハザードマップを作成するなどハード、ソフト両面から必要な対策を推し進める。

 全国各地で毎年のように豪雨や台風などで大きな被害が発生し、国の水防災意識社会再構築ビジョン、水防法等が一部改正されたのを受け、平成29年7月に協議会を設立。県が7市町に現状と課題をヒアリングし、昨年8月の協議会で令和3年度までに達成すべき減災目標や取り組み方針を策定。「水害に強い地域をつくるための水防災意識の更なる向上と、現在及び将来世代に確実に普及、継承する」を減災目標に「洪水に対する意識の啓発及び普及」「避難時間の確保」「迅速、的確な行動の備え」を柱に掲げている。
 取り組みの大きな柱の一つ、想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域図は県が洪水予報河川の日高川、水位周知河川の印南川・切目川・南部川の4河川水系別に作成中。想定最大規模は「1000年以上に1回の割合で起こる洪水」を想定しており、浸水エリアは広範囲に及ぶと予想され、今年度中に作成を終え、公表する。由良川は水位周知河川に指定されていないため、町の要望を受け、今後、指定を含め作成を検討している。
 4河川水系の洪水浸水想定区域図が公表されれば、それに基づき御坊市、日高町、美浜町、印南町、日高川町、みなべ町が関係する河川水系のハザードマップを作成し、住民に配布する。浸水範囲や浸水深を色分けし、分かりやすく表示することで利活用されるハザードマップをつくり、防災意識を高めるとともに家庭、地域での避難対策に役立ててもらう。
 令和3年度を目標に7市町が災害時の応急対策活動の相互応援に関する協定書に基づく具体的な広域避難計画の検討をするほか、想定最大規模の浸水に対する地域防災計画における被災者支援の見直し、防災行政無線のデジタル化、防災用資機材倉庫の整備などに取り組んでいる。従来から行っている避難場所等を周知する標識・案内板・誘導灯の設置や自治会単位での啓発活動、河川水位の情報提供、水防資機材の整備なども充実させている。


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全日本学童女子野球 熊代まなさん、土塀千聖さん、笹未羽さん、梶原のんさん、石方由真さん 和歌山選抜準Vに投打で貢献  〈2019年8月10日〉

2019年08月10日 08時30分00秒 | 記事

メダルをかけ準優勝盾、表彰状を手にし喜ぶ笹さん、熊代さん、梶原さん、石方さん、土塀さん(左から)


 学童女子野球日本一を決めるNPBガールズトーナメント2019全日本女子学童軟式野球大会が愛媛県松山市の坊ちゃんスタジアムを主会場に2日から8日まで開かれ、日高地方の熊代まなさん(内原6年)、土塀千聖さん(同)、笹未羽さん(同)、梶原のんさん(湯川6年)、石方由真さん(由良6年)がメンバー入りしている県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」(メンバー19人)が準優勝した。5人全員が試合に出場し準優勝に大きく貢献した。

 7回目の今大会には全国から42チームが出場しトーナメント戦で競った。昨年初勝利を上げ準優勝し、初優勝をめざして臨んだ和歌山ハーモニーズは1回戦をサヨナラ勝ちで劇的勝利を上げると2回戦は10-2で圧勝。3回戦は6-5で逆転勝ちを収め、4回戦は10-6で勝ち上がり、準決勝は沖縄代表を7-4で下して決勝へ。決勝で大阪代表に4-14で敗れ優勝を逃したが2年連続の準優勝と健闘。
 土塀さんは2回戦、4回戦、決勝の3試合に先発するなど全試合フル出場。決勝以外の5試合で安打を放ち5割近い打率をマーク。梶原さんも3試合に登板するなど全試合フル出場、準決勝、決勝で2安打を放つなど投打に活躍。笹さん、熊代さんも全試合に出場。笹さんはフル出場で4安打、熊代さんは決勝で初安打を放ち勝負強さを見せた。石方さんは決勝での代打出場だけと出場機会は少なかったが大きな声で応援してチームを支えた。
 5人は準優勝を喜ぶとともに土塀さんは「全国大会に出場できてうれしかった。みんなと一丸となってプレーできた。優勝できなかったけど悔いなくできました。これからも野球を頑張りたい」、笹さんは「初めての全国大会だったけど、みんな一丸となって試合ができてよかった。すごい球場で野球ができてうれしかったです。これからも野球を楽しんで頑張りたいです」、梶原さんは「6日間貴重な体験をすることができました。立派な球場で投げて、打って、走って、とても楽しかった。決勝まで一緒に戦った監督、コーチ、チームメートには感謝しています。この経験を生かしてもっともっと活躍していきたいです」、熊代さんは「去年の成績を超えられなくて悔しかったけど、全国大会でここまでこられたことはうれしいです。舞台が大きくて初戦は少し緊張しましたが、素敵な経験になりました」、石方さんは「決勝は残念だったけど良い経験ができた。これからも野球を頑張っていきたいと思います」と話した。


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公共交通研究会 「乗る習慣」お出かけツアー推奨 バス利用 管内住民が意見交換  〈2019年8月9日〉

2019年08月09日 08時30分00秒 | 記事

公共交通利用で住民代表らが意見交換


 県は7日、日高振興局別館で昨年度から始めた地域公共交通研究会の今年度1回目を日高地方で初めて開き、管内の住民代表9人と市町担当者10人が出席。地方の路線バス廃止が進む中、今ある路線を維持するには「地域が支えるしか手はない」との専門家の講演を聞いた住民代表から「老人会でイベントを考えたい」「モデルコースをつくってほしい」との意見が出され、専門家は「まず乗ることが大事」と、乗るきっかけづくりで行政が地域を巻き込んだ「お出かけツアー」を実施するよう促した。

