Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は250TRの検証から

2014-05-24 22:35:13 | Ferrari250TR NART 1958
今日も暑かったですね、先程自宅に帰って来まして明日はオープンガーデンなので朝4時に出発致します
明日はもっと暑くなるらしいですね~。
本日、今年初めて冷房を入れました、いったい何度有ったんでしょう??
程々でお願いしたいものです。

熱かったと言えば250TRの検証ですね・・・関東方面から突っ込みが有りまして(笑)
昨夜は1時過ぎまで色々と検証していましたよ・・・おかげで今日は眠い事眠い事・・・。
と言っても明日のオープンガーデンの準備をしなければならなかったので眠いとは言えなかったんですけどね。
中庭に10個のテーブルと40脚のチェアを出しましたしテントも敷設しました、勿論ぜ~んぶ一人です。

さてまず0666MMですがこの車両は1958年のルマンの18号車でしてRHDの物ですね。
この車はルマンでクラッシュ後にボディを載せ替えられていますがテールランプの下の段はほとんど無い様ですね。
勿論クラッシュ前の画像は皆無ですし有っても当時はモノクロ画像の上解像度が良くないので判断出来ませんでした。
現代の物はルマンのクラッシュ後に載せ替えられた物なのでそれを参考にするしか有りません。
下の画像は現在のカラーリングになる前の0666です

他の角度の画像でも・・・ほとんど段が無い様に見えます。

でも他の画像では・・・こんなに段が付いている物もいます。
これは0756TRですね
さすがにこれですと段を再現しないといけませんね~。

では今回製作中のLHDの0722TRはどうなのか??
実は段が有りました!
この車も現在はルマンを走った時の外装に戻されていまして画像が有ります。
こちらがそれです・・・

もうちょっと角度を変えて拡大すると・・・

段が有りますね!
これくらいなら再現しないとダメでしょう!!(笑)
削り取ってしまいましたが・・・仮組を分解してから塗装までに何とかします!


さて実際の今日の制作ですがこの段の部分だけでは仕事にはなりませんからね~。
今日は昨日作りかけていたトノカバーを作りました。
昨日、ボディの開口部に木工ボンドを薄めて溶いた物をティッシュにしみ込ませた物を当てておいたら完全に乾燥してパリパリになっていました早速剥がしてみます。
指でもピンセットでも破れてしまう恐れは全く有りません、安心して剥がせますよ。

そうそう剥がす前に開口部に軽く鉛筆で目印を付けておくと後でカットする時に良いんですね。
カットはデザインナイフでは繊維が引っ掛かってしまい上手く切れません、ハサミの方が良さそうですね。

カットした物をボディにあてがってみますと当然ながらピッタリと合います。
この辺りは木工ボンンドが良く効いていますね~。

次は・・・
タイヤのデカールを作ります。
実車では1958年のスタート前の画像を見るとタイヤのレターマークが綺麗に読めますね。
ついでにホイールのカラーはシルバーですね。


早速デカールを作りましょう。
タイヤの側面をスキャナーでスキャンします、それに文字を入れる様に作図します。
Rとか字体に注意をしないといけませんね~。
こんなに沢山は要らないのですが、次の為に作っておきましょう(笑)

プリンターで白の単色で印刷しますが一度では透けが有りますので2度重ねて印刷します。

出来たのがコレです!
なかなか良いでしょ?

デカール保護材を塗って文字を押さえます。
コレを塗っておかないと印刷が結構デリケートなので傷が付く恐れが有るのです。

No.1のシャーシを分解致します。

タイヤやブレーキドラム/テールランプなどの部品を外してからアセトンに浸けました
コレで明日はバラバラになりますね~。

次の日曜日は当店のオープンガーデンを行います!

2014-05-23 20:58:11 | Ferrari250TR NART 1958
250TRの仮組もいよいよ最後の段階まで来ています、来週は間違いなく塗装行程が始まっていると思います。
その前に・・・
今度の日曜日は当店の中庭のオープンガーデンを開催致します。
と言ってもそうおおげさな物では無くこの冬の間に整備していたローズガーデンを皆様にお披露目するだけの簡素な物。
でも飲み物や地元の野菜市やクレープ屋台、ドリンクは生ビールからジュースまで取り揃えてお待ちしております、お時間に余裕の有る方はぜひお越し下さい。

さて製作ですが、今日もテールランプを作っています。
大きめのアクリルをランプベースに接着しています、この時には少し大きめの物が良いですね、小さいとボディラインにそって削る事が出来なくなる事も有りますから・・・
大きいと削る手間も大きくなりますから余分な仕事が多くなりますが、回り道も結構ですゆっくりやりましょう!(笑)

削ったらボディラインに合わせて削ってゆきます。
難しい事の様に見えますか?
実際はそんなに難しい事じゃないです、と言うのもベースの洋白板が有りますからこれがガイドになります。
しれでも失敗が怖い人はベース板を先に左右均等に削っておいてからアクリル板を接着してアクリルだけを削って仕上げる方法も有ります。
左右均等を考えるとその方が良いと思います。

