「政治は実行」と挨拶する二階会長
自民党の二階俊博総務会長（７６）＝御坊市島、当選１１回＝が会長を務める志帥会（二階派）の政治資金パーティー「国土強靱化 海を渡る」は５日、東京都千代田区のホテルニューオータニで開き、政財界などから約５０００人が参集し、政策集団として党内で異彩を放っている二階派の存在感の大きさ、勢いを見せつけた。二階会長は「政治は実行だ。皆さんの期待に必ず応える」と決意を示し、駆けつけた安倍晋三総理や谷垣禎一党幹事長ら来賓からエールが送られた。
二階会長は「口で言うだけでは政治は良くならない。政治は実行なんです。ひたすら皆さんのご期待に応え、日本を良くするため、子や孫の時代に素晴らしい日本にするため、政策集団として引き続き全力を尽くし、皆さんのご恩に報いたい」と決意を示した。派閥合併等のうわさには「他のグループから、行ってやろうか、行きたいとの申し出は来ている。数だけなら今の２倍に増やせるが、私には数集めの趣味はない。いま数を増やしても党内を騒がしくするだけで、一歩一歩着実に国政をやるのみ」と、性急な数合わせはしないことを明言した。
前会長の伊吹文明・元衆院議長は「二階会長を中心に立派な志を持つ政策集団としてともに国家、国民のために頑張りたい」とあいさつ。来賓の谷垣幹事長が「二階先生の実行力には常々感心している。中国に数千人を連れて行ける人は政界広しといえども他にいない。共に安倍政権を支え、国民の期待に応えたい」とエールを送ったほか、各派閥代表で宏池会長の岸田文雄外相、俳優の杉良太郎さん、政治評論家の森田実さんも祝辞を述べ、乾杯のあと、和やかに歓談した。
パーティーに先立ち、小西美術工藝社長のデービット・アトキンソンさんが「外国人観光客８２００万人の実現」、作家の大下英治さんが「稲村の火と大賀蓮」をテーマに講演。アトキンソンさんは「日本は観光大国になれる潜在能力があり、観光産業に徹底的に投資し、世界にアピールしてほしい」と提言。大下さんは二階会長の功績を紹介しながら「二階先生は最高に旬の時だ。志帥会とともにに我々も頑張りましょう」と激励した。
「二階会長は政権の屋台骨だ」
サミット出発前に駆けつけ挨拶
激励に駆けつけた安倍総理
安倍総理はサミット出発直前の忙しい合間を縫って会場を訪れ、登壇。わずか１０分程度の滞在だったが、党最高意志決定機関の総務会を仕切り、日韓友好の橋渡し役として大活躍している二階会長をたたえた。
講演会の途中に姿を見せた安倍総理は「私は総理、総裁だが、総務会を通らなければ政策を前へ進められない。二階会長が見事な采配を振るってくれているお陰で政策を遂行できている。政権の屋台骨を支えて頂いている。ともに日本を良くするため頑張りたい」と絶賛。二階会長が進めている１１月５日を「世界津波防災の日」に制定する取り組みについても「秋の国連総会で決議されるように私も努力したい」と政府挙げて取り組むことを約束した。
被災のネパールに義援金１００万円
二階県連会長がマダン大使に贈る
大使に義援金を贈る二階会長ら
講演会に先立ち、党県連会長を務める二階会長が、４月２５日の大地震で大きな被害を受けたネパールのマダン・クマール・バッタライ特命全権大使に県連からの義援金１００万円を贈った。吉井和視県連幹事長、藤山将材県議会副議長らも同席した。
二階会長は「心からお見舞い申し上げます。ネパールは友好国であり、復旧に向けてありとあらゆる努力をしたい。国会日程もあるが、チャーター機を用意して早期に訪問したい」と述べると、マダン大使は「二階先生、和歌山県、日本の皆さんに心より感謝します」と礼を述べた。
県連とは別に、二階会長の呼びかけに賛同した高速道路建設促進那智勝浦町協議会の女性らが集めた約２０万円の義援金も大使に贈った。
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