建設現場地中から見つかった寄せ書きなど記念の品々
12日午後3時ごろ、御坊市新庁舎建設現場の地中からプラスチック製箱形の容器が見つかり、現場作業員から連絡を受けた市財政課職員が中身を確認したところ、34年前の昭和62年4月19日に御坊ローターアクトクラブが埋めたタイムカプセルと分かり、同クラブ事務局に連絡して引き渡した。当時のメンバーの一人は「埋めたのを覚えている。懐かしい。みんなで集まって中身を確認したいですね」と話していた。
市財政課職員によると、庁舎前駐車場の中央付近で作業中の重機が土を掘り起こしていたところ容器を発見。この際、容器のふたは壊れたものの中身は無事だった。容器の中には複数のビニール袋に入れられた寄せ書き、昭和62年4月19日付の本紙やスポーツ紙、全国紙、写真類、カセットテープ、封を開けていないウイスキー、資料類などが入れられていた。
湿気等で腐食しているものもあるが、寄せ書きや新聞などはほぼ当時のままの状態。寄せ書きには「御坊ローターアクトクラブ」「15周年記念 昭和62年4月19日」と書かれ、当時のメンバーやOB、県内外のローターアクトクラブメンバー、玉置修吾郎・元市長らのメッセージが書かれ、30年後の2017年(平成29年)に開けるような内容のメッセージもあった。
当時の本紙を調べると、昭和62年4月19日に御坊商工会館で創立15周年記念式典が開かれ、庁舎前駐車場でウバメガシを植樹したことが報道されており、この際に出席者で寄せ書きしたものをタイムカプセルに納めたようだ。その後、平成16年の市政施行50周年記念事業で庁舎前駐車場がリニューアルされ、当時と様子が変わったこともあり、タイムカプセルの存在が忘れ去られていたのか。
寄せ書きに名前があった当時のメンバーに話を聞くと「タイムカプセルを埋めたのは覚えている。埋めた場所が分かるように石柱も建てた思うが、その後、駐車場がリニューアルされた時に掘り起こされてなくなっていたと思っていた。まさか出てくるとは。懐かしい。納めていたウイスキーを開けてみんなで飲みたいですね」。別の人は「寄せ書きの字は確かに私の筆跡。当時はOBとして出席したと思うが、寄せ書きを書いたのも、埋めたのも覚えていない。一度実物を見てみたいです」と話していた。
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