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改修の南山競技場(日高川町)に合宿殺到 〈2015年8月22日〉

2015年08月22日 08時30分00秒 | 記事

今月3~6日には約150人の高校生が
南山競技場で合宿を行った


 人工芝生化や全天候型舗装など、開場以来初の大規模改修を行った日高川町の南山陸上競技場に、改修後、県外からの合宿利用者が殺到している。陸上競技だけでなく、人工芝生化に伴って改修前は利用が少なかったアメリカンフットボールやサッカーなどでの利用もあり、夏休み期間中はほとんど空きのない状況が続いている。大阪府内から100人を超す高校生が数日間利用するなど、町内宿泊施設の利用増にもつながっており、経済面でも相乗効果が現れている。

 同公園初の大改修は、日高川町が平成25年度から3年度で総額約9億円を投入。本部棟の新築や駐車場のアスファルト舗装を皮切りに競技場のインフィールドをサッカーなどで使用可能な超ロングパイルとよばれる人工芝に整備。走路や投てきスペース、走幅跳の走路などを天候に左右されない全天候型のフルウレタン化を施した。
 人工芝生化などの整備が終わり、一般向けの利用開始以降、町ではスポーツ専用の合宿などを招致する企業と連携して利用をPR。7月は、31日のうち27日で2047人が利用したほか8月に入ってからは県外の高校生や大学生の合宿利用で連日にぎわっている。
 インターハイで県内に宿泊した高校生らが練習場として利用したほか、8月3日からは関大北陽高校(大阪府)など4校の陸上部員145人が4日間、同7日からは兵庫県の流通科学大学のアメリカンフットボールが4日間の合宿、同14日から兵庫県内の高校サッカー部が3日間の合宿を行うなど、改装前には利用が少なかった競技の利用者にも人気を集めている。
 合宿で利用する団体は、町内のきのくに中津荘やかわべテニス公園宿泊棟に宿泊することから、経済面での相乗効果も大きい。日高川町教育委員会では「夏場だけではなく、マラソンなど冬場の合宿誘致などにも力を入れ、1年を通して合宿などで利用してもらえるようにPR活動を行っていきたい」と話している。


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