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中国の山東老年大学が御坊市民大学視察 〈2015年6月25日〉

2015年06月25日 08時30分00秒 | 記事

山東老年大学視察団と記念撮影


 県と友好関係協定を締結している中国山東省の山東老年大学視察団6人が24日、御坊市を訪れ、市民大学「はまぼう学園」を視察した。県と山東省は今年度から高齢者間の交流を始めており、その相手先に市民大学が選ばれた。今秋に老年大学の生徒数十人が来坊し、市民大学学生と交流することが決まっている。来年以降の継続も視野に入れており、民間レベルでの日中友好促進に一役買うと期待されている。

 県は1984年(昭和59年)に山東省と友好県省関係締結議定書を締結し、農業や環境など各分野で技術支援など人的交流を行っている。今年から新たに山東老年大学との交流活動が加わり、その相手先の一つに市民大学が選ばれた。24日に山東省委老幹部局副局長で山東老年大学校長の杜英傑さん、泰安市老年大学常務副校長の蘇宝菊さんら関係者6人が市民大学を視察。学生42人も来日しており、和歌山市内で県文化協会員と交流活動を行った。
 御坊市からは柏木征夫市長、中村裕一県議、中村宏次市社会福祉協議会長、松村隆志市民大学長らが出迎えた。杜校長が「勉強と観光の融合は学生の希望でもあり、新たに取り組み始めた。市民大学と交流できれば素晴らしいことだと思います」とあいさつ。柏木市長は県職時代に山東省への農業技術支援交流に携わっていたことを紹介しながら「大勢の方を御坊市にお連れ下さい」と歓迎した。
 市民大学の概要を説明したあと、手芸、書道両クラブの授業を見学。「平均年齢はいくつか」「大学は有料か」など質問もあり、今後の交流活動について意見交換した。9月か10月に老年大学の学生数十人が来坊し、市民大学の学生と交流活動を行う予定で、中村社協会長は「創立40周年の記念すべき年に老年大学の皆さんと交流できるのは大変光栄です」と話した。来年以降も交流活動を継続する方針だが、具体的な取り組みは今後検討する。
 山東老年大学は高齢者教育機関として1983年(昭和58年)に中国国内で最初に設立された。50歳以上を対象に書道、中国画、スポーツなど60の専門コース、770のクラスがあり、登録学生数は約1万8千人。卒業生は約3万7千人おり、卒業生の多くは上級コースに進学するか、他の科目を受講している。山口県のやまぐち長寿大学と学習交流、文化団体との相互交流を行っている。
 市民大学は1975年(昭和50年)に創立。2002年に老人大学から市民大学に改称。市内在住の60歳以上を対象に普通科4学年、研究科2学年、大学院がある。年間16回の一般教養のほか、書道や手芸など15のクラブがある。在籍生徒数は196人。


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