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御坊市が学童保育定員90人、6年まで拡充 〈2015年8月2日〉

2015年08月03日 08時30分00秒 | 記事

北校舎に移転する御坊こどもクラブ(写真)


 御坊市は、子育て支援施策として耐震補強事業に着手中の御坊小学校北校舎に学童保育「御坊子どもクラブ」を移転させ、定員、対象年齢ともに拡充する方針を決めているほか、御坊医療圏域で初めてのファミリー・サポート・センター(子育て援助活動支援事業)も開設し、地域での子育て支援の拠点として活用することも検討している。両施策とも保護者のニーズが多く、早ければ補強工事の終わった平成29年度実施を視野に準備を進めている。

 御坊小北校舎は鉄筋コンクリート造3階建て。昭和40年築で耐震性が低い。取り壊しを検討したが、渡り廊下西棟とあわせて約2億円をかけて耐震補強し、有効活用するともに、津波避難対策で屋外階段を設置して屋上(高さ15メートル、広さ700平方メートル)に避難できるようにする。現在、設計中で年明けに発注し、来年8月末完成をめざす。
 完成後に南校舎1階で開設中の学童保育「御坊子どもクラブ」を北校舎に移転させる。今は1教室を使い、小学1年~3年44人が利用しているが、定員40人を超えているほか、対象年齢拡充のニーズも多いことから北校舎の2教室を使い、定員を2倍強の90人程度に増やすとともに、対象年齢も6年生まで拡充する方針。いまのところ28年度に設計、29年度に教室の改修工事(事業費約1500万円)を行う予定で進めており、早ければ29年度後半に開設できる可能性も。
 学童保育は御坊小のほか、湯川小の湯川子どもクラブ、藤田会館の藤田同、野口小の河南同の計4カ所ある。将来的に6小すべてで開設したい考えたが、塩屋、名田両小への開設時期等は未定。今は塩屋、名田両小の利用者8人はタクシー(料金は市負担)で野口小まで送迎。藤田クラブは将来的に藤田小、あるいは学校近くで場所を確保したい考え。御坊小以外の対象年齢拡充は今後の検討課題としている。
 ファミリー・サポート・センター事業は「子育て支援の重要な施策の一つ」と位置づけ、平成29年度実施に向けて準備中。子育てをサポートしてほしい人(依頼会員)に、支援できる人(提供会員)を紹介する事業で、今年度中に策定する第4次総合計画の後期事業計画に新規事業として盛り込む見通し。県下では和歌山市や田辺市など6市で実施し、田辺市はみなべ町などと広域で実施中で、御坊日高医療圏域では初めて。
 サービスの依頼会員と提供会員を募り、サポートセンターが仲介する仕組みで(1)保育施設への送迎(2)保育施設の時間外や学校の放課後などに預かる(3)保護者が買い物など外出時、保護者が病気など急用時に子供を預かる-などを有料で支援。センターは御坊小北校舎に開設する方向で調整中。運営は県内で実績のあるNPO法人に委託予定。開設までに提供会員の募集、講習会も行う。今後、周辺町との共同実施を検討する可能性もある。


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