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日高川町の寒川保育園が園児減少で休園、今春4月みやま保育園へ統合 〈2017年1月11日〉

2018年01月11日 08時30分00秒 | 記事

4月からみやま保育園に統合される寒川保育園


 日高川町は、少子化による園児の減少で今年度限りで寒川保育園を休園し、昭和43年の開園から50年目を迎える4月からみやま保育園に統合することを決め、10日から予定していた入園募集を停止した。昨秋、同園保護者会から久留米啓史町長に統合への要望書が出され、昨年末に開いた美山地区区長会などでも了承を得た。同保育園は、開園当初の42人を最高に園児が減少し、来年度は5人、2年後には2人の入園見込みとなっていた。

 市町村合併後、日高川町立保育所(園)は、かわべ保育所、なかつ保育所、みやま保育園、寒川保育園の4園で、ゼロ~2歳児を含む今年度の定員は、かわべが最大の240人、なかつが80人、みやまが57人、寒川が30人。このうち寒川だけが3~5歳児の受け入れで、平成29年度は定員を大きく下回る6人。平成30年度は5人、その翌年度には2人まで減少する見込みとなっている。 
 この現状を受けて、寒川保育園保護者会では、昨年10月に通園している園児の保護者や地元総区長、副区長全員の同意を得て久留米町長に「平成30年4月からみやま保育園への統合」を望む要望書を提出。町では、保護者全員と地元区長らの同意を重く受けて止めて統合に伴う通園方法、県への届け出時期などを含めて検討してきた。
 1月10日から新年度の入園募集が始まる中で、県への届け出の時期は問題なく、当面は「休園」の形で行うこととし、通園方法はコミュニティーバスや美山中学校への通学バスの利用などの案もあったが、バス会社との契約変更や運行時間の面から保護者が送迎する方向となった。
 美山地区長会では統合について異論は出ず、経過を説明した久留米町長は「総区長からも話を聞かせて頂いた。寒川に保育園がなくなると、今後も若い人が住んでくれなくなることを心配されていたが、今後さらに園児が少なくなる中で、保護者の皆さんが統合を望み、子ども達のことを考えれば仕方がない」との切実な思いを報告し、4月統合への理解と協力を求めた。
 寒川保育園は、昭和43年4月に寒川第一小学校下付近で開園し、開園当初は年中、年長の2クラスで最高42人の園児がいた。平成19年度には中学校統合で空き施設となった旧寒川中学校に園舎を整備し、平成20年4月から現地に移転した。


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