そうだ!
昨日テールランプの周りの形状について考えを述べましたが、FBの方でご意見をいただいたので結論を出した経過に付いてもう一度ご説明をしておきましょう。
昨日の画像の車(オークションで高値が付いたあの車です)の角度違いの画像がこれです。
これでも少し段が付いている様に見えますがこれもまた写り込みで有ると考えます、もしも段が有ればクロームの縁が見えなくなると思います。

そして他の車です。
イエローなので写り込みが少なく見やすいですね。

何と反対側はレンズが無い状態ですね・・・これは珍しいですね(笑)

コチラは別の赤い車、シャーシ番号は不明ですが・・・段は無いですね。

コチラもまた別の車・・・

確かにテールランプのベースが乗る程の段は有るかもしれませんが仮に有るとしても1/43の模型では省略出来る大きさであると言う決断をしました。
引き続きテール部分にメタルを盛って・・・

削っています、左右を同じ形状に擦るのはなかなか大変なんですよ。

やっと5台分のテールランプの整形が終わりました、これで何時でも塗装が出来ます。

そうそう大切な部品を忘れていました、しかも今じゃないと作れない部品です。
アシスタントシート側のトノカバーを作ってなかった・・・キットのエッチングは質感がよろしくないので使えないですからね。

ティッシュペーパーを2枚重ねて木工ボンドを水で溶いた物でかためます。
シワは自然な感じなら全く問題ないですよ、ダメならもう一度作り直せば良いのです!


こちらが本来の仕事です!テールランプの考証

2014-05-22 19:08:59 | Ferrari250TR NART 1958
今日は他にも新しいカテゴリーを更新していますので前置きは不要でしょう(笑)

いよいよ残る仮組も少なくなってきましたね、テールランプが終われば塗装の工程に進めますね~。
250TRのテールランプはキットではこんな感じになっていますが

この形状はベースになったフェニックスでもその原型を元にしたミネルバでも同じなんですが、どこに問題が有るのかと言うとテールランプが付く部分のすぐ下に段が有りますよね。
実車の画像を見る限りこんな段は存在していない様に見えるのです。
勿論フェニックスは良いキットですし大胆かつ繊細なルフ氏の原型を全く否定するつもりは有りませんが・・・違う物は違うんですよ。
実車はこんな感じなんですね。

段は無いですねテールランプの下側が少し濃くなっているのはレンズ自体がボディに写り込んでいるからですね。
横から見るとこんな感じ・・・良く見えないかもしれませんがこの形状ですと長丸のテールランプはボディ面に沿って付ける事は出来ないですね。

テールランプの付く凹みに一度メタルを盛って斜めに削って少し前に作ったテールランプの台座を接着してみます、少し大きめなのですがコレで良いのです。

この後アクリル板をおおまかに切った物をこのベースの上に貼ってボディ面と馴染む様に削り合わせます。
実車ではボディ面とレンズが完全に合っている様に見えますのでこの時点で合わせておきたいのです。

左右とも作ってみました・・・僕にはこんな感じに見えるのですが・・・皆さんは如何ですか?
いつも見慣れているとついつい疑いを持たない事も有りますね。
「目が慣れてしまう」とでも言いましょうか・・・たまには他の見方をしてみるとよく見える様になりますね。

No.1のシャーシは仮組完了ですね。
しかし、まだ残り4台も同じ様にしないといけません、塗装工程へはいつになったら進めるのでしょうか??


そしてもう一つのフェラーリです

2014-05-22 13:29:40 | Ferrari F355 1/18
こちらも新しいカテゴリーになります。

Ferrari F355です。
ベースになるのは京商の1/18のミニカーです。
赤のベルリネッタをベースにエンジンを後期型に変更したり、ステアリングをエアバッグ付きの物に変更します。
ナンバープレートやオーディオなども実車のままに再現します。
一番難しいのはチャレンジグリルの制作でしょうか?
まだどうやって作るのか決めていませんが・・・(笑)

と書くと例のお金持ちの方からのオーダーか?
と思われるかもしれませんが、違う方でして私のブログにご訪問くださっている方です。
ご依頼者の方は私が知る限り普通の方ですね。
一生懸命に働いて夢が叶ってフェラーリを購入された様ですがこう言う方は応援をしたくなりますね、私の友人にも実際に360モデナを購入希望の方がいらっしゃいます何かを希望に一生懸命に働くというのは良い事でしょう。
360モデナから348くらいまでですとサラリーマンの方でも頑張れば買える価格帯ですし昔と比べたらローンをするにしても楽になりましたから夢の実現はそう難しく無くなった様な気がします。
と言っても簡単にフェラーリをお買いになる事を勧めている訳では有りませんからお間違え無く、それなりに家族の同意が取れるかとかのリスクも有る訳です。
話が横道にそれてしまいましたね。
元に戻しましょう(笑)
右側がベースになった京商1/18ですね。
左側はマテルの物で同じ1/18です・・・

