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日高川町議選告示まで3カ月も動きなし 〈2018年1月19日〉

2018年01月19日 08時30分00秒 | 記事

 4月30日に任期満了の日高川町議会議員選挙(定数12)は、4月17日(22日投開票)に告示されるが、3カ月を切った現時点で新人の名乗りはなく、立候補を予定しているのは現職11人だけで定数に満たない状況が続いている。今期限りで勇退する現職の井藤清氏(70)=三百瀬、4期=の地元・三百瀬で後継者擁立、議員空白区の江川や旧町村で最も現職が少ない中津などで新人擁立をめざす動きがあり、最終的に無投票では治まりそうにないが、前回同様に新人擁立が難航している。

 現職では井藤清氏が勇退の意向を固め、残る現職11人は立候補の見通し。井藤氏の引退を受けて地元の三百瀬では後継者擁立に動いているが、先の初集会では新人の具体的な話もなかた。地元関係者は「この時点で名前が出てこないのは、容易でないということだが、最後まで可能性を残して進めていきたい」と話す。有権者の約6割を占める川辺地区では、平成15年以降、議員不在が続く江川区で擁立を模索する動きが続いていたが、こちらも「現時点では手を挙げてくれる人が居ない。何とか地元から議員を擁立したいが、難しい状況もある」と、ややトーンダウンしている。
 このほか、4年前に現職2人が引退した中津地区では、現職が旧3町村で最も少ない2人。中心地の高津尾区や川中、子十浦地域に保守系議員がなく、水面下で新人擁立を目指す動きがある。美山では寒川区でも議員が不在となったため、これら議員空白地域の動きも注目されそうだが、いずれの地域でも新人擁立に苦悩が続いている。
 同町議選は、平成23年の6月定例議会で定数を4人削減して「12」にする議員定数条例の制定案を議員発議で提案。前回が定数削減後初の選挙となったが、川辺で1人、中津で2人、美山で1人の現職が引退。現職4人が勇退する一方で新人の出馬は1人だけにとどまり、定数を1人超過する低調な選挙となった。今回は、定数12で行われる2度目の選挙だが、前回同様に大きな争点が見当たらない。
 昨年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は、8507人(男性3959・女性4548)。川辺地区5336人、中津地区1718人、美山地区1453人。前回選挙前の4月の登録者数は8713人で約200人減少している。川辺は微増、中津と美山は約100人減っている。
 立候補を予定している現職は次の各氏。敬称略。
 伊奈禎胤(61)=無・小熊=▽入口誠(59)=無・平川=▽熊谷重美(71)=無・山野=▽小畑貞夫(61)=無・皆瀬=▽龍田安廣(61)=無・船津=▽原孝文(61)共・坂野川=▽堀辰雄(65)無・土生=▽堀江才二(63)=無・若野=▽山本喜平(62)=共・初湯川=▽山本啓司(56)=無・和佐=▽吉本賢次(71)無・皆瀬=。


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