2階南側(写真手前)が空室の管理事務所
出店者が見つからない飲食店スペース
御坊市は、野口の日高川ふれあい水辺公園管理事務所の2階南側施設について飲食店以外の活用方法を検討している。平成9年のオープン後、異なる2店がそれぞれレストランを経営したが、ともに撤退し、20年11月から空室。24年度、26年度の2回、出店者を公募したが応募はなく、7年間空室が続いていることから、市は今年度中をメドに用途変更も含めた活用方針を出したい考え。
管理事務所は平成9年8月に竣工。鉄骨造り2階建て、延べ床面積583平方メートル。1階(281平方メートル)は管理事務所があり、2階(302平方メートル、テラス含む)は飲食店などの店舗施設として貸し出し。平成10年5月にレストランがオープンしたが、12年4月に撤退。同年10月から別の経営者がレストランと美容室に分割して使用。20年10月にレストランは閉店し、美容室のみ営業を続けている。
その後、新たな出店者は見つからず、23年度に美容室と空室の飲食店部分をきちんと分ける間仕切壁設置工事を行った。飲食店部分は2階南側にあり、部屋面積は177平方メートル(うち厨房40平方メートル)。使用料は年間104万7323円、信用保証金は100万円。24年度に出店者を募集し、問い合わせはあったが、応募はなく断念。昨年11月に再度公募し、広報や市のホームページ、地方紙でPRしたものの応募、問い合わせともなかった。
管理事務所に設置している浄化槽処理対象人員基準の関係で油をよく使うなど汚濁負荷の高い中華専門店や焼肉店等は営業できないのに加え、厨房施に設備え付けの調理施設・器具等は15年以上が経過しており、現状のまま使用できるか、修理や撤去希望があればどう対応するかなど問題点もある。過去に事務所として利用したい、との問い合わせも数件あったが、規定では「飲食店等住民の便益に供するもの」と定めており、進展しなかった。
今の現状に柏木征夫市長は「飲食店に限らず、幅広く利用できる活用策を考えたい」と、用途変更も含めた活用策の検討を指示。対岸の藤井多目的グラウンドを使用しているグラウンドゴルフ団体などサークル活動での利用、集会場やサロン的な活用、書庫といった市の施設としての利用などが考えられる。商工振興課は「出店希望があれば対応するが、いつまでも空室というわけにはいかない。他の活用方法を検討し、今年度中をメドに何らかの方針を出したい」としている。
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