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全国中学柔道女子44キロ級で久保井仁菜さん(松洋中)準優勝 〈2015年8月26日〉

2015年08月26日 08時30分00秒 | 記事

全国2位と大健闘の久保井さん


 第46回全国中学校柔道大会はこのほど北海道函館市の函館アリーナであり、女子44キロ級に出場した松洋3年、久保井仁菜さん(14)=147センチ、44キロ=は決勝で惜しくも敗れ優勝はならなかったものの女子の部で管内勢初となる準優勝と大健闘した。優勝をめざしていたので悔しい結果とも言えるが「高校でもすぐに活躍できるよう技のバリエーションを増やすなど練習に励みたい」と意欲的で、目標の5年後に開催の東京オリンピックに向けてさらなる飛躍が期待される。

 大会は17日から20日まで開かれ、女子個人戦は大会3日目の19日にあり、女子44キロ級は全国各地の予選を勝ち抜いた48人がトーナメント戦で競った。久保井さんは、不戦勝で2回戦から登場。初戦の大石さん(佐賀)との2回戦は、開始1分で得意の寝技に持ち込み、横四方固めで1本勝ち。3回戦の岩瀬さん(千葉)にも縦四方固めの抑え込み1本で順当に勝ち上がった。
 準々決勝は中水流さん(東京)と対戦。相手が指導を受け、終始攻め続けた久保井さんが優勢勝ちし準決勝へ。準決勝でも落ち着いた試合運びで得意の寝技に持ち込む時を狙い、残り40秒余りのところで寝技に持ち込み、肩固めの抑え込みで見事1本勝ちを収めた。
 決勝は昨年2年生ながら40キロ級を制し今大会44キロ級で連続優勝をめざす古賀さん(福岡)との対戦となった。大内刈りを得意とする古賀さんとは今年3月に練習試合で1度対戦し、大内刈りで有効を取られ敗れており雪辱を期して臨んだ。「大内刈りを決められないよう万全の対策をとった」と言うように大内刈りを封じ込め互角の戦いを進めたが、開始1分過ぎにかけ逃げで取られた指導が決め手となり悔しい優勢負けを喫した。久保井さんは「指導を取られたことで少し焦ってしまった。優勝をめざしていたので悔しさはあるが、チームメート、試合前のアップでの打ち込みなどに付き合ってくれた(双子の浩太君)兄のお陰でここまでこれた。みんなの声援が大きな力になった」と中学生最後の大会を振り返った。平成3年から始まった女子の部で44キロ級を含む全階級で決勝進出は県勢では久保井さんが3人目、管内では初めて。
 当面の目標は、15歳以上18歳未満を対象に全柔連が開催する来年の全日本カデ柔道体重別選手権大会への出場で「選抜され出場し活躍したい」。高校に向けては「高校からは関節技も使えるようになる。得意の寝技に磨きをかけるとともに立ち技など技のバリエーションを増やし、1年生から活躍できるようこれまで以上に練習に励みたい」とし、5年後の東京オリンピックについては「出場めざし頑張りたい」と目を輝かせた。
 松洋中からは女子70キロ級に角惟茉莉さん(3年)も出場。1回戦は江口さん(佐賀)と対戦し、技ありを奪い優勢勝ち。2回戦で朝飛さん(神奈川)に内股を決められ1本負けした。松洋は女子団体にも出場。予選リーグで白山笠間(石川)と大成(愛知)と対戦。白山大成に1-2、大成に0-3で敗れ、決勝トーナメント進出はならなかった。


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