紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町美山の里森林公園のササユリ予想以上の2000輪開花 〈2015年6月10日〉

2015年06月10日 08時30分00秒 | 記事

森林公園の一面にササユリが咲きそろう姿が広がった(今月初め)


 日高川町初湯川、椿山ダム畔にあるリフレッシュエリア美山の里森林公園に植えられたササユリが初めから2000本以上も開花した。本格的な取り組みは今回が初年度だったが、ピークを迎えた先週末には観光バスで団体客が訪れるなど早くも大きな効果を表している。当初は約1500本の開花を見込んでいたが、予想以上の開花状況に関係者らも大喜びで、日本一の藤棚ロードに次ぐ新たな観光資源として期待が膨らんでいる。

 バイオ技術を使ってササユリの球根を養成するバイオセンター中津では、平成19年から自主的な取り組みで販売に適さない球根などを植栽してきた。この取り組みを広げて、日本一長い藤棚と並ぶ、日本一のササユリが咲く公園を目指そうと、バイオセンターを運営する町ふるさと振興公社が球根の植栽を計画。県の「地域・ひと・まちづくり補助事業」を活用し、昨年、地元の児童や老人クラブなどの地元民が球根の約2600個を植栽。さらに、バイオセンターが育成協議会の協力を得て独自に球根約3000個を植えた。
 当初は約1500本の開花を見込んでいたが、予想以上にササユリが順調に生育。下旬から開花が始まると、初めには、日本一の長さを誇る藤棚ロードの周辺に約1000本が咲きそろい、一面にササユリが広がる光景が見られた。テレビなどでも取り上げられ、開花がピークだった先週末には観光バスの団体客など1日に数百人の来園者があった。
 同公園でからの大型連休中に行われる「ふじまつり」のちは、これまで入園者がほとんどいない閑散期だったが、今年は多くの入園者で賑わった。公園を管理する愛徳荘では、初の開花だったことも考慮して、本来は有料の入園を特別に無料で解放。森岡典子支配人は「初めてササユリを見たお客さまも可憐で気品ある花に大喜びで、感激して頂いた。ササユリを知ってもらおうと、おもてなしの気持ちで無料で開放しましたが、反響の大きさに驚いています」と話し、ササユリ目当ての宿泊客もいるなど相乗効果は大きく、来年以降は開花状況などを見ながらイベントの開催も検討している。
 バイオセンター中津では、今のちも育成協議会の協力を得て、毎年球根の植栽を続ける計画で、順調に行けば、数年のちには1万本を超すササユリが咲く公園になる。全国的に見て、愛知県豊田市に最盛期に約3000本と言われる自生のササユリが咲く公園があり、約4000人が訪れた年もあったという。美山の森林公園では「ふじまつり」に毎年1万人を超す来園者があり、ふじまつりが終了した1のちに「ササユリまつり」のような催しを行えば数千人規模の行楽客誘致に繋がりそうで、期待が大きく膨らんでいる。


その他の主なニュース

 御坊市が18日、国体100日前イベント実施 フラワーアート「スタロボきいちゃん」お披露目

 御坊市民大学「はまぼう学園」の清水正宣講師が退官記念で受講生全員に色紙をプレゼント

 平成27年度県中学校柔道大会で久保井兄妹(松洋中)ダブル優勝

 日高川町が南山陸上競技場最終工事のトラック外周舗装工事予算計上、年度内完成へ