京商は全体のクオリティーは良いのですが塗装に問題が有る事が多いですね。
湿気が有る所に有っても乾いている所に有っても時間の経過でこの様な塗装の荒れが出てきます。
恐らくはサフが塗ってないのでアルミダイキャストとウレタン塗料が反応しているのではないかと思います。
エポキシ系の下塗りをしておけばこんな事は無いのですが・・・コストとのせめぎ合いが有るんでしょうか?
定価が1000円上がってもここはエポキシ系のプライマーを塗っておいた方が良い様に思いますが・・・

右は京商、左はマテルですがマテルは後期型のエンジン京商は初期型のエンジンですね。
吸気系を変更します・・・

こちらはマテルです
残念なのはこの窓ガラスの処理ですね。
ウインドガラスの縁は実車でも黒い枠が有りますがマテルの物は外側から塗ってあります。

京商は内側から塗ってありますので実車通りです。
マテルも手間はそう変わらないのだから内側から塗ってくれると良いのですが・・・

いよいよ分解です
マテルは数本程のわかりやすいビスを外せば簡単に分解出来ます。
ボディ側はこれ以上分解しません、下側のエンジンの吸気管が欲しいだけなのです・・・(笑)

一方京商は前側の2本のビスはすぐにわかりますが後側は見えない部分にビスが有るのです。
京商はだいたいいつもこうですね・・・(笑)分解させたくないのか??
リアタイヤをホイールから外す事でやっとアクセスが可能になります。

どの様な改造が一番良いのか考えなければいけないですね。
京商は2個のエアクリーナーの下とメインのサージングタンクの下側の各々固定ピンが有りますのでコレで位置決めをしている関係から必要な部分だけは京商製を使ってパイピングの部分をマテルに変える事がベストの様ですね。
早速ですが不要な部分をカットします。
コレが必要な部分という事になります。

チャレンジグリルを作る準備もします。
京商からはF355チャレンジが発売予定ですがこの特徴的なチャレンジグリルは黒く塗っただけらしいのです、1/43ならオーバースケールになりますから塗っただけでも良しとしますがさすがに1/18ではメッシュの方が良いですよね・・・。
なので今回はどうしてもメッシュのグリルを作ってみたいと思っています。
まずは寸法取りです・・・。


横は少し回り込んでいますね・・・この処理はちょっと難しいかな・・・

しかもバンパーが一体になっている物ですから・・・ボディカラーは塗らないのでバンパーの下側には傷を付けられないですね。

さてどう料理しようかね~(笑)
ご期待ください!


新しいカテゴリーを追加します

2014-05-22 11:24:54 | Ferrari308GT Rainbow
私のブログをご覧になっている方はたくさんいらっしゃいますが、ご希望の車種の多さにもびっくりする事が有ります。
今回の制作のご希望はFerrari308GT Rainbowです。
と言ってもご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんがずっと昔スーパーカーブームの時だったでしょうか!?ベルトーネがフェラーリ308GTB(オープンモデルなのでボディ補強の関係からGTSかもしれません)をベースに作ったショーカーです。
しかしショーカーとは言え何台か作ったらしく当時の印象ではホワイトだったのですがネットで画像検索するとシルバーと薄いブルーメタリックの個体を発見する事が出来ます。
今回は当時のイメージカラー!?のホワイトでの制作をご希望です。
私の知っている限りキットの種類はそう豊富とは言えません、ずっと前に有ったオートクリエーションのキットかヨウモデリさンの所のキットが入手可能なのかもしれませんね。
そうそう確かプロバンス辺りにも有った様な気がします・・・ずっと前にミスクラのセカンドで見た様な記憶が有りますがコレは未確認ですね。
しかし今回の制作のベースとなるのはそのどれでもないのです。
ずっと昔エーダイグリップから発売されていたミニカーがベースとなります。
まあベースは何でも自分のイメージに合わせて切ったり貼ったりした上で経年変化が少ない様に再キャストをしますので耐久性は普通のレジン完成品と同等の物になると思います。
まずは分解からです。
ボディとシャーシを分解するにはネジ1本を緩めるだけですが、シャーシがダイキャスト製なのは時代を感じますね。
今ですとほとんどの場合はボディがダイキャストでもシャーシはプラスチックの物が主流ですからね。

シャーシの裏には懐かしいEIDAI COの文字が有ります(笑)
当時のエーダイはプラモデルやラジコン/ミニカーなどあらゆるジャンルの玩具を開発販売していましたね~。
エンジン部分はモールドされているんですが秋ゾースとが片側3本、しかも縦置きエンジンなのはご愛嬌ですね。
ベースは308GT系なのでV8エンジンでしかも横置きなんですよね・・・(笑)

完全に分解致しますとこんな感じです。
ボディはこのミニカーをベースに心ゆくまで(?)改造しましょう。
シートや内装は多分作り直しになりますがベースを何にするのかは検討事項ですね。