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剣道日高男子団体が37年ぶりインターハイ出場へ 〈2015年6月18日〉

2015年06月18日 08時30分00秒 | 記事

全国大会出場を決めた日高男子団体チーム


 県高校総体の剣道競技が11日から14日まで、和歌山ビッグホエールであり、日高高校が男子団体の部で準優勝。昭和53年度福島大会以来37年ぶり7度目のインターハイ出場を決めた。インターハイ出場決定にOBらも大いに歓喜。全国舞台での母校の活躍に大きな期待を寄せている。

 試合は、8グループで予選リーグを行い、各グループの1位がトーナメントで対戦。残った上位4校が決勝リーグで順位を競った。
 日高は予選リーグ初戦で和歌山北を3-0、2試合目で南部を5-0で下し、3試合目・準々決勝で、去る1月の新人戦で惜敗した強敵・桐蔭と対戦。日高は次鋒を宮西克弥選手(3年)から、ポイントの取れる森裕亮選手(2年)に交代して試合に臨んだ。森選手は初回2分半ほどでメンを取り先制したが、その直後、ドウを取られた。しかし延長で再びメンを取り返し勝利。続く中堅・松林陣之丈選手、大将の橋本海斗選手も同大会個人優勝と3位の強豪を相手に踏ん張り、1-0で桐蔭を征した。
 決勝リーグに進んだ日高は初戦、和歌山東に0-4で敗北。しかし2試合目箕島戦で、次鋒・森選手が延長終盤でコテを取って流れが変わった。勢いづいた日高は4-1で勝ち、最後3試合目の和工戦でも個人2位、3位の凄腕が居並ぶなか攻め、3-1で勝ちを決めた。
 優勝は、決勝リーグで2勝1分の和歌山東。日高は2勝1敗で準優勝。団体戦でのインターハイ出場は優勝校だけが基本ルールだが、開催地和歌山では2チームの参加が認められ、日高も出場権を得た。
 日高は8月3日から6日の4日間、和歌山ビッグホエールで開かれるインターハイのほか、7月11日と12日に京都府ハンナリーズアリーナで開かれる近畿大会にも出場。顧問の田中紀行教諭は「桐蔭を抜くことが一番の壁だった。苦しい試合だったが、桐蔭戦に勝てた流れがそのまま残ったのがよかった。決勝リーグでは初戦で負けたが、試合内容は悪くなかった。負けを気にせず次に気持ちを切り替えてやった」と試合を振り返り、途中出場ながら大活躍した森選手を「優秀選手を選ぶなら森」とたたえた。
 森選手は「とりあえず一生懸命やることしか頭になかった。緊張はめっちゃした。でも案外思い通りに動けた」と試合の感想を述べ、「出場が決まったときはもうホンマにうれしかった。インターハイでは自分の持てる力をすべて出したい」と闘志を見せた。
 日高のインターハイ出場は過去に6回。37年前の福島大会はベスト8の成績。田中教諭は「まずは予選リーグを抜け、決勝トーナメントに進むことを目指したい」と話している。
 日高男子団体のメンバーは次のみなさん。
 ▽監督=高松大地▽先鋒=東駿(2年、二段)▽次鋒=宮西克弥(3年、2段)▽中堅=松林陣之丈(2年、二段)▽副将=下出皓大(3年、三段)▽大将=橋本海斗(3年、三段)▽補欠=森裕亮(2年、二段)細川一騎(2年、二段)


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