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熊野古道語り部の会がウオークイベント、日高地方多く盛り込み12コース 〈2018年1月18日〉

2018年01月18日 08時30分00秒 | 記事

語り部と歩く熊野古道紀伊路130キロを
PRするチラシ


 県下で組織する熊野古道紀伊路語り部の会(柴田雄蔵会長)は、3月から来年4月までの1年以上にわたる長期スパンで「語り部と歩く熊野古道紀伊路130キロ」と題した全12コースのウオークイベントを開く。最近のバスを活用したウオーキングコース減少から、少数でも催せる歩いてのコースで、語り部次代継承へも同会が独自で企画。日高地方は全コースのうち半分で組み入れられるほどで、同会では地域振興にも役立てばとしている。

 同会によると、例年は旅行会社が入り、バスを使ってのウオーキングコースで行っていたが、バスに乗る人数がそろわないと採算面から催行できないことも多く、ウオーキングイベントの機会が少なくなってきたという。同会では会員の高齢化が進む中、新しい世代も入ってきており、イベント回数を増やしていくことで次代への継承も重要とするほか、史跡紹介等での地域振興からも同会自らの企画を決めた。
 和歌山市(布施屋)から田辺市(闘鶏神社)の間で駅から駅の便利なコースにしてバスを使わない歩行ルートで、これまで20人以上が多かったが、最少催行人数を10人と少なめに設定。月に1コースで2回開催するペースで開くが、7、8月はなく、来年4月までの長期にわたる。
 第1回は3月14日と17日で午前9時20分にJR布施屋駅に集合した後、川端王子や旧中筋家住宅など約7・5キロコースを巡り、和歌山電鐵伊太祈曽駅で解散。申し込み締め切りは2月28日。第2回は4月14日と18日で和歌山電鐵伊太祈曽駅に午前9時30分に集合し、奈久智王子、春日神社など約11キロコースを歩き、JR海南駅で解散。申し込み締め切りは3月31日。
 日高地方は第6回から第11回までの間に多く盛り込まれており、詳細はこれからだが、日高町の原谷石畳や御坊市の塩屋王子神社などのほか、熊野古道では珍しい、海を一望できるスポットがある印南町からみなべ町では、切目王子神社や有間皇子結び松記念碑などもあり、紀州鉄道西御坊駅も活用。このように第5回まで詳細を企画し、第6回以降は日時と距離だけが決まっているが、総行程は130キロに上る。
 幅広い世代へ参加を呼びかけるため、同会のフェイスブックも立ち上げ、催行2カ月前からコースの詳細をアップ。全コースで事前研修を行う予定でベテラン語り部の現地確認とともに新人への経験も積ませたいという。同会は「1回の人数が少なくとも熊野古道でのウオーキングを希望する人は多い。史跡を知ってもらうためにも多く企画させてもらった。経験豊富な語り部が案内します」としている。
 どの回からでも自由に参加できるが事前申し込みが必要。各コースとも参加費1000円で申込方法はフェイスブックにメッセージを入れるか、参加希望日や住所、氏名、性別、年齢、電話番号を記載して同会のファクス0738・63・2639へ送信するか、ハガキで郵便番号649-1201、日高町原谷106楠山公一さんへ送ること。


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