 国交省和歌山運輸支局担当者は「地方の乗合バスは窮地に追い込まれている。路線バスがあるのは恵まれた地域。今ある路線を維持するため、乗ってもらうことが大事」、県総合交通政策課担当者は「県内で過去10年間に406・2キロの路線が廃止された。このままでは本当に必要な時に身近な公共交通がなくなってしまう。地域住民、行政、バス事業者が一体となって公共交通に乗る工夫など話し合ってほしい」と話した。
 続いて立命館大学衣笠総合研究機構客員協力研究員の井上学氏が講演で「これからは地域住民が頑張って乗る地域、汗をかく地域に補助が出される。今ある路線を維持するには地域がしっかり支えるしかない」と話し、日ごろからバスに慣れ親しみ、乗る習慣をつけることが大事と強調。和歌山大学経済学部教授の辻本勝久氏も「月1回でもいいからバスや電車を使い、乗る習慣をつけ、公共交通を使いこなせるようになってほしい」と助言した。
 このあと、行政担当者、住民代表が3つのグループに分かれて意見交換。住民から「バスで病院や買い物に行くモデルコースをつくってほしい」「老人会で年何回か、バスを利用したイベントを考えたい」との意見に井上氏は「いいことだ」と述べた上で「まずは行政で乗るきっかけをつくってほしい。それぞれの市町で元気な高齢者を巻き込んだ『お出かけツアー』を企画し、予算をつけて実施してほしい」と推奨した。
 ほかにも「バス停から自宅まで荷物を持つのがしんどい」「生活行動の範囲は市町の域を超えている。御坊広域圏で取り組む必要がある」「御坊広域圏に病院が多いというのを強みにした取り組みも考えるべき」「バス停のないところでも乗り降りできるようにしてほしい」「物も一緒に運べるようにしてはどうか」「まちのにぎわいの中心地が変わっている。ルートもそれにあわせて変えてほしい」などの意見があり、辻本氏は「改善するにはどうしたらいいか、知恵を出し合い、考えてほしい」と話した。


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高速道路4車線化 有田印南 令和3年末完成へ順調 印南田辺 国に早期事業認可要望 〈2019年8月8日〉

2019年08月08日 08時30分00秒 | 記事

有田~印南間は令和3年12月完成へ着々(写真は御坊IC付近)


  近畿自動車道紀勢線有田南紀田辺間整備促進協議会(会長・柏木征夫御坊市長)は6日、御坊市役所で令和元年度総会を開き、沿線の日高、有田両地方、田辺市の12市町長と議会議長が出席。有田~南紀田辺間の4車線化事業は有田~御坊間(湯浅御坊道路)19・4キロ、御坊~印南間9・8キロがともに令和3年12月完成に向け、土工・橋りょう工事が全面展開し、沿線各所では目に見えて工事が進んでいる。残りの印南~南紀田辺間17・4キロは逐次区間として施工しているが、工事スピードを上げるため、国に早期事業認可を要望することを決めた。

 有田~御坊間は川辺ICのフルインター化とあわせて施工中。日高川町域は最も早く着工した川辺第一トンネル(2641メートル)が昨年10月に貫通し、内部の覆工も間もなく終わる。川辺ICフルインター化を含む川辺工事(4・5キロ)は橋梁下部工事43基中、7基完了、29基施工中。川辺第二トンネル(550メートル)は今年6月に貫通し、覆工に入る。
 御坊市域は御坊ICを含む野口高架橋ほか2橋工事(1・1キロ)は野口高架橋下部工事25基中、21基完了、4基施工中。御坊ICオンランプ橋下部工事4基中、2基完了、1基施工中。日高川橋下部工事5基中、4基完了、1基施工中。上部工事も順次進めている。
 広川町域は柳瀬トンネル(133メートル)が今年7月に貫通し、鳥松山トンネル(1840メートル)井関トンネル(726メートル)をはじめ橋りょう下部工事など施工中。湯浅町域、有田川町域も橋りょう下部工事などが進んでいる。
 御坊~印南間は平成28年6月に国から正式な事業認可を受け、昨年度から順次工事発注。御坊南ICを含む御坊トンネル、塩屋トンネル、青垣内山トンネル、北塩屋高架橋、尻掛橋があり、塩屋トンネル、青垣内山トンネルは盆明けに着工する。湯浅御坊道路と同時完成をめざしている。
 残る印南~南紀田辺間は国の正式な事業認可が下りておらず、交通安全対策・渋滞緩和対策としてみなべICや印南IC合流部周辺で付加車線(2車線)を設置する逐次事業として施工中。印南町域は印南トンネル工事(405メートル)が完成済み。橋りょう上部工事は4橋中、3橋で着手中。みなべ町域は橋りょう下部工事44基中、37基完了、7基施工中。上部工事は3橋中、2橋で着手。今後、全線で工事を本格化させるため、総会で国に早期事業認可を求めることを決めた。
 総会で柏木市長は「印南までは令和3年12月完成をめざし、着々と工事が進んでいる。田辺までの4車線化、紀伊半島一周の早期完成をめざし、手綱を緩めることなく頑張りたい」とあいさつ。要望活動など事業計画、予算を承認し、役員改選で全員を再選した。


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