穴の修繕(写真)など簡易な作業を委託
御坊市は、自治会(町内会、区)が市が管理する道路を修繕する際にコンクリートなど材料費や燃料費の全額または一部を市が負担する形で支援する「道路等維持修繕業務委託実施要綱」を作成し、7月から申請を受け付ける。「道づくり」という呼び方で年数回の道路維持作業を実施している自治会もあるが、これまで市の支援はなく、自治会にとっては朗報。県下的にも珍しい取り組みとして注目されそう。
名田地区などでは農作業等で利用する道路は年数回点検し、穴が空いているなど簡易な修繕個所が見つかれば「道づくり」と称して地域で修繕しているほか、他の地区でも道路沿いの草刈り作業などをボランティアで行っており、以前から「市から材料費ぐらい出してほしい」との要望が出ていたが、自治会を支援する制度がなかった。
市道修繕は本来は市がやるべき事業で、危険性や緊急性の高い個所は市職員が修繕しているが、簡易な修繕については手が回らないこともあり、自治会が作業してくれるのは市にとってもありがたい話。市道を円滑に管理するために自治会による維持修繕を手助けできる方策はないかと検討した結果、今年度から道路等維持修繕業務委託制度を設け、27年度当初予算で委託費100万円を計上した。
12日に実施要綱が出来上がり、今月1日にさかのぼって施行。7月1日から自治会の申請を受け付けることを決めた。対象は市が管理する道路(市道)や法定外公共物(里道・水路)、町内会等が認める公衆の用に供する道路など。自治会に委託の形を取り、かかった費用のうち、コンクリートやアスファルトなど材料費、草刈り機など燃料費を市が支援するもので、委託費は1契約につき5万円を上限に定めた。労務費や飲食費には使えない。
申請は自治会単位で受け付け、原則先着順に委託する。予算100万円を使い切った場合、追加予算を検討する。議会から「非常に良い取り組みで、申請が多ければ予算の増額も考えてほしい」との要望も出ており、27年度実績を見て検討することになりそう。市都市建設課は「自分たちの道は自分たちで守っていく、という意識をより一層市民の皆さんに持っていただき、市道を円滑に管理していきたい」と積極的な利用を期待している。
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