ご当地鍋日本一決定戦の
「ニッポン全国鍋グランプリ」をPRするポスター
前回、常に長蛇の列ができた日高町の天然クエ鍋ブース
日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長・松本秀司町長)は、27日、28日に埼玉県和光市で開くご当地鍋日本一決定戦の「ニッポン全国鍋グランプリ」に日高町の天然クエ鍋で出場する。全国各地から、ご当地鍋が出場してメディアへの露出度が高いグランプリで、日高町でも広くPRしようと、2年ぶりに参戦し、今年は前回の倍の鍋を用意。高級魚としての注目度は高いと予想されるが、有力なチームがそろう中、関係者は頂点のグランプリを目指し、クエの町日高町の知名度を上げたいと意気込んでいる。
同グランプリは毎年1回開催し、今年で14回目。参加資格は国内食材資源・ご当地食材を加えたご当地鍋で、来場者投票で、グランプリは金の鍋賞、準グランプリは銀の鍋賞、3位は銅の鍋賞、4~6位の優秀賞を決めるほか、埼玉県知事賞、和光市長賞、審査員特別賞、協賛社特別賞などもある。全国各地のご当地鍋が販売され、毎年10数万人が来場する人気ぶりで、テレビなどメディアも多く入り、認知度が高い。
今グランプリには昨年優勝の「もちぶた炙りチャーシューバージョンとん汁」は出場しないため、チャンスとも見られるが、昨年準優勝、一昨年優勝の「牛すじシチュー鍋」が参加するほか、昨年上位入賞の「海のフォアグラ あんこう肝鍋」「牛すじぷるぷるこんにゃく鍋」など62チームが埼玉県和光市役所内「市民広場特設会場」にそろう。
同協議会は町商工会、町、町旅館民宿組合、町観光協会、町地域振興(株)、町海外観光客誘致委員会の代表らでつくり、国の地方創生推進交付金を受け「日高町シティプロモーション・海外観光客誘致事業」の一環でグランプリに参戦。取り組みは商工会が主体で、幻の魚と言われるほどのクエだが、できるだけ近海で獲れるものを用意するよう準備を進めている。
PRには絶好の機会で、一昨年に商工会、行政、民宿組合ら関係者でつくる日高町九絵の町づくり推進実行委員会(山田理司委員長)が「本場和歌山県日高町の天然クエ鍋」として初参戦して3位の銅の鍋賞を獲得。この時は1000食での出場で他の上位入賞チームと比べると、食数が少ない中での戦いだったが、常に約100人の長蛇の列ができるほどで、両日ともに午前中でほぼ完売する人気ぶり。今回は前回の食数が足りなかった経験を踏まえ、総重量270キロをメドに2000食を持ち込んで挑み、1杯500円で販売。前回活用した横断幕2種類を用意し「天然クエ鍋」と大きい文字でもアピールする。
前回の出場以降、食材宅配サービスを行う全国規模の「ヨシケイ」からクエ鍋をメニューにと依頼があったほか、クエを仕入れておきたいと東北方面の業者から問い合わせがあるなど注目度が高まってきている。取り組みの主体となる町商工会の山田会長は「毎年、どこが上位に来るかはわからないが、強豪がそろう中、優勝を狙いに行く。何よりクエの町、日高町の知名度を上げることが大切で、PR効果が大きい鍋グランプリだけに、クエ鍋の良さを知ってもらえるよう頑張りたい」と意気込みを話した。
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