紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市の新川橋架け替え11月着工、県道拡幅で都会型交差点に 〈2015年6月28日〉

2015年06月29日 08時30分00秒 | 記事



迂回路に利用する仮設橋は完成済み


 御坊市湯川町小松原のレストラン「花ご坊」前、国道交差点西の県道御坊由良線拡幅事業・新川橋架け替え工事が、国体閉幕後の11月に着工される。斉川に架かる新川橋から美浜町寄りの同線は右折溜まりがなく、日常的に渋滞が発生する交通の難所で拡幅は長年の懸案だった。新橋を含む交差点周辺は日高地方で初の都会型交差点方式を取り入れ、完成後は快適な道路環境に一新される。平成28年夏に新橋が供用開始し、同年度中に交差点周辺の改良工事が完了する予定。

 県は平成23年度から新川橋から西側の御坊市と美浜町の境界までの延長420メートル区間の県道拡幅事業に着手。24~25年度は測量設計や地元説明、用地交渉を行い、26年度から用地買収を始めている。幅員約6メートルの現道を全幅11・5メートル(うち片側2・5メートルの両側歩道)に拡幅する計画で、用地取得の終えたところから順次工事を行う。完成年度は未定。総事業費は約10億円。
 工事はまず新川橋(延長18メートル)の掛け替え工事と橋を含む約90メートル区間の拡幅工事から着手し、新川橋上流そばに仮設橋を設置するなど工事中の迂回路を整備中。10月末までに迂回路を完成させ、国体閉幕後の11月から迂回路通行に切り替え、新川橋の撤去、新橋の架設工事に取りかかる。来年5月までに新橋が完成し、夏に供用開始。28年度中に90メートル区間の拡幅工事が完了予定。新橋を含む同区間の総事業費は約5億円。
 新川橋は昭和41年完成で老朽化が進み、太鼓橋のような形状のため見通しも悪い。一日通行量は約5000台あるが、橋から西側の県道も幅員が6メートルと狭く右折溜まりがないため、国道交差点で右折待ちする車で日常的に渋滞が発生する交通の難所。新橋は両側歩道を含めて幅員が約15メートルと広くなり、右折溜まりも設けるため、渋滞解消が期待される。橋の形状はゆるやかにするため、見通しも良くなるという。
 あわせて国道交差点の一部改良工事も行い、交差点手前の北行き、南行き両サイドにそれぞれ左折専用レーンを設け、交差点信号に関係なく、美浜町方面、御坊駅方面に左折できる都会型の交差点方式を日高地方で初めて導入する。完成すれば国道交差点に交わる東西の県道拡幅工事は完了し、快適で安全な交差点に生まれ変わる。


その他の主なニュース

 滝本宏子さん(印南町)が「ジャパンエキスポ」にてまり作品出展

 美浜町まち・ひと・しごと創生推進協議会委員9人に委嘱状交付

 御坊市議会防災特別委が藤井河川敷視察、日高川の堆積土砂撤去急務

 印南町森林組合総会、日高川町の3組合と合併進める