紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

中紀精機(株)が和歌山太陽誘電(株)に商号変更へ 〈2015年6月24日〉

2015年06月24日 08時30分00秒 | 記事

商号変更で記者会見する林代表


 印南町印南原「しらこ工業団地」に本社を置く中紀精機(株)は、親会社の太陽誘電=綿貫英治代表、本社・東京都台東区=グループの一員であることをより明確にするため7月1日から商号を「和歌山太陽誘電(株)」に変更する。7月には本社工場近くに建設中だった新しい工場が完成、操業を開始する予定で、林俊男代表(60)は「東証一部上場の太陽誘電(株)のブランドを生かし事業のさらなる拡大に努めたい」と決意を新たにしている。

 同社は、電子回路の基本となる部品「インダクタ」を中心に最先端の電子部品を製造。昭和46年4月に創業し、昭和60年に太陽誘電(株)が資本参加、平成19年に太陽誘電の子会社となり、4年前に完全子会社となった。太陽誘電(株)はグループの一員としての位置づけを明確にするため子会社の商号変更を進めており、今回中紀精機(株)を含め4社が同時に商号を変更する。
 22日に開いた株主総会で商号変更に伴う定款変更の承認を受けて印南町印南原「しらこ工業団地」にある本社・稲原工場で林代表が記者会見し「コーポレート・ロゴを統一し、太陽誘電グループの認知度向上やブランド価値向上を図るとともに、グループ一体となった事業展開を推進することで事業にさらなる拡大をめざしたい」と商号変更の理由を説明。
 林代表は「開発が大きな仕事となるが、電子部品の開発は競争力が激しい。勝ち抜くためには良い人材をいかに育てるか、採用するかだ。太陽誘電のブランド名を生かして事業をしっかり継続していく中で達成できると思う。太陽誘電の成長をしっかり支えたい」とし、創業以来40年余りで地元に認知されてきた商号の変更に「地元の人に新しい商号が一日も早く認知されるようしっかり頑張りたい」と述べた。
 商号変更に伴い、社旗や社名が刻まれた銘板も変更する。1日午前8時30分から、本社入り口にある銘板の除幕式を行い、林代表が除幕し和歌山太陽誘電(株)として新たなスタートを切る。

 
新工場7月から操業開始

今月末に完成、7月から操業を開始する新工場

 同社は、より高品質、高精度な製品を安定的に供給するため2月から本社工場西側の駐車場(約4750平方メートル)に鉄骨平屋の新工場(延床面積約1100平方メートル)の建設を進めているが、順調に工事が進み今月末に完成、来月から操業を開始する。今年1月9日に県、町と立地協定書に調印し、2月に着工。投資額は約15億円(土地を除く)。新工場操業で新規地元雇用者は3年間で正社員20人を見込んでいる。


その他の主なニュース

 日高中津の1年生投手・原綜冶選手が高校野球専門誌に取り上げられる

 美浜町役場に緑のカーテン エコで心地よい清涼感

 日高食品衛生協会が巡回指導、衛生状態や整理・整頓チェック

 高校弓道大会で紀央館女子が近畿ブロック代表決定戦制しインターハイへ