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管内トップ切り美浜、日高両町で成人式 〈2016年1月5日〉

2016年01月05日 08時30分00秒 | 記事

町長の言葉に耳を傾ける新成人ら(美浜町)

乾杯する新成人(日高町)


 美浜、日高、みなべの3町は4日、管内のトップを切って成人式を行った。美浜町で76人、日高町では92人が成人の仲間入りをし、振り袖姿やはかま姿で出席する新成人もいるなど会場は華やかなムードが漂った。式では首長や来賓が祝辞で新成人に対する期待の言葉を述べ、記念品を贈って成人を祝い、新成人代表が謝辞を述べた。10日は御坊市、日高川、由良、印南の各町で行われる。

 美浜町 中央公民館に新成人75人(男45・女30、対象者男46・女30)が集い、全員で国歌斉唱。森下誠史町長は式辞で、エルトゥールル号海難事故とイラン・イラク戦争勃発時のテヘラン日本人救出劇を描いた日本・トルコ合作映画「海難1890」になぞらえ、日の岬沖で海難救助中に殉難したデンマーク貨物船のクヌッセン機関長の逸話を紹介し「人と人とのつながりを大切にしてほしい。社会に出れば困難もあるが、正しい信念に従い真心を持って行動してください」と呼びかけた。
 鈴川基次町議会議長、坂本登県議の祝辞に続いて、新成人の田中健大朗さん(新浜)と立花亮帆さん(和田)が「誓いのことば」。田中さんは小学3年から高校3年までの野球漬けの日々や、大学受験に失敗したものの体育教師への夢を諦めず専門学校から大学に編入した学生生活を振り返って感謝を述べ「早く社会で少しでも貢献できるよう何事も一生懸命にやり、何が正しいかを模索しながらいろんなことに挑戦したい」。立花さんは、大学受験に失敗し浪人生活を経験したなかで、友人や家族の助けを改めて実感したことに触れ「みんなの思い出の一部となる建築物をつくり、一人でも多くの人が素敵な思い出をつくってほしい」と建築士になる夢を語った。
 若野公祐さん(吉原)が謝辞を述べた後、塩崎悠真さん(和田)と白井優佳さん(浜ノ瀬)の音頭で全員で乾杯した。
 日高町 町中央公民館で行い、対象者92人(男45・女47)のうち、63人(男35・女28)が出席した。
 尾崎稔副町長が出席者一人ひとりの名前を読み上げた後、松本秀司町長が昨年の紀の国わかやま国体ホッケー競技での男女総合1位の活躍をあげ「会場の日高町で準備や運営、チームの応援など、高校生はじめ町民の皆様の多くの方々に支えていただき、成功裏に終えました。この勇気と感動が混沌とした先の見えない社会を切り開く大きな力となる。激動進展する時代に立つ皆さんは、大いなる夢と果敢に挑戦する勇気を持ち、夢の実現に向かって失敗を恐れず、一度しかない人生を心豊かに歩んでいくことを念願しています」と式辞を述べた。
 松本町長が新成人代表の青貝里実さんに記念品を贈呈。新成人代表謝辞で鈴木健斗さんが「今後の責任の重大さを痛感しております。皆様から頂いた意義深い教訓を胸に刻み、社会という大会に胸を張って船出していきたい。自覚を新たに大人社会の一員として、ベストを尽くす所存ですので、よろしくお願いいたします」と述べ、両親や、恩師、地域の人々に感謝を伝えた。
 玉置雅巳・町校長会長(比井小校長)の音頭で、ノンアルコールのシャンパンで乾杯。その後、外に出て全員でスイートピーの種が入った風船を飛ばすバルーンリリースを行い、記念撮影した。


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