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小学生ぼうさいマップコンクールで入山クラブ(和田小)に防災大臣賞 〈2016年1月27日〉

2016年01月27日 08時30分00秒 | 記事

入山防災を学ぼうクラブの中西陽菜さん、中西晶萌さん、
椎崎りおさん、北裏穂香さん(左から)

防災担当大臣賞を受賞した三宝寺への避難路マップ


 日本損害保険協会など主催の「第12回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で、美浜町和田小学校の児童4人の入山防災を学ぼうクラブ「ひまわり探検隊」が作った防災地図が「防災担当大臣賞」を受賞した。高台にある寺への避難路の案内地図で、「高台に逃げる」をテーマにイラストで分かりやすく表現。避難路は色分けし、距離や時間など記し、防災に携わるまちの人の声なども掲載している。表彰式は23日に東京都内で行われ、表彰状が贈られた。

 コンクールは日本損害保険協会ほか、朝日新聞社、日本災害救援ボランティアネットワークが主催。子どもたちが楽しみながらまちの防災・防犯・交通安全に関する施設や設備など見て回り、マップにまとめる取り組みで、今回は全国588団体から2506作品が応募。このなかから、防災担当大臣賞など入賞9作品、審査員特別賞8作品、佳作100作品が選ばれた。
 入山防災を学ぼうクラブは、北裏穂香さん(6年)、中西陽菜さん(5年)、中西晶萌さん(3年)、椎崎りおさん(2年)がメンバー。地元の元教師、椎崎ひろ子さんが呼びかけた。4人は「ひまわり探検隊」として入山地区の合言葉「高台に逃げろ」をテーマに地域の防災について調査。山の中腹にある三宝寺を避難場所に選び、避難路の距離や特色、寺までの所要時間など事細かに調べ、寺の住職や防災ボランティア、消防団員らにも話しを聞き、地図にまとめた。
 地図は「にげろ!高台に めざせ三宝寺マップ」。透明シートを活用して標高10メートル以上の地域を表示。元気な人コース、最短コースなど5通りの避難路は分かりやすいようにそれぞれ色分けし、車で行ける、身体が不自由な人・お年寄り優先、一番早いが階段・急な坂、狭い上り道、手すりもあって安心など特徴を記している。ほか、川沿いで浸水の恐れ、山裾でがけ崩れの心配があるところなども明記。「命は自分で守ろう」「助け合いの心も忘れずに」など呼びかけ、山の高台にはヘリポートを設けるといった提言も盛り込んだ。
 インタビューコーナーでは地域の人の声を掲載。寺の住職からは境内に避難者を受け入れるためのテントを張るスペースがあることや避難時に井戸水を使えることなど学び、消防団員やボランティアからは人命を一番に考えていることや避難のために道の整備や草刈りをしていることなど聞き、地域のために尽くしている人たちがいることを知った。4人は実際に寺の井戸水を飲み、地図には「おいしかったけど、手押しポンプでくむのが大変だった」との感想をつづった。
 4人は受賞に「こんなにいい賞をもらえると思っていなかったのでとてもうれしいです」と笑顔。中西晶萌さんと椎崎さんは「とても楽しく調べることができました」と話し、北裏さんは「入山地区の防災について学ぶことができてよかった。いろんなことを知ることができたので、地域のために生かしていきたい」、中西陽菜さんは「私たちのことを考えて、いろんなことをやってくれている人がいることを知りました。調べたことを多くの人に伝えたい」と語った。


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