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御坊市と徳島県阿南市の野球交流成功 「今後も仲良く」 〈2015年8月11日〉

2015年08月11日 08時30分00秒 | 記事

交流歓迎会に参加の阿波踊り連と記念撮影


 御坊市は、昨年11月に徳島県阿南市と締結した「パートナーシティ協定」に基づき、7日と8日に両市内の少年野球チームによる交流事業を実施した。締結後初の事業で御坊市代表の湯川少年野球クラブが阿南市代表の2チームと交流試合を行い、歓迎交流会や阿波踊り体験教室で交流を深めた。柏木征夫、岩浅嘉仁両市長とも「大成功だった。今後も仲良く交流を続けたい」とし、幅広い分野で交流活動を行い、互いの地域振興に努める考え。第2弾として11月1日予定の「宮子姫みなとフェスタ」に阿波踊り連を招待する話を進めている。

 阿南市は「野球のまち推進課」があるほどスポーツ、特に野球がさかん。御坊市も国体の軟式野球競技会場になっており、第一弾交流事業は少年野球、国体をテーマしたスポーツ交流を実施。御坊市代表には5月の市内少年野球協会杯大会で優勝した湯川が選ばれ、選手や監督ら22人が柏木征夫市長や西本和明同協会長(市議会議長)ら市関係者7人と阿南市を訪問した。
 交流試合は8日にクリンピュア阿南少年野球専用グラウンドで行われ、阿南市代表の羽ノ浦パピヨン、中野島スポーツ少年団と対戦した。羽ノ浦戦は湯川が4回に2点先制、5回に失策が絡んで4点を奪われ、2-4で惜敗したが、両チームとも3安打の投手戦で「非常に引き締まった良い試合だった」という。中野島戦は湯川が初回に2点、3回、4回に1点ずつ追加し、4-2で逃げ切った。
 試合の合間に選手同士で記念撮影したり、土産を交換するなど交流。選手は「2チームとも強かった」「審判のストライクゾーンが厳しかった」「相手ピッチャーのボールが重かった」「1試合目に負けて悔しかったが、2試合目は勝てて良かった」「機会があればまた来たい。リベンジしたい」と感想を話した。市職員は「2試合とも好ゲーム。1勝1敗の良い勝負ができて良かった」と話した。
 7日は阿南市役所に岩浅市長を表敬訪問。アグリあなんスタジアムなど市内観光を楽しみ、夜は歓迎交流会で地元食材のバイキングを食べながら歓談。地元の阿波踊り連・達粋連の阿波踊り教室もあり、本場の阿波踊りを見学し、指導を受けながら体験した。県軟式野球連盟学童部日高支部アナウンス部員で国体軟式野球でアナウンサーを務める2人も参加し、試合でアナウンスしながら交流した。
 両市はともに北緯33度に位置し、紀伊水道を挟んで真向かいにある。自然環境に恵まれ、一次産業の振興、重要港湾や発電所、工業団地を活用した地域振興に努めるなど中核都市として類似点が多い。一昨年から観光面で相互交流を行っているが、さらに防災や文化、スポーツなど幅広い分野で情報交換、交流活動を行い、地域振興に努めようと、二階俊博自民党総務会長の仲立ちで協定を結んだ。


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