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マスターズ甲子園予選に御坊商工(紀央館)と日高中津両校出場へ 〈2018年1月31日〉

2018年01月31日 08時30分00秒 | 記事

 高校野球のOBがチームを編成し、甲子園を目指す全国高校野球OBクラブ連合主催の「マスターズ甲子園」に、今年初めて和歌山でも予選が開かれることが決まり、管内から旧御坊商工OBを中心にした御坊商工・紀央館チームと日高中津分校チームが出場する。昭和56年の選抜8強の御坊商工、平成8年に分校史上初の選抜出場を果たした日高中津OBメンバーらも出場予定で、甲子園を沸かせた往年の名選手たちが再び夢の甲子園を目指す。

 マスターズ甲子園は、プロや社会人、大学の現役選手を除く全国の高校硬式野球OB・OG(部長や監督、マネージャーも含む)が世代を越えて出身校別に同窓会チームを結成し、再び甲子園を目指して戦う大会として、平成16年に大会事務局を設立。同クラブ連合会に加盟する学校を対象に、同年から第1回大会が始まり、各都道府県の予選には8チーム以上が参加し、甲子園で行われる本大会に出場するチームを選ぶ。今年で15回目を迎えるが、これまで和歌山の出場はなかった。試合は、5回まで34歳以下、6回以降は35歳以上の選手が出場するなどの特別ルールがある。
 初開催の和歌山県予選には、御坊商工・紀央館、日高中津両チームはじめ桐蔭や向陽の伝統校、市和商、箕島など12チームが出場。5月19日から上富田町スポーツパーク野球場で予選リーグ戦を行い、御坊商工が箕島、田辺と、日高中津が新宮、向陽と対戦し、予選リーグを突破した4チームによる準決勝と決勝が紀三井寺球場で行われる。甲子園で行われる本戦の第15回大会は、11月10日と11日の2日間で8試合を行い、地方予選を勝ち抜いた16チームが出場。和歌山県代表は11日の第4試合で徳島県代表と対戦することが決まっている。
 管内から出場するのは御坊商工・紀央館と日高中津OBチーム。御坊商工チームは、昭和56年の甲子園出場時のエースで和歌山市議の薮浩昭さんの呼びかけで、捕手を務めた羽佐吉史さん=御坊市=が監督、1学年上で薮さんともバッテリーを組んだ高木秀明さん=美浜町=が責任者を務めてチームを編成。元巨人の槙原投手擁する大府(愛知)を下した往年のメンバーも出場を予定している。責任者の高木さんは「御坊商工のユニフォームを着て、もう一度甲子園という夢を見られることがうれしい。楽しみながら甲子園を目指したい」と話す。
 一方の日高中津は、同校監督を務めた細峪規良さん=和歌山市=が責任者を務め、監督は未定だが、分校前監督の垣内邦夫さん=有田川町=らの名前も候補に挙がっている。出場メンバーには、平成8年に分校史上初の選抜出場を果たした甲子園組をはじめ今春卒業する部員までのOBに出場を呼びかけており、5月の予選に向けて練習や両チームの練習試合などを行って夢の甲子園出場を目指す。責任者の細峪さんは「分校野球部OBが世代を超えて再び甲子園を目指せることは楽しみ。多くのOBに出場してもらい、夢を追いかけたい」と、現役時代にかなわなかった夢実現に期待を寄せている。


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