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日高川町の寒川寄合会が今秋に初イベント計画 〈2015年8月7日〉

2015年08月07日 08時30分00秒 | 記事

寒川の活性化を目指し、初のイベントが開かれる
晩秋の万歳の滝


 県が平成23年度から実施した「過疎集落支援総合対策」の対象生活圏に指定されていた日高川町寒川地区で、事業終了後もホタルの復活や寒川茶屋などで活動を続ける「寒川寄合会」(堺好孝会長)が、今秋に初の寒川活性化イベントを実施することを決めた。ホタル祭りの休止に伴って交流が途絶えていた大阪狭山市との交流を復活させ、寒川に活気を取り戻そうとウォーキングや特産のシイタケ収穫体験を実施。来年以降も継続することで地域活性化のイベントに定着を目指す。

 県が過疎集落再生、活性化を目指して平成23年度から「過疎集落支援総合対策」を実施。日高地方では日高川町寒川とみなべ町清川が同事業の対象生活圏に指定され、寒川でも地域の主体となる「寄合会」を結成し、シイタケを核とした産業振興で未来につなぐ集落作りをテーマに、様々な施策を実施した。同事業は平成25年度で終了したが、寄合会を存続させ、これまで16回の寄合会を開きながら「寒川茶屋」や特産のシイタケ産業、平成23年の紀伊半島大水害で絶滅の危機に瀕しているホタルの復活を目指した取り組みを継続している。
 美山村時代からの友好都市・大阪狭山市の住民が毎年、寒川のホタル祭りに訪れるなど盛んに交流が行われていたが、水害によるホタル被災でその交流も途絶えた。そんな中、寒川寄合会は、同市民と地元住民の交流を復活させるとともに、イベントを継続して開催することで寒川に活気を取り戻そうと、初のイベント開催を決めた。
 今秋に実施予定のイベントは、「紅葉ウォーキングでつなぐ寒川活性化」の名称で、初回は、大阪狭山市民との交流復活に重点をおいて同市民と寄合会の住民ら100人程度を対象に開催。風光明媚な「万歳の滝」上流を会場に紅葉を眺めながらのウォーキング、同市民と寒川住民の交流会、朔日地内のほ場でシイタケ狩りなどを行い、特産のシイタケを地域外にPRする狙いもある。
 イベントの状況を見ながらだが、来年以降も継続して寒川を代表する観光体験メニューとして観光客の誘致につなげるとともに、地域の活性化につなげたい考えだ。同事業は、県の「地域ひとまちづくり事業(補助2分の1」を活用して実施する